【津波・地震・原発事故後3/11〜17の必死の避難:
もう二度と、人の命を後回しにしてほしくない。・・・最近になって、「選んでここに来たのでしょう」と悪意なく、言われることがあります。
言う人には、本当に悪気はないんです。でも、そのたびに、返す言葉を失ってしまいます。】
ー双葉町両竹 元在住 熊川多恵子さん
あの七日間は、私の親戚、友人の命が、まだ救えたかもしれない時間です。
山すそで、両腕にしっかり孫を抱いて見つかった知人もいます。
「原発事故がなければ、もしかしたら救えたのかもしれない」と思うたびに、苦しさが押し寄せるんです。
もう二度と、人の命を後回しにしてほしくない。そんな思いで、悲しく、情けなくなり、テレビを観るのも苦痛になることがあります。
あの逃避行では、自分が選びたい選択など、一つもできませんでした。
「今はこれしかない」という苦しい選択を一つ一つこなしてきただけです。でも、最近になって、「選んでここに来たのでしょう」と悪意なく、言われることがあります。言う人には、本当に悪気はないんです。でも、そのたびに、返す言葉を失ってしまいます。
避難先に家を建てるようになった友人たちは、口々に言います。
「全然、ほっとしない」
なんでって、双葉町じゃないから。浪江町じゃないから。
当たり前にあったものが、一瞬にして手が届かなくなったから。
七年が過ぎました。
でも、どんなに時間が過ぎても、私たちの悲しみ、痛みには、「区切り」はないんです。
熊川多恵子さん(双葉町両竹) – 集英社新書プラス (link: https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/one-week/4770) shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/one-wee…
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