エクセルシア Season 12

大震災 原発災害 東北を忘れない

要談「岩手県 全般」

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震災からまもなく5年の月日が流れようとしています。ドラマのように、全国のファンの皆様からご利用いただきました「しおさいのメモリーズ号」がいよいよファイナルとなりました。感謝の気持ちでいっぱいのメモリーズ号がいよいよ「おしまい」となります。
「しおさいのメモリーズ号」さよならバージョン

■運行日
平成28年3月19日(土)
■開催場所
北リアス線 久慈=田野畑駅間、旧お座敷列車内(36−2110号)
■募集期間
平成28年2月19日(金)〜3月15日(火)
■募集受付時間
午前9時から午後5時まで
 
詳細につきましては後日ホームページに掲載いたします。

絶対に「しおさいのメモリーズ号」さよならバージョンに乗りにきてけろ♪


日本で、一番最初に、乳児死亡率を0にしたのは、岩手県の寒村・沢内村でした。(現西和賀町)
無医村のころから、保健行政に力を入れ、さらに、老人医療の無料化によって、結果として、病気を早期発見し、村の医療費を少なくしました。
その沢内村で、長年、病院長をした増田進ドクターのドキュメンタリー映画が完成しました。
作ったのは、東日本大震災の後に、苦闘しながらも、地域保健衛生の崩壊を食い止めた保健師さんたちの、ドキュメンタリーを作った、双子の兄弟(都鳥きょうだい)です。
その映画が完成しました。
http://longrun.main.jp/masuda-film/
試写会のお知らせと、上映のためのドネーションのお願いもあります。

東北の先進性について、たびたび紹介させていただきましたが
例えば岩手県
有名な旧沢内村(現西和賀町)の無医村で、日本初の乳幼児死亡率ゼロにしたことや
皆保険制度も岩手が全国に先駆けたこと
また自由民権運動も福島などと同じく盛り上がり、明治に近代的な自由憲法の草案が、久慈で作られました。
他にもありますが、近代の岩手も沿岸部の津波被害、また飢饉などで娘身売りなど悲劇性が今も伝えられてきています。

▼そんな大変な中で、人々は手をこまねいて見ていたわけでも無く、そこで頑張ってきた。
そして知性が先進的な智慧を育み、英知が結集されてきています。
防災という点で代表的なのが田老の防浪堤。戦前に作られた防浪堤は、今回はほとんど破壊されませんでした。
また飢饉などの教訓から、組合、保険組合、企業組合、漁業組合、生活組合が作られ
さらに、無政府主義者(アナーキスト)の病院も岩手に作られました。

●私たちが今東北に対して、支援者も含めて、心のどこかにある差別の心、上からの視点というものが
可哀そうな東北、貧しく、自然災害などが絶えない東北、で終わっていることに、気が付いていかなければと痛感するようになりました。

想像を絶する大変な状況の中を、必死でがんばってきた東北
それを忘れていないか
岩手に作られた組合が壊されていったのは、小泉・竹中改革でした。
旧沢内村の取り組みもそう、平成の大合併も。
つまり、飢饉や津波、そして戦争にも潰されなかった、そうした組合などが、小泉改革の後にどんどん
潰されていきましたが、そういうことを私は知りませんでした。


必死で作り上げてきたものを、次々と壊されていっているのを知らずに、無関心なまま。
東日本大震災が発生した後も、阪神淡路大震災を経験した関西をはじめ、さまざまな取り組みが持ち込まれていきましたが、なかなか長続きしません。
災害を乗り越えてきた先進性を知らずに、自分たちが優れていると思っていたかは知りませんが
残念ながら、県外から持ち込まれたものは、長続きしていないのが明白になってきました。
パワーポイントでプレゼンするコンサル会社の案などを排除した所は成功しています。

最近、阪神淡路大震災よりも、新潟中越地震の教訓の方が参考になるとよく聞きます。
そして、今も、各地で先進的な取り組みが生まれていっている東北各県。


▼私が知らなかった先進性の一つが「ウィルミントン」
アメリカのオハイオ州にウィルミントンという市があります。
人口は1万人規模の小さい町に、2005年世界最大の航空貨物会社DHLがハブ空港を作りました。
ウィルミントンは経済、雇用の多くをDHLに依存していきます。

しかし、2007年リーマンショックによりDHLは撤退することになり、ウィルミントン市の3分の1の雇用に経済活動が失われ、経済危機に陥って行きました。
市は別の同じような流通大手の会社を誘致しようとしましたが、またダメになると、さらに打撃を受け
右往左往することになることを危惧し、そこで地元出身の若者たちが中心となって、再生へ向けた活動が続けられています。
彼らは、依存構造がもたらすリスクと向き合って、地域が本来持つ力を回復させていこうと、取り組んでいますが、そこで五つのキーワードを柱として立てました。

●キーワードは五つのL(ローカル)

・Local Business
・Local Food
・Local Energy
・Local Visioning
・Local People

ローカルビジネス  地元密着型 

ローカルフード   地産地消 それによって輸送に伴う経費もCo2も軽減できるメリットがある

ローカルエネルギー   地元でエネルギーも地産地消していこう 

ローカルヴィジョニング  自分たちの町の将来を、どうあるべきか、今はどうなのか、向き合い考える

ローカルピープル  県外などの人に何かをやってもらうのではなく、地元の人たちで自分たちの町のことをしっかりやっていこうという取り組み

以前にも書いたことがありますが、とにかく、グローバルとか世界とか、広く広くではなく
小さく、小さく、というのがこれからの流れになっていくと思うんですが
このウィルミントン市の五つのローカルの取り組みも、小さく 小さくで
小さい企業のプログラムを作り、4〜5人で運営するカフェを沢山作ったり、エネルギーも地産地消にして、ローカルを中心に取り組み、V字回復していきました。
この流れがサードウェーブ(第三の波)、最先端の流れになっています。

これ、あまり日本では言われていませんが、聴くところによると日本の大学ではほとんど、扱われていないと。
しかし、3年前から着目して、実際に取り組みを始めているのが、岩手県の田野畑村や釜石市など。
岩手県の沿岸部の青年を中心にウィルミントンに出向き、実際に取り組みが始まっています。
大学の講義で取り上げられていないウィルミントンの復興を、岩手県の沿岸部の人たちが先取りしています。

その理由は、釜石の例では、自然災害と不況という違いがあるのもの、危機から再生を目指している点や
大企業が町の経済において重要な役割を果たしてること、地元出身の若者たちが再生にむけて立ちあがっている点など、共通点を見出していること。

今、アナログのレコードがV字回復で売れているのをご存知でしょうか。
それは、昔の復刻ばかりではなく、パフュームやキャリーパミュパミュなど、若いアーティストも
レコードをリリースしています。
大規模店舗ではなく、町のレコード屋さんから第三の波を起こしています。
またカフェも、喫茶店からシアトル系カフェに、そして今、第三の波、サードウェーブに入っています。

東北は復興が遅れている・・・だけではなく、実は、日本で最も先進的な取り組みが
これまでの歴史の積み重ねの上に、進んでいます。
日本社会の将来の鍵は、東北にあります。
また続きを書きます。

僭越ながら当ブログでも、2011年から幾度か紹介させていただいた
田野畑の岩見ヒサさんが亡くなられました。

お金より、原発に頼らない道を選んだ田野畑、岩手県。
1981年昭和56年
「岩手県議会史」によると、中村直知事(当時)はこの年の10月、県議会でこう述べた。「原子力を含む大規模電源の立地促進に積極的に取り組んでまいる」「大規模電源立地可能適地調査を実施して、立地可能適地の有無を早急に把握する必要がある」 県は東京の財団法人に原発立地の適地調査を委託する。そして明戸が「有力候補」と取りざたされるようになった。
岩見ヒサさんはそのとき、反対運動の中心にいた。田野畑村役場のそばにある宝福寺。岩見さんは戦後まもなくこの寺の住職と結婚し、大阪から移り住んだ。そのころの田野畑は無医村。看護師の資格を持っていた岩見さんは、村から「開拓地の保健指導」を頼まれる。村内には当時、12の戦後開拓地が点在し、1200人余が暮らしていた。
 岩見さんは保健師の資格も取り、「開拓保健婦」として開拓地に歩いて通った。出産の介添え、病人の世話、育児指導、料理教室。そこの人たちの健康の向上に必要だと思うことは、なんでもやった。 「つらくはなかった。田野畑には本当の空、本当の川、本当の花がある。わたしはその自然の美しさに酔っていました」 保健所を定年退職後、村の婦人団体連絡協議会の会長になった。そこに降ってきたのが原発立地の動きだった。「村の男の人たちは、ほとんどが賛成でした」と岩見さん。県側は、原発が建設されれば「31億5千万円」が交付されると強調した。当時、村の予算規模は20億円ほど。交付金は魅力的だったに違いない。
 しかし、女性たちは岩見さんのもとに集まる。健康な暮らしを求め、苦楽をともにしてきたからか。「汚れのない自然を守ろう」。女性たちは「反対」を貫いた。82年3月、県は調査の結果を発表した。原発の適地とされた三陸沿岸の4地域のなかに、田野畑の名はなかった。 岩見さんたちの反対運動が奏功したためかどうかは、わからない。岩手県ではその後、適地とされた4地域も含め、原発が建設されることはなかった。岩見さんが「酔った」自然が、いま村の観光を支える。
 田野畑は「一揆」の地でもある。江戸後期の19世紀半ば、人びとは2度にわたり盛岡藩に対して一揆を起こした。「三閉伊(さんへい)一揆」とよばれるこの民衆蜂起は仙台藩までをも巻き込み、要求の大半を認めさせた。一揆を率いた畠山太助の5代目の子孫で、村職員を長くつとめた畠山吉郎(きちろう)さんは、原発反対を訴えていたころの岩見さんのことをよく覚えている。
 「岩見さんたちは毎日、原発の問題と真剣に向き合っていた」
畠山さんによると、一揆の精神の原点は「勇気」「情熱」「団結」。その精神があのとき、村の女性たちの心の中で花を咲かせていたのか。畠山さんは言う。「大切なのは、金だけではない。明戸に原発ができていたら、われわれはいま、遠くに避難しているのかもしれない」
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戦後、無医村だった田野畑村で山間の開拓保健婦として活躍した岩見ヒサさんが亡くなった。97歳だった。退職後の1980年代初頭、県の原発立地調査に反対して中止させた活動が、東日本大震災後、再び脚光を浴びた。

 岩見さんは、同村の宝福寺住職だった夫が83年に亡くなった後、隣の自宅で一人住まいだった。今の同寺住職で孫の具行(ぐぎょう)さん(32)によると、6月ごろまでは取材を受けるなど元気だったが、最近はショートステイ先の特別養護老人ホームで過ごすことが多くなり、19日午後0時13分、同ホームで息を引き取った。老衰だった。24日の葬儀には約300人が参列した。

 岩見さんは大阪府出身。戦後、結婚のため同村に移住し、養護教諭、助産婦、さらに開拓地の保健婦などとして76年まで活躍。僻地(へきち)の保健指導のため、20キロの雪道を歩いて回った。

 ■豊かな自然守る

 村婦人団体連絡協議会会長時代の80年代初頭、県が同村明戸地区で計画した原発立地調査に反対。過疎地の地域振興策として受け入れに傾く村の有力者に対し、女性中心に反対運動を展開。反原発の本を90冊まとめ買いして村議全員に配るなどして説得し、県の調査を断念させた。海辺の旧予定地付近は、東日本大震災の津波で大きく破壊された。

 青森県六ケ所村の核燃料再処理工場に反対し、沿岸住民ら130人でつくる市民団体「豊かな三陸の海を守る会」の田村剛一会長(76)は「まだ生活が厳しい当時、あえて開発を断り自然を守った」と岩見さんの先見性をたたえる。05年の守る会結成時は顧問になり、励ましてもらった。

 隣の岩泉町の書店経営、小松ひとみさん(61)は70年代、岩泉保健所までさっそうとバイクで通ってきた岩見さんを覚えている。頻繁に多くの本を買う姿が印象的だ。原発再稼働の動きにも敏感で、昨年11月に自宅で開かれた誕生会で会った時には「愚かなことを」と漏らしていたという。

 ■地域丸ごと看護

 村内の公園に「吾が住み処 ここより外になしと思ふ 大気清澄にして 微塵とどめず」の歌碑が立つ。若い頃から短歌を愛した岩見さんが、戦後初めて村に来たときに詠んだ一首だ。

 「その歌の通り、徹底して地域に根ざしていた」。岩手看護短期大学教授の鈴木るり子さん(66)はそう振り返る。「地域に完全に浸り、地域を丸ごと看護するという保健師活動の原点を実践した人だった。その保健師魂をこれからも学生たちに伝えていきたい」

 田野畑村の石原弘村長は今年の正月、岩見さんから手紙をもらった。会いに行くと、「そろそろ迎えが来たようなので、(村長としての)あなたに話しておきたいことがある」と語り始めた。「村民の心に寄り添い、その意思を大切にして村政にあたってほしい」と切々と諭されたという。

 かつて奮闘した原発阻止運動にも触れ、「村民一丸となってふるさとのすばらしい自然を守った、あの運動に誇りを持って」とも。

 石原村長は「『最後の授業』で村政の本質を学ばせていただいた。田野畑を愛してくれた母のような存在を失い、残念でならない」と声を落とした。

マンホールがあるよ

岩手県宮古市 宮古駅前
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岩手県田老(町)地区
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岩手県田野畑村
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岩手県久慈市
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