エクセルシア Season 12

大震災 原発災害 東北を忘れない

要談「岩手県 全般」

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光と影と音

乾いた大阪と違い、大自然とナチュラルに共生する生き方に、憧れるようになってきて
日本にも沢山憧れの地ができました。
その一つに岩手県の小岩井やその周辺のイーハトーブも加わり、宮沢賢治に対して、とてもリアルに感じるようになってきました。
岩手県には、沿岸部の被災地域しか知りませんでしたが、それでも以前よりは岩手県や宮沢賢治がリアルに迫ってくるようになりました。
たぶん、ますピーさんのブログの言葉や写真から受ける影響も大きいからでしょうね、また、ブロ友さんの言葉の選び方や自然界への眼差しの影響もあります。
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宮沢賢治の童話で初めて読んだのは、注文の多い料理店、そして銀河鉄道の夜。
銀鉄は学生時代は英語版も読んでみたなあ・・・今は読まれへんけど・・・・(^^;
 
その中で、「風の又三郎」は他の作品と印象が違います。
宮沢賢治の童話の印象は、キラキラした光と暗い影、モノクロのようでモノクロでなく、カラーのようでカラーでなく、ファンタジーだけど人間くさい。そしてちょっと怖い。
伝わりにくいでしょうけど(^^; 目に見えている山や川や空の内面をえぐるような感じがしています。
人間の内面はもちろんだけど、自然の内面を推し量り、宇宙と人間の生命に貫くなにかを賢治は感じとっていたと思ってるんです。
とにかくキラキラしてるんですが、風の又三郎は素朴で土の匂いを感じます。
 
昔は、風の又三郎を読んでもそういう違う印象もあり、メルヘンに満ちた作品の方が好きでした。
そういうキラキラしたイーハトーブのイメージばかりが頭を覆っていた自分が、初めて行った岩手県は被災した町でした。
土地勘も広さも知らないから、岩手県全体がイーハトーブのようなイメージでしたが、巨大津波にのまれた町の向こうには、キラキラした静かな三陸の海とリアスの美しい山と空。
風も 雨もなかったのに、そしてほとんど音が無かったのに、「音」が鳴り響いているんです。
「どっどど どどーど どどーど どど」
「雨は ざっこ ざっこ 雨三郎   風は どっこ どっこ 又三郎」
その時は賢治のことは頭に無かったけど、今思い起こすと、あの音かなと思ったり。
大震災を抽象化する意図も無ければ、むしろ嫌悪感すら感じますが
あの時感じた、音の無い音というか、空気の音が、この表現があてはまります。
 
そして、子どもたちと又三郎のやりとりと、その背景がとてもリアルに感じられるようになってきて
風の又三郎をあらためて読むと、年齢もあるのかどうか、とても好きになりました。
とても人間くさい、土くさい作品として好きになり、逆にとてもメルヘンに感じます。
風の又三郎は、賢治が何度も変更を重ねるも未完の大作。
 
先日、影絵作家 藤城清治さんが「風の又三郎」の製作過程を追うドキュメントが放送され
藤城さんが語った又三郎の印象も同じで、他の作品はキラキラしているが、又三郎は素朴な少年の物語であると。
光と影で構成される影絵は、宮沢賢治の世界観に合致していて、藤城さんの感性がとても好きで
風の又三郎のような作品を作ることができたのは、大震災の現場に何度も足を運んできたこともあるようです。
美しい自然とメルヘンとファンタジーばかりを描いてきた氏は、
「想像を超える自然の猛威の爪痕は、強い衝撃を与え、ガレキや錆びつき折れ曲がった鉄骨の中に、悲しみや喜びや色んな人々の思いが、無限に込められている。そのガレキの中からそれを越えて、新しい未来が生まれてくるだろう」
と語ります。
この体験から89歳にして「風の又三郎」を描こうと決意されました。
その気持ちが、なんとなくですが、分かる気がしました。
 
 
 
 
 
 
こんな時に後ろ向きの話題で恐縮なんですが・・・
三陸鉄道の3年ぶりの全線開通のニュースは、大阪でも大きく取り上げられています。支援をしてきたクエートの旗を振って開通を喜んでおられる地元の方々の姿が印象的でしたが、北リアス線の取材が多いです。
それは「あまちゃん」の影響はぬぐえませんが、おめでたいトーンでの報道が多いため
私の周辺の人々は、復興が進んでいると錯覚してしまってます。
また、東北沿岸部に関心を寄せ続ける関西の人たちも、気仙沼の話題が8割、次いで福島県か原発事故で、岩手県の話題は少なく、せいぜい陸前高田止まり。
それは距離の問題もあると思いますが、三鉄の全線開通もリアリティのある話題として受け止めている人も少ないです。仕方ないかな。
 
▼先週末から今日にかけて、新聞のテレビ欄を見ても三陸鉄道開通の文字が踊っていて、実際のニュースでも沢山の人が映って賑わっているように感じます。
でも昨年のあまちゃんブームで観光客が増大して、さぞ潤ったように思いがちですが、実際には赤字でした。
 
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また、宮沢賢治のグスコーブドリの伝記に登場する舞台をモデルにしたモダンな駅舎だった「島の越」駅は、(図)
今も再建途中で6月に新駅舎が完成予定。しかし駅の周辺の住宅再建もあまり進んでいません。
北リアス線と南リアス線の間の宮古・釜石間のJR山田線は不通のまま、(図)
沿線は山田町、大槌町という壊滅的な被害を受けた地域。
山田線だった線路の跡の仮設の道路の復旧工事中で、そのJRは宮古・釜石間を第三セクターの三鉄に移管する意向。
しかし、東京オリンピックの影響はすでに始まり、様々な工事の入札は非常に厳しいものに。
これは三陸沿岸被災地全体にも言えます。
 
ニュースに映る三鉄の映像は満員ばかりで錯覚を起こします。
2013年は前年より10万人以上も利用客が増えたものの、実際は平日の乗客はそれほどでもなく、燃料費の高止まりや人件費の増加が響き、昨年は2億円以上の赤字。
現地の方々は、わざわざ後ろ向きなことを話題にしないでしょうけども
県外の私たちはそういうことも知って、応援していきたなと思います。
 
 
読書感想文、日本一 二戸・古舘君、復元納棺師題材に  岩手日報WebNewsから
二戸市の中央小4年の古舘青空(せいら)君は、第59回青少年読書感想文全国コンクール(全国学校図書館協議会など主催)小学校中学年の部で、内閣総理大臣賞を受賞した。読んだ本は、東日本大震災で献身的に活動した復元納棺師、笹原留似子さんを追った「心のおくりびと」。古舘君は被災地の悲しみや人を助ける仕事の尊さに触れ、忘れないことの大切さを豊かな感性でつづり、最高賞に輝いた。
同コンクールは小学校低・中・高学年の3部と、中学校、高校、勤労青少年の部があり、全国から445万編を超す応募があった。
古舘君の父道徳さん(34)も納棺師で、震災後、津波で変わり果ててしまった遺体300体以上を修復してきた笹原さんに興味を持ち読み始めた。
被災地の悲しみは想像以上だったが、作品の中の「忘れないってことがつながること」という言葉から「忘れないでその人の事を思ってあげることが、大事なのだ。それが、人と人がつながるって事だ」と感じ、将来は「こまっている人を助け、よろこんでもらえる仕事をしたい」とまとめた。
復元納棺師・笹原留以子さんの活動が、2年前にNHKスペシャルでも放送されました。
番組では岩手県大槌町での活動の模様が取材されましたが、私が大槌に伺っていた時期とちょうど同じでした。
同じ体育館にも足を運んでいて、とても遠い場所での出来事には思えませんでした。
個人的な事はいいとして、笹原さんの活動、そして死を真正面から向き合う
ノンフィクション児童書として、この本があることに、とても深い意義を感じます。
死を見つめ、考えるということは、後ろ向きではなく、本来生きる意味を豊かにしてくれます。
同じ納棺師の父をもつ古館くんの感想を読んでみたいものです。
 
笹原さんは、復元された方々をスケッチに残し、大切な家族との別れも書きとどめておられます。
泣かないで、顔をあげよう、笑顔を、前を向こう、では決してない
グリーフワーク、グリーフケアがここにありました。
人が前を向いて、誰にも平等に唯一見えるものは、自分が死ぬということ。
 
余談だけど、こういう方にこそ国民栄誉賞をと思いますけど・・・
 
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?南部 盛岡 雫石〜
ころころのコブシを効かせ「南部蝉しぐれ」を唄う福田こうへいさん。
今日徹子の部屋に出演されていて、ご飯食べながら話しを聞いていたら、話題は大震災に。
発災から間もないころ、是非歌いにきてほしいと請われました。
福田さんは悩まれたそうですが、なぜ福田さんに歌ってほしいとお願いされたか
避難所には泣くのを我慢している人たちでいっぱいだ、同じ岩手県のあなたの歌で、皆さんに感情を表に出してもらいたい、と。
決して、元気を与えよう、笑顔を届けよう、前を向いてもらおう、の上から目線ではないですね。
もちろん色々な気持ちの方もいらっしゃったでしょうし、そうした慰問なども来ない場所や自宅で歯を食いしばってきた方々もおられたと思います。

それはそれとして、悲しい体験をされた方を前に、「笑顔を」「前を向こう」「がんばれ」はやっぱり違和感。

しっかり感情を表現できる環境作りの必要性を、社会が共有していかねばと思います。
http://youtu.be/7jEy67ILv6k

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