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31年ぶりに日本の貿易収支が赤字に転じたというニュースがありましたが
資源の少ない日本は天然資源も沢山輸入しています。
日本が輸入量世界一のものの例
マグロ=世界でとれるマグロの半分
塩= 特に工業用(苛性ソーダ)
石炭など・・・
そして天然ガス=LNGも日本が世界一多く輸入しており、液化天然ガス取引量の半分は日本。
用途の62%は発電用、次いで都市ガスが30%、残りは産業用となり
発電においては石油に比べてCO2の排出量は75%、窒素酸化物は60%、
発電コストは3分の1〜4分の1
天然ガスハイブリッド発電については、以前にも記事にしましたが
大阪市の橋下市長も「天然ガス発電は脱原発依存のキーになる」と語り
実際に堺港の発電所を訪れ、燃料は輸入に頼らざるえない状況で、燃料調達の戦略について国と協議していく方針を固め、国が世界各国を走り回らないといけないとして、原発を国策としてどうするのか明確にするようにも求めた。
このLNGは2010年度で7056トン世界中から輸入しましたが、その国の内訳は
中東・北アフリカ=23%、マレーシア=21%。オーストラリア=19%、インドネシア=18%
次いでロシア、ブルネイ、ナイジェリアと続き
石油と違ってアジアやオセアニアが中心。
またアメリカは堅い岩盤に含まれるLNGの一種「シェールガス」の生産を急増させており
2015年から日本へ輸出する予定。
そんな中
▼いよいよ日本の大型ガス田 自主開発プロジェクトが本格始動
オーストラリアの北部の海「イクシス ガス田」
2016年秋に生産予定、年間約840万トンのLNG生産、このうち70%が日本向けに。
原発がすべて止まって、その分を補うのにあと2000万㌧必要と言われてはいますが
その試算が本当なら、その4分の1でもイクシスからガスをもってこれたら有難い話し。
さらに、中東は政治情勢によってホルムズ海峡閉鎖など、安全輸送に懸念が生じることもありますが
オーストラリアならほぼその問題はない
その事業費はなんと 2兆6000億円也!
この巨額を投じるのは・・・「国際石油開発帝石」という一部上場企業、売り上げは連結で8400億円
いわゆる国策企業ですが、8400億円の売り上げの会社が2兆6000億円の事業して大丈夫なんやろか?
この会社はものすごく特殊な会社で、筆頭株主は69万株(全体の18.9%)を持つ
経産大臣ですが、さらに「黄金株」1株も大臣(国)が持ってます。
この「黄金株」は決して金で出来てるのではなく
たった1株もっているだけで、すべての議案に拒否権が発動でき
上場企業でこれを発行しているのはこの会社だけです。
これだけの巨額の事業ができるのも、この黄金株のおかげ。
もしこの会社がエライことになって、株主が会社をつぶすという判断をしても
黄金株を行使して国が阻止できるという印籠みたいなものです。
頭の片隅にちょっと置いておいてくださいな。
ちなみにアメリカではこの黄金株は禁止されてるようです。
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政談 「エネルギー」
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前回の蓄電池で紹介した電池はリチウムを中心にニッケルや鉛など輸入品が原料でしたが
日本のどこでもとれる「塩」
この塩で蓄電池を作る、この技術全体で70件の特許を出願中で、現在試験を行っている会社が
大阪におました。
塩が入った金属の箱、温度を上げると塩がサラサラの液体に溶けた状態になります。
100度以下の低い温度(57度)で溶けるようにしたことが、新しい技術ということですが、これらを京都大学と共同で開発してきたとのことです。
なぜ塩を原料にしようとしたのか、それは塩は非常に電気を通しやすい性質で
昔から電池によく使われていました。
密度が高く、不燃性の材料のみで構成し衝撃による発火の恐れがなく、過充電や電池温度の上昇が要因の熱暴走現象も起きないといいます。
排熱のためのスペースや防火装置が不要になり、高い密度で電池を配置でき
そのため小型化が可能になり、リチウムイオン電池と同じ容量で体積は半分ですむ
しかも塩・ナトリウムは日本の周りの海水から作れるために
コストダウンが可能になるという利点もあり。
一つの蓄電池の大きさは2ℓのペットボトル2個分くらいでしょうか、その1個が3ボルト、それが4個で12ボルトで1セット、それが9セット集まると4人家族一戸建てなら昼間の家庭の電力はまかなえるようですので、電気代の安い夜に畜電しておいて昼間使えばお得
しかも2015年の実用化に向かっています。また車用、非常用の電池としても使えますし
さらに自然エネルギーで発電された電気を効率よく畜電できる技術も開発中。
今多く使われているリチウムイオン電池のリチウムは主に南米でとれますが、塩湖の近くに埋蔵されてることが多く、関連があるんですかね・・・知りませんが・・
先週に報道ステーションでも取り上げられたようですが、他の方のブログなどを参照にしますと、東京理科大学での研究が取り上げられていたようです。
7月末頃、再生可能エネルギーの特許出願において日本が世界最多であるとの小さい記事がありました。世界知的所有権機関(WIPO)によると1970年代〜2000年代を対象に調べた結果
ヨーロッパ7%、アメリカ21%に対して日本は55%と日本での出願が圧倒的に多かったことが分かりました。
その一方で、手放しで喜んで誇れる状態でも無いようで、企業や大学など研究機関が開発が進んでいるものの、どうも他者や他国の企業が特許技術の使用料を払って、利用したり商品化をしてもらってないようです。(通常実施権)
要は技術で勝って商売で負けるという状況が続いているようで、欧米と比較して日本は特許を取った技術の商品化や長期的な戦略が脆弱で、この辺りは国をあげて取り組んでいる韓国や中国に急激に追い上げられてきています。
(PCT条約加盟国では自国にPCTの条件で出願した特許は世界中に出願したことになる・PCT)
いわゆる「産・官・学」連携が非常に弱いためで、MOT技術経営・技術をビジネスとして
経営に活かせるための連携がまだまだ日本では進んでいないことが大きな要因と言われています。
分かりやすい例がアメリカのGoogleで、技術者が立ち上げたものを、ビジネスに関しては能力が無いと分かると外部から社長を呼んできて経営はすべて任せました。ビジネス的に落ち込んだ時に経営に長けた人材を活かして今日まできました。
なぜ日本では産と学の連携すらいまくいかないのか、その理由として
たとえば大学では「特許をどれだけ取ったか」が研究者の評価につながる風潮があるようで
また、出願された特許の中には企業側が「どう使えばいいのか?」と首をかしげるものも多いと言われています。
そして、研究者が「これはスゴイ」と自負してもPRする能力が不足していて、企業の目に留まらず
引き合いがない技術が眠っている。
再生可能エネルギーに関して、エネルギーの既成概念を捨てて、もっと新たな道に行くべきという
コメントをいただきました。日本の再生エネルギー開発に関して直面している問題は
こうしたMOT、産官学連携の脆弱性にあるのかもしれません。
先に取り上げた、塩蓄電池は産と学の連携がうまくいっている例かもしれません。
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電気の地産地消のあらたなキーワード「ハイブリッド」
▼神奈川県川崎市の臨海部には様々な企業の自家発電システムが密集しています。
その川崎の新しい発電システムに注目した人がいます。東京都副知事の猪瀬直樹氏。
氏は今年の5月に川崎の最新型天然ガス発電所を視察、8月には東京に天然ガス発電所の
親切を目指すプロジェクトチームを発足。
東京湾岸、荒川付近など下水処理場や清掃工場跡地など5か所の発電所建設候補地を発表しました。
東京都を動かした最新式の天然ガス発電所とはどういうものなのか・・・
▼火力発電は化石燃料や天然ガスを燃やして水を沸騰させ、蒸気タービンを回して発電しますが
最新型の天然ガス発電では、天然ガスを燃やしてガスタービンを回して発電
次にガスタービンの排熱を蒸気に変えて蒸気タービンを回してWで発電します。
ハイブリッドと呼ばれる所以はここからです。
従来の天然ガス発電の発電効率は42%、それに対してハイブリッドは58%と非常に高く
2基で84万kWの発電出力、ほぼ原発1基分。
しかも
敷地は6ヘクタールと狭くて済みます。ちなみに東電福島第一原発は350ヘクタール。
しかも
建設費は原発と同等の出力で比べると、原発の3分の1。原発1基は約3000〜4000億円。
今まで記事にしてきた発電方法などは
これまでのように、巨大な発電所から広範囲に電気を送るシステムから
エネルギーの地産地消へと方向転換を図る上で注目されているものですが
この天然ガスハイブリッド発電もその一つとして猪瀬副知事は捉えたようです。
ただし天然ガスは日本では輸入しかできませんので、いかに安定的に確保するかが課題に。
また既存の電力会社から民間の発電会社を誘致するのが目的ですが
送電網は電力会社が独占している為に、発電をしても送電網を利用するために託送料が発生し
電気代のアップに跳ね返ることになり、これらを乗り越えるには発送電の分離を進めることが
重要課題です。
▼天然ガス以外にもハイブリッド発電のエネルギー源として、石炭も再注目されてきています。
天然ガスハイブリッドと同じ方式ですが、違いは石炭を高温で燃やすことで出る石炭ガスを使用する所。石炭火力発電所は発電効率は42%ほど、ガス化してハイブリッド発電にすると48〜50%と
約2割効率がアップし、同時にCO2排出も2割削減できインドや中国も注目しています。
最大のメリットは石炭は世界中にあるので、石油のように中東に偏らないので
燃料として当面安定性があると言われており
福島県いわき市クリーンコールパワー研究所で試験運転がすでに進められています。
▼このハイブリッド式発電は再生可能エネルギーでも試みがすでに始まっています。
九州大学応用力学研究所では、大型洋上ハイブリッド発電の研究が進められており
6角形の大型フロートに太陽光パネルを敷き詰め風車を数基設置、そのフロートを繋ぎ合わせることで、規模を自由で変えられます。
一つの面積の中で太陽光、風力、波力、潮流からエネルギーを得て、数万kW規模の発電が可能に。
▼また風力発電にも「風レンズ」という最新技術が芽生えてきています。
従来の風車は風車の後ろから風が通って羽を回してそのまま風が前に流れていきます。
風レンズをつけると、風に渦が生じて羽の後ろに気圧の低い部分ができ、気圧の高い方から低い方へ流れるという風の性質を利用して風速が増し、ハネの回転速度が加速し3倍の発電量になるというもの。
風レンズの風車もすでに中国が砂漠の緑化に日本と合同で実用化しています。
こうした新しい技術を総合した大型洋上発電は予算がつき、もうすぐ博多湾に小型の海上実験施設ができるそうで、5年以内の洋上発電の実用化を目指しています。
▼発電方法は様々な分野で研究開発が進んでいますが
一番の課題は送電なのかもしれません。
欧米では発送電分離で電力のマネーゲーム化が問題
また北米ではシェールガスの開発が加速しており
色々な面で固定観念から脱して、日本のエネルギー戦略を進めていくことが急務だろうと考えます。
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電気を使って消費するだけではなく
別の扱い方が注目されてきました。
スマートグリッドもその一つ、“スマグリ”については、以前に書きました。
また電気を蓄える「畜電」は日進月歩で技術向上しています。
自然災害など非常時や電力需要ピーク時に、電気を備えるという考え方が注目されてきています。
我々オーディナリーピーポー・一般庶民は電気を蓄えるという発想は、生活の上ではほとんどなかったですが、それが今、家庭での畜電に関して、新たな動きが現れてきました。
ちなみに、充電と畜電は違います。
▼餅は餅屋、電気は・・・いや、これからは様々な業界が畜電に取り組んでいます。
畜電とは違いますが、白い犬のお父さんの会社も通信と電気への参入を進めています。
が、その他にもそんな所にも目をつけているのか!ということも発見してきています。
畜電するには蓄電池が必要ですが、東京にあるIT企業と言われる「フォースメディア」は
蓄電池を内蔵した「扇風機」を開発。電気の安い夜間に電気を貯め、弱で約6時間、強で3時間程度
使えます。この発想は大震災後の停電や節電を強いられた時に生まれたとのこと。
畑違いの会社が商品化しました。気になるお値段は・・・据え置きの7000円!
今なら蓄電池がもう一つ!とはなりません。(^^
また、蓄電池を使った商品は他にもありますが、その畜電池の電気を違った利用方法を考えた
会社もあります。それは電動スクーター、その名も「スカルピーナ」
このスクーターはステップの下にあるバッテリーが取りはずしができ、キャリーバッグの形になり
10kgの重さですが女性でも持ち運べる代物。
そうすると、マンションや団地に住んでる方でも自宅で充電が可能になります。
さらにお得な情報が、こちらの蓄電池はなんと、ご家庭の家電製品に使うための変換機を装備。
災害時はもちろん、停電した時に冷蔵庫の電源確保や携帯の充電にもお使いいただけます。
この優れもの、ガソリンよりも電気代の方がランニングコストが安く、宅配便用のバイクとして
注目度も上がってきています。さて、気になるお値段、月々4000円の100回払い
また別に
遠まわしにせんと、家にドカンと蓄電池を置いたらええねん的な発想
その名も「家庭用畜電システム」 byNEC
電力会社などから送られる電気をそのまま蓄えて、使いたい時に使えるシステムで
中身はリチュウムイオン電池が数多くシステムに詰め込まれています。
性能は一般家庭で使う1日分の電力の半分はまかなえ、冷蔵庫、エアコン、テレビ、照明は大丈夫
とのこと。さらに太陽光発電の電気も蓄えられるようで、まだまだ技術発展しています。
お値段は月々10000円の100回以上を目標・・・
ハイブリッド車のようなポイントや補助などそうした援助もこれから政治でも議論してほしいです。
NECと開発を進めている日産でも、車に夜充電して、そして昼間にその電気で走ったりまた
その車から家に電気を逆送したり、いわば走る蓄電池はすでに商品となっています。
地上太陽光や風力など不安定な発電には、この蓄電池は重要なトピックで
世界の中ではまだまだ隙間産業、日本は非常に高い技術があり
スマートグリッドと合わせて日本の産業として発展させていく価値は十分あると思います。
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地質や地形、風土に合わせた、自然との共存調和の中での電気の生活や産業
電気の地産地消という意味で、風力、地熱、太陽光やバイオマスなど
これからのあり方を模索してますが
日本の再生可能エネルギーの中で、太陽光や風力などにくらべて
一番がんばってる発電システム、多くの電気をつくってるのが
実は「小水力発電」ということが分かりました。
割合でいいますと
太陽光6。2% 地熱7.5% 風力8.7% バイオマス31%
そして小水力は46・5%
コストは1kw時あたり、10円から36円 幅はありますが稼動時間は太陽光の5倍
小水力があると中や大もあります、中水力や大水力の発電がダム。
巨大ダムなどでは10万kW級、それに対してわずかな落差を利用して
数百kWから1000kWレベルの発電を行うのが
一番がんばってる「小水力」
その水力ですが、先月の台風による長時間の大雨によって大きな被害ももらたらしました。
だから自然は怖いだけで済ませるのはなく、学習しうまく付き合って利用していかねばと思います。
人類の歴史がそうでした。
ある著名な学者はそれを「美人だけど気の強い奥さん」と男目線で例えました。
先月の台風によって大きな被害を受けた和歌山県新宮市高田(たかた)ここにも小水力発電所があり
大阪のテレビが取材していました。
高田小水力発電所は1968年まで関西電力が運営していましたが、維持コストがかかるために
新宮市が無償で譲り受けて新宮市が維持運営しています。
・この地域に流れる高田川の上流部分から水を引き入れ、山の上のタンクに溜めます。
その水を165m下の発電所に一気に落として、発電所内の水車を回し発電させるしくみ。
この単純なしくみで一般家庭430戸分の電気を発電します。
そして関西電力に売電し、その収益から発電所の維持管理費と周辺施設、温泉施設の電気代に
あてています。
なぜ発電して自分達で使わないかというと、送電に大きなコストがかかるために当時売電することで
数千万円のお金が浮いたからといいます。
この発電所の年間の利益は約600万円、これからも新宮市は発電所を維持していくと意欲的
でしたが、先月の豪雨災害により発電所は停止したままになりました。
復旧の優先順位度も低く、目処がたっていない状態に。
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