ミルグラムという人の 権威への服従 を調べる実験がありました
実験内容について被験者に全て伝えてしまうと自然な結果にならないため
場合により 本来の実験内容と違う説明をしておかなければなりません
(これをカバーストーリーといいます )
ミルグラムの実験の参加者にも 「記憶と学習の実験」 と説明されました
参加者はくじ引きで 生徒役と教師役似に分かれました
(実は生徒役はサクラで 参加者は必ず教師役になるようなしくみでした)
教師役の参加者は 実験者(権威)から「生徒が誤答したら 罰として電気ショックを与えること
そして誤答のたびに電気ショックを強くすること」を 命令 されました
操作盤には 15ボルト「かすかなショック」から 375ボルト「危険:すごいショック」
そして 435ボルト「XXX」 と書かれたラベルがありました
電気ショック(実際には電流は流れない) を受けた生徒(サクラ)は
演技で苦しい顔をしたり 300ボルト以上で壁を叩いて抗議し
しまいには無反応になるよう打ち合わせされていました
実験は 参加者が最大まで電気ショックを与え続けるか 途中の段階で
拒否するかで終了となりますが 拒否した場合は実験者から
1:[続けてください」 2:[続けることが必要です」 3:「続けることが絶対に必要です」
4:「続ける以外に選択肢はありません」と 4段階で命令されました
さて 実験の結果はどうなったでしょうか?
結果 最大レベル450ボルト(XXX)まで電気ショックを与え続けたのは
40人中 26人もいたのです!
後にミルグラムが実験を受けていない精神科医・大学生・さまざまな職業の中産階級に
自分ならどのくらいのショックを与えるか調査したところ
5人は 全く与えないと答え ほとんどの人が300ボルト以下と答えており
実際の実験結果と大きく外れていました
参加者は 良心に反しても 権威「社会的勢力」の命令を実行してしまうことになったのです
考えさせられますね・・・ 自分はどうだろう・・・?
参加者に心理的苦痛を与えてしまったと思いますが
ミルグラムは最後に参加者とサクラが仲良くなるプログラムを行ったそうです
(実験の真の目的・実験手続きの説明をデブリーディングといいます)