アラカンのオーボエ

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昨日(18日)、上野の東京文化会館で東京都交響楽団第784回定期演奏会を聴いてきました。私は、サントリーホールのBシリーズの定期会員ですが、今回はインバル・都響のブルックナーということで、聞き逃せないと思って一回券を買いました。

インバル氏と都響でブルックナーということで、売り切れ必至と思い会員優先発売日の発売開始直後に予約したのですが、なんと当日券があるというので少々驚きました。でも、さすがに当日券売り場には結構な列が結構な列ができていました。

当夜のプログラムは、指揮者にエリアフ・インバル氏を迎えて
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」

というもの。なお、同じプログラムで14日に名古屋で15日に福岡で、東京都交響楽団創立50周年記念の公演がありました。

で、演奏の感想ですが、ワーグナーは驚くほど緊張感が高く集中した演奏となりました。会場全体が極度の緊張感の中で、この曲独特の甘美で陶酔的な音楽が流れました。非常に広いダイナミクスと繊細で微妙なハーモニーが響き、僅かな傷でも壊れてしまうようなその場の優美な雰囲気が「トリスタンとイゾルデ」の物語を象徴しているように感じました。
この曲は、楽劇の冒頭の前奏曲と最後のイゾルデのアリアと終曲を抜き出している曲ですが、これだけ聞いただけでまるで楽劇全体を聴いたような充実感を感じた演奏でした。

次に、ブルックナーですが、インバル氏の演奏の特徴である個々の楽器の音を明確に浮き立たせる演奏スタイルで、改めて「ここはこういう風に音が重なっているのか」と感心しました。でも、そういう演奏は個々の楽団員の技量が高くないと傷だらけの演奏となってしまうと思いますが、都響は見事にほとんど傷なく演奏していました。特に、ホルンの有馬さんは高音のピアニッシモを素晴らしくきれいに響かせていました。
おそらく昨夜の演奏はインバル氏が理想的と考えている演奏にほとんど近い内容だっただろうと思います。ただ、良く歌いながらもサクサクと前に進む力が強い音楽は、ブルックナーの愛好者には異質と感じるのかもしれないです。私は好きでしたが、好みは分かれると思います。ブラボーの歓声の中にブーイングがちらりと聞こえました。

とにもかくにも、オーケストラの技術的な問題から完全に解放されて、指揮者の意図する音楽がほとんど完璧に表現されたコンサートを聴くことができるのが、都響のコンサートの素晴らしさだと思います。

閉じる コメント(2)

私もメイトで鑑賞しました。
名古屋、福岡に続き3ヶ所目の演奏会ということで、かなり力の入った楽曲なのだろうと思っていました
(素人は恐い)。
当日券の列も長かったですね。メイトのチケットも殆どB席だったし。

ワーグナーのイメージとは違い、緊張感のある繊細な作品だったので、驚きました。

2015/3/20(金) 午後 5:21 shiho

> shihoさん、当日券が出たこと自体が驚きでした。インバル氏のブルックナーはブルックナー・ファンからは評価は高くにないようです。福岡は評判はいまいちだったようですね。ホールの響きが良すぎて音が飽和してしまったみたいです。

2015/3/23(月) 午後 0:58 [ sakurita1956 ]


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