令和元年春のMMT中に出会ったカメムシ類は、僅かに15種だった。

今回掲載した写真は、いずれも最初に出会った個体である。

しかも「こだわり」として、できるだけ(?)最初に写した写真を掲載したので、
従来のブログ記事のように、背面を真上から撮ったものはほとんどない。

 ⇒そうでなければ、通常は同定できないことも多いが、
  今回は、同一個体の別アングル写真もあるので大丈夫だ。






クヌギカメムシ類の幼虫(クヌギカメムシ科)
イメージ 1
2019年5月10日 山形市・山形

緑色タイプと赤色タイプの幼虫がいたが、何故同種が同じ環境にいるのに、
目立つタイプと目立たないタイプが共存するのだろうか?

 ⇒こんな現象を見ると、このブログでしばしば取り上げてきたような、
  保護色とか警戒色とかの概念が、どこかへすっ飛んで行ってしまった気がする。
  

日本産の3種のクヌギカメムシ類(Urostylis属 クヌギ、サジクヌギ、ヘラクヌギ)は、
成虫ならば雌雄ともに識別可能だが、幼虫では基本的に無理のようだ。

 ⇒ただのクヌギカメムシの成虫ならば気門が黒いのだが、
  幼虫ではどうなのか、現時点で情報がない。

またネット情報では、ヘラクヌギはサジクヌギに比べて個体数が多く、
ミズナラ、コナラ、カシワ、クヌギなどのブナ科の落葉樹で見かけるが、
サジクヌギは、クヌギやカシワ以外にはあまり寄生しないとされている。 








ヨツボシカメムシ(カメムシ科)
イメージ 2
2019年5月10日 山形市・山形

四国では珍品だったが、寒冷地では普通に見かける。
こんな写真は、普通のブログ記事にはない(と思う)。

 ⇒それでも、特徴的なうす黄色のお腹がはっきり写っている。








シマサシガメ幼虫(サシガメ科)
イメージ 3
2019年5月11日 那珂市・茨城

成虫は白黒の縞模様だが、幼虫時代には黄色が入る。

 ⇒似た種がいるが、同定は大丈夫だろう。









アカスジキンカメムシ幼虫(キンカメムシ科)
イメージ 4
2019年5月11日 東海村・茨城

不完全変態でありながら、成虫と幼虫の見た目が異なる本種だが、
特に幼虫はどこへ行っても、見かけるようになった気がする。

 ⇒早朝のためか、葉っぱの隙間に潜んでいるが、
  もうすこし時間が経過すると、葉の表面に出てくるはずだ。








チャバネアオカメムシ(カメムシ科)
イメージ 5
2019年5月11日 東海村・茨城

果樹害虫として有名であるが、最近はあまり見かけなくなった。

 ⇒そういえば、こんな雰囲気で、写真を撮るのは久しぶりだ。








ヨコヅナサシガメ(サシガメ科)
イメージ 6
2019年5月12日 阿見・茨城

春先に樹皮の割れ目を探すと、かなりの頻度で出会えるようになった。
学生時代は、かなりの珍品だったはずなのに・・・

 ⇒ネットで、たまに「侵入害虫」として紹介する記事も見かける。
  少なくとも、肉食なので害虫とは言えない気がするのだが、
  日本の生態系に大きな影響を与えているのは確かだと思う。








アカヒメヘリカメムシ(ヒメヘリカメムシ科)
イメージ 7
2019年5月15日 松本市・長野

よく似た種がいるが、同定は多分間違いないだろう。

 ⇒それにしても、交尾中のカップルの写真を撮ると、 
  雌雄の違いが確実に分かるので便利だ・・・?!








ブチヒゲカメムシ(カメムシ科)
イメージ 8
2019年5月15日 松本市・長野

鮮やかな紫色のカメムシで、草原でしか見かけることがない。

 ⇒写真の2匹は、サイズ的に雌雄のようだが、
  交尾行動は観察されなかった。






(次回に続きます)


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前回に続いて、潮だまりで見られる不思議な海洋生物との出会い。



まずは、千畳敷海岸でみかけたアメフラシから・・・。


アメフラシ(アメフラシ科)
イメージ 2
2019年5月5日 千畳敷海岸・青森

この写真は、同行した長女が最初に見つけてスマホで撮ったもの。
海草の中に隠れるように移動中で、20cm近くもありそうだ。

地方によっては、見た目からウミウシと呼ばれることもあるが、正式名称はアメフラシだ。

 ⇒ただ、ネット情報では、ウミウシという呼び名は、例えば「カエル」のような、
  生物学的な分類群と一対一で対応したものではないようで、
  使う人の風土や習慣、知識的背景により、異なったカテゴリーを示している言葉とされる。









アメフラシ(アメフラシ科)
イメージ 3
2019年5月5日 千畳敷海岸・青森

ようやく海草の中から、姿を現した全体像で、頭部にツノのようなものが見えるが、
同じ個体を時間をおいて撮影したもので、模様が明らかに変化している。

 ⇒何らかの条件で、模様を微妙に変化させているのかもしれないが、
  より濃い色になっているので、背景に合わせて、
  外敵に見つかりにくくしているわけでもなさそうだ。








その日からちょうど1週間後、今度は太平洋側茨城県の磯で、再び挑戦。


アメフラシ(アメフラシ科)
イメージ 1
2019年5月12日 ひたちなか市海岸・茨城

今回は次女と一緒、ふたりでかなりの時間、探し回った後ようやく最初の個体発見。

上の千畳敷海岸で見つけた個体とは、外観や模様が全く異なるので、
もしかしたら、別種なのかもしれない。

 ⇒ネット情報では、アメフラシに物理的な刺激を与えると、
  紫汁腺とよばれる器官から粘りのある紫色の液体を出す。

この液は、外敵に襲われた時に煙幕になり、あるいは液が外敵にとって
不味いためそれ以上襲われなくなるのではないかと考えられている。








そして、前回と全く同じように、海草に隠れたアメフラシを発見!!


アメフラシ(アメフラシ科)
イメージ 4
2019年5月12日 ひたちなか市海岸・茨城

こんな雰囲気で、完全に背景に溶け込んでいる姿は、虫たち以上の保護色である。

 ⇒最初に見つけたときには、ずいぶん大きな個体だと思ったのだが・・・









しかし、何か様子がおかしい!!!!


アメフラシ(アメフラシ科)
イメージ 5
2019年5月12日 ひたちなか市海岸・茨城

よく見ると、2匹が互いに寄り添っている????

しかも、ノロノロ(?)と、別々に微妙な動きをしている。









アメフラシ交尾?(アメフラシ科)
イメージ 6
2019年5月12日 ひたちなか市海岸・茨城

もしかしたら、交尾中なのかも・・・

アメフラシは、完全な生殖器を備えた雌雄同体であることが知られており、
身体の前方に雄の生殖器官を、背中側に雌の生殖器官を持っている。

 ⇒ネット情報によると、前方の個体の雌の器官に、
  後方の個体が雄の器官を挿入することで、
  普通に交尾が行われるようだ。









アメフラシ交尾?(アメフラシ科)
イメージ 7
2019年5月12日 ひたちなか市海岸・茨城

ただ、観察した数分間で、本当に交尾が行われたのかどうかは不明である。

 ⇒残念ながら、さりげなく一方の個体が移動し始めてしまった。




やっぱり、素人の眼から見ると、海の生き物はかなり不思議である。





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連休中に遊びに来ていた長女が、どうしても「ヒラメのズケ丼」が食べたいと言うので、
特に当てもなく、日本海側(鰺ヶ沢・深浦方面)に車で出かけた。

しかし、予想どおり(どこもかしこも!)人と車でパンク状態になっていて、
お目当ての「ヒラメのズケ丼」の店の前は、適度な長さ(?)の行列が出来ていた。

 ⇒あまり待つのも嫌なので、道の駅(海の駅?)でもらったパンフレットで、
  一番南側の店に行ってみることにした。


テレビ放映の影響もあったのだろうか、注文する人の8割が「ヒラメのズケ丼」で、
残りの2割ほどの人が常連さんのようで、別のメニューを食べているが、私も・・・

 ⇒妻と娘は大満足の様子だったが、私は生魚は食べられない。


ちなみに、日本人は行列のできる飲食店を「格別においしい!!」と誤解しているのか、
あるいは単に行列を楽しんでいるのか、私にはその行動が全く理解できない。

 ⇒店の外で1時間も並んで、おいしいラーメンやソバを食べるより、
  普通の味であれば、私はすぐに食べられる店の方を躊躇なく選ぶ。

空腹を我慢しながら並んで待っていれば、どんなものでも美味しく感じるだろう。





・・・という前置きは、このくらいにして、

折角の機会なので、近くの千畳敷海岸にまで足を延ばしたが、時間帯がベストだったようで、
あちこちに潮だまりが出来ていて、沢山の人があてもなく(?)散策していた。

そんな潮だまりで、見たこともない不思議な生物に出会った。





多分ホウズキフシエラガイ(カメノコフシエラガイ科)
イメージ 3
2019年5月5日 千畳敷海岸・青森

海草の中に、ひときわ目立つオレンジ色の不思議な生きものが目に入った。

自宅に帰ってネット検索すると、多分ホウズキフシエラガイという、
ウミウシの仲間であることが判明した。

 ⇒しかし、暖地の海岸で見つかるとされ、北日本の日本海側での生息は、
  確認されていないかもしれない・・・多分?








多分ホウズキフシエラガイ(カメノコフシエラガイ科)
イメージ 2
2019年5月5日 千畳敷海岸・青森

写真で見るかぎり、体の地色は半透明な(?)オレンジ色で、
後方に、内臓器官のような模様がぼんやりと見える。

 ⇒体長は3〜4cm程度の個体だが、波にもまれながらも、
  少しずつ移動しているのが分かる。
  








多分ホウズキフシエラガイ(カメノコフシエラガイ科)
イメージ 1
2019年5月5日 千畳敷海岸・青森

このオレンジ色を見て、私がすぐに思い付くのが、
アカスジキンカメムシのテネラル個体の色合いだ。

【何か選抜ベスト5 テネラル】
    ↓   ↓   ↓
 http://blogs.yahoo.co.jp/sallygenak/archive/2019/5/17









多分ホウズキフシエラガイ(カメノコフシエラガイ科)
イメージ 4
2019年5月5日 千畳敷海岸・青森

いずれにしても、この鮮やかなオレンジ色は、海中でも目立つだろう。

潮だまりで餌を探す水鳥も、すぐに目に付くはずだが、大丈夫なのだろうか?

 ⇒少なくとも人間は、ホヤやナマコとは違って、
  ウミウシやアメフラシを食糧にする文化はないので、
  何かしらの防御手段を身に着けているのかもしれない・・・(多分)








正体不明の海洋生物の仲間
イメージ 5
2019年5月5日 千畳敷海岸・青森

ただ、周辺の雰囲気は、こんな感じに沢山の鮮やかな色彩が混在しているので、
本種の鮮やかなオレンジ色も、意外に目立たない可能性もある。

 ⇒海の中の「保護色」や「警戒色」あるいは「擬態」なども、
  虫たちの世界と同じように存在(進化してきた)するはずだが、
  写真を撮るのが難しいためか、あまりネット記事では、紹介されていないようだ。



それにしても、海は陸よりも不思議がいっぱい!!




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約3週間のMMT(マジカル・ムシトリー・ツアー)から、弘前市内の自宅に戻って、
休む暇なく、お気に入りの地元の林道(正式には尾神林道と言う)に出かけた。

 ⇒このブログの記事では、あまり林道の奥の方へ入らない場合に、
  撮影地を、起点の集落名(?)の座頭石と表記していることが多い。




実際の林道の雰囲気は、こんな感じ・・・


尾神林道(座頭石起点)
イメージ 2
2019年5月26日 座頭石・青森

写真の左側には、比較的幅広い川(沢?)が平行して流れていて、
このような林道の雰囲気は、私のお気に入りの風景!!!



いつもどおり前置きが長くなってしまったが、
そんな林道で、不思議な交尾行動をするハバチのカップルに出会った。

最初は、このあたりでもよく見かけるセマダラハバチか、
クロムネアオハバチかとも思ったが、胸の模様が微妙に異なる。

その他にも、サクラセグロハバチ、マエグロコシボソハバチや、
アオコシホソハバチなど、見た目の雰囲気がよく似ているハバチも多い。

 ⇒ブログ記事にする前に、とりあえず、種名を確認しないと・・・








セグロコシホソハバチ交尾中(ハバチ科)
イメージ 3
2019年5月26日 座頭石・青森

ハバチ属(Tenthredo)は、種類が多く、写真同定は困難とされる.。
今回は、胸から腹部へかけての青白い模様が、
複数のネット記事の写真と、ピッタリ一致した。

おそらく、セグロコシホソハバチで間違いないだろう。 

 ⇒この写真では、おそらく右側にいる雄の方が、
  ほとんど静止している左側の雌に対して、交尾行動を起こしている。








セグロコシホソハバチ交尾中(ハバチ科)
イメージ 4
2019年5月26日 座頭石・青森

この時点で、雄(!)が何とか目的を達し、交尾が完了したように見えた。









セグロコシホソハバチ交尾中(ハバチ科)
イメージ 5
2019年5月26日 座頭石・青森

少し落ち着いて、安定体勢に入ったかと思ったが、
なかなか雄が翅を閉じない。

 ⇒背景の葉っぱの葉脈との関係を見れば明らかなように、
  雌雄がつながったまま、動き回っているのが分かる。







セグロコシホソハバチ交尾中(ハバチ科)
イメージ 6
2019年5月26日 座頭石・青森

よく似たセマダラハバチなどで、見かける交尾シーンは、
雌雄とも翅を閉じて、静止していることが多いのだが・・・








ここで、些細な(?)大事件が起こる!!!




セグロコシホソハバチ交尾中(ハバチ科)
イメージ 7
2019年5月26日 座頭石・青森

あろうことか、それまでおとなしかった雌が、突然大きく反応し、行動を起こしたのだ。

 ⇒雰囲気的に、雌の方が嫌がっているように見えた・・・?
  







セグロコシホソハバチ交尾中(ハバチ科)
イメージ 1
2019年5月26日 座頭石・青森

そして、雌は完全に横向きになってしまったが、
交尾器は繋がったままのようである。

 ⇒ハバチの交尾中に、こんな状況を見かけたのは初めてだ。


ジョウカイの仲間で、交尾中に雄の方が仰向けになって、
繋がったまま(雌だけが歩いて)移動しているのは、よく見かけるのだが・・・

 【ちょっとだけ不思議な交尾(再) ヒガシマルムネジョウカイ 】
   ↓   ↓   ↓
 http://blogs.yahoo.co.jp/sallygenak/archive/2016/6/23

  ヒガシマルムネジョウカイ交尾中(ジョウカイボン科)
  イメージ 8
  2016年6月6日 湯の沢温泉・青森





・・・というわけで、

何があったのだろうか? 
ちょっとだけ不思議なハバチの交尾シーンでした。




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車で県外に出かけるとき、国道7号線の県境を車で通過する場合には、
必ず立ち寄ってみる「道の駅矢立峠」のトイレの常夜灯。

 ⇒明るくなってからでも、朝の9時くらいまでは、
  帰りそびれた虫たち(主に蛾の仲間!)に出会える。


ただ最近(?)は、学習したカラスなどの野鳥類も、我々のライバルとなっている。
しかも、節電のためか、単なる故障なのか、点灯しているライトの数が半減している。





令和元年春のMMTの帰り道、あまり期待せずに立ち寄ったのだが、
普段見かけない大型の蛾(スズメガ)がいた。


フトオビホソバスズメ(スズメガ科)
イメージ 2
2019年5月25日 矢立峠・秋田

焦げ茶色の特異な模様に見覚えがあって、帰宅後のネット検索で、
すぐにフトオビホソバスズメであることが分かった。

 ⇒パソコンのスズメガの保存フォルダーを調べると、
  何と過去に一度だけ、南会津で出会ったスズメガだった。








フトオビホソバスズメ(スズメガ科)
イメージ 1
2019年5月25日 矢立峠・秋田

本種は、晩春から初夏にかけて見られる蛾で、名前のとおり、
前翅に太い焦げ茶色の帯があることが特徴である。

幼虫は、カバノキ科のクマシデの葉っぱを食べる。








フトオビホソバスズメ(スズメガ科)
イメージ 3
2019年5月25日 矢立峠・秋田

日本には、同属(Ambulyx)の近縁種が他に3種知られているが、
見た目(帯の雰囲気?)の違いから、写真同定が可能である。

  ホソバスズメ Ambulyx ochracea
  モンホソバスズメ Ambulyx schauffelbergeri 
  アジアホソバスズメ Ambulyx sericeipennis tobii
  フトオビホソバスズメ Ambulyx japonica japonica


私は、普通種とされるホソバスズメには出会ったことがないのだが、
残りの2種については、以下の過去記事シリーズに、掲載済である。

 【光に誘引された蛾 スズメガ科(1)〜(3)】
   ↓   ↓   ↓
 http://blogs.yahoo.co.jp/sallygenak/archive/2018/10/02 (3回連続)









そして、下の写真がこの記事の目玉!!



フトオビホソバスズメ(スズメガ科)
イメージ 4
2019年5月25日 矢立峠・秋田

幸か不幸か、この子はガラス面に静止していた。

そうなれば、することは、たったひとつだけ!!!

ストロボの光を気にしながら、裏側から撮影することだ。

 ⇒表側の模様からは、想像することもできなかったが、
  裏側は、ややどぎついピンク色だった。

  ① クマシデの葉っぱは、微妙な有毒成分を含むのだろうか?
  ② さらには、他の同属3種の腹側も同じ本種と同じなのだろうか?
  ③ 幼虫はどんな姿かたちで、体色はどうなのだろうか?


上記の疑問点を軽く調べてみましたが、①と②は多分「No」で、③は不明でした。

 




 

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