アラカンのオーボエ

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5月29日、サントリーホールで東京都交響楽団第789回定期演奏会を聴いてた。

今回は、指揮者にデンマーク出身のト−マス・ダウスゴー氏を迎えて、
現代フィンランドの女性作曲家のサーリアホさんのクラリネット協奏曲「D'OMLE VRAI SENS(人の真なる感覚/意味)」という2010年作の現代曲の日本初演と、デンマークの作曲家ニールセンの交響曲第3番「広がりの交響曲」
というもの。

クラリネット独奏は、この曲の世界初演を行ったカリ・クリークさん。

まず、サーリアホさんの作品だが、独奏クラリネットの驚異的な超絶技巧を軸に独奏者のボディーアクションや移動なども含めた饒舌な表現を駆使する作品だった。このクラリネットを支えるオーケストラにも木管楽器の重音奏法やフラッタリング、微分音などかなりの現代奏法を求めていたが、都響は普段どおりなんの問題なく演奏していた。
そのような不思議な音楽空間になんとも言えない興奮を感じた。

次にニールセンだが、この曲はベートーベンの田園のような明るい感じの曲というイメージで進んでいって、終楽章になると明るく元気になる応援歌のような印象で、聞く人を前向きにしてくれる曲だった。
ダウスコーさんはさすがにお国物のニールセンだけに全曲を手に入れてそれを都響に明確に理解させて演奏していたように感じた。
なお、2楽章にソプラノの半田美和子さん、バリトンの加耒徹さんのボカリーズが入った。

それにしても、都響の演奏は素晴らしかった。この演奏機会の少ない曲を完全に手の中に入れて、何度も演奏した曲かのように慣れた調子で演奏していた。今回も本当に素晴らしい演奏会だった。

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