約3週間の信州MMT(マジカル・ムシトリー・ツアー)が、さりげなく終わった。
今回は、いつになく珍しい虫たちに、沢山出会えたような気がする。


・・・と言うわけで、最初に登場するのはキバネツノトンボ

 ⇒ただ、詳細な撮影場所については、もしかしたら、
  現地の自然保護団体、愛好家や虫マニアの皆さんが、
  大切に見守っている場所なのかもしれないので、
  地域名や撮影場所が特定されるような写真を控えた。







キバネツノトンボ(ツノトンボ科)
イメージ 2
2018年5月10日 松本市・長野

分厚い雲が太陽を隠して肌寒い日、虫を探しながらゆっくり歩いていると、
黄色と黒の派手な模様の蛾が、ハゼノキの仲間だろうか、
若葉の赤い部分に静止していた(写真中央部)。

 ⇒こんな黄色と黒の模様は、背景の色に無関係に、
  遠くからでもよく目立つと思う。


この時点で、長い触角の先端が膨らんでいるので、
蛾ではないことが、すぐに分かったのだが・・・








キバネツノトンボ(ツノトンボ科)
イメージ 3
2018年5月10日 松本市・長野

近づいて確認すると、初めての出会いとなるキバネツノトンボだった。

 ⇒もちろん、トンボと名前がついているが、トンボ目ではなく、
    ウスバカゲロウなどの仲間(アミメカゲロウ目)である。

昔から、撮りたいと思っていた珍品(各地で絶滅危惧種などに指定?)で、
いつもどおり(?)、幸運は忘れたころにやってきたようだ。

ネット情報では、本種は4月頃から6月ころまで見られるが、
各地で発見場所が減少しているようで、実際の生息地域でも、
比較的狭い範囲でしか見られなくなったとされている。








キバネツノトンボ(ツノトンボ科)
イメージ 1
2018年5月10日 松本市・長野

それにしても、見事としか言えない黄色と黒色の配色であり、
有名なアメリカの映画女優が来ていた「Tシャツ」の模様に、
そっくりである・・・多分?

 ⇒この静止状態で、触角が隠されていたら、
  昼行性の警戒色の蛾にしか見えない。

最初は逃げられたら最悪と思って、最大ズームで撮りまくったが、
少しくらい葉っぱが揺れても、全く逃げる気配がないようだ。







何故か写真が物足りない気がして、2日後に同じ場所を訪れた。
そして、まさかと思ったのだが、もう一度出会うことができた。


キバネツノトンボ(ツノトンボ科)
イメージ 4
2018年5月12日 松本市・長野

この子は、透明の前翅がはっきり分かるような静止状態だ。

キバネツノトンボは、標本写真を見ると明らかなように、
前翅は透明で、後翅が黒色と黄色のまだら模様がある不透明な翅なのだ。

 ⇒この模様は、チョウや蛾のように鱗粉で描かれたものではないので、
  触っても落ちない・・・はずだ。
 

やはり、この付近は、キバネツノトンボが恒常的に発生する場所のようで、
必死に探せば、もっと沢山見つかるかもしれない。

ただ、2回とも観察が朝の9時前後だったためか、
成虫が付近を飛び回っている様子は観察できなかった。







・・・と言うわけで、同じ日の夕方再び訪れた。


キバネツノトンボ(ツノトンボ科)
イメージ 5
2018年5月12日 松本市・長野

この子は、おそらく3個体目の出会いになると思うが、
よく見ると、透明な前翅が見える。

残念ながら、この時間帯でも、飛翔中の成虫は確認できなかった。

 ⇒あるブログ記事には、おそらく交尾時間帯に、
  本種が飛び回る状況があるとのことなのだが・・・







さらに翌日、無理して3回目(実際は4回目)の訪問である。


キバネツノトンボ(ツノトンボ科)
イメージ 6
2018年5月13日 松本市・長野

当然のように、静止する数匹の個体を確認することができたが、
どうしても飛んでいる姿が見たくて・・・・

・・・カメラを構えながら、ちょっとだけ草を揺らしてみた。

しかし、実際の飛翔力は素晴らしく、直線的に飛び去ってしまったので、
残念ながら、飛んでいる姿を撮ることはできなかった。
(撮影場所が特定できるような、背景にピントが合った写真!!!)

 ⇒なんかヒラヒラと飛ぶようなイメージだったのに・・・

個人的には、予想外の出来事だったのだが、
一瞬、黄色が目立って、ハチが飛ぶようにも見えた。

 ⇒飛翔中は、甲虫類と同じように、前翅を動かさないイメージだ。
  

そして、例によって擬態の話になる・・・?

外敵に対する防御手段を持たない虫たちが、よく目立つ色彩の場合には、
ベイツ型擬態の可能性がかなり高いはずである。

もし、そうでなければ、簡単に捕食者の見つかって、食べられてしまうからである。

 ⇒しかし、キバネツノトノボの具体的なモデル種が思いつかない。
  飛んでいるときには、ハチなのか・・・?







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前回、ツノアオカメムシとヨツボシカメムシの終齢幼虫の見た目がソックリで、
ほとんど区別することができないくらいであることを紹介した。

その他にも、成虫では図鑑を見れば誰でも簡単に同定できるのに、
幼虫時代には(終齢幼虫になっても!)識別しにくい種類が多いようだ【注】


今回も、よく間違えやすいクサギカメムシの終齢幼虫と、
トゲカメムシの終齢幼虫の見た目の違いについて比較してみた。

 ⇒両種とも、弘前市周辺では、まあ普通に見られるが、
  関東以西では、かなり珍しい種になるはずだと思う。
  特にトゲカメムシは、関東以西では山地でしか出会うことはないのだが、
  だんぶり池周辺で頻繁に見られ、最初はちょっとだけ感動した記憶がある。
  




念のため成虫の写真から・・・


成虫比較:
イメージ 2
左: クサギカメムシ成虫 2014年7月30日 弘前市・青森
右: トゲカメムシ成虫 2017年9月2日 だんぶり池・青森

クサギカメムシ成虫とトゲカメムシ成虫の見た目の違いは、
やや似ていると言えなくもないが、普通は問題ないだろう。








しかし、よく似ている終齢幼虫の写真は!!


幼虫比較:
イメージ 3
左: クサギカメムシ幼虫 2017年8月15日 白神・青森
右: トゲカメムシ幼虫 2010年6月18日 だんぶり池・青森

このように、終齢幼虫はプロでも間違うほどよく似ており、
ネット記事の中にも、ときどき誤同定の写真が見受けられる。







もう一度、クサギカメムシ終齢幼虫から・・・


クサギカメムシ幼虫(カメムシ科)
イメージ 4
2017年9月9日 西蔵王公園・山形

まず、カメムシ類の幼虫の写真だけでの同定のキーポイントは、
成虫とは全く別の視点から行うとやりやすい。

例えば、触角の模様、脚の色と模様、腹部背面の模様、
さらに前胸背側角の形状などが同定のヒントとなるだろう。








クサギカメムシ幼虫(カメムシ科)
イメージ 5
2017年9月18日 ひたちなか市・茨城

もちろん、分類学的な根拠があるわけではないが、
クサギカメムシ終齢幼虫の特徴をまとめると・・・

 ① 触角2節目の先が白い(たまに関節両側)
 ② 6脚全てに、目立つ白班が1か所ずつある
 ③ 前胸背側角は突出しない
 ④ 前胸背前縁部に白いギザギザがある
 ⑤ 終齢幼虫は7〜10月に見られる








続いて、トゲカメムシ終齢幼虫も・・・


トゲカメムシ幼虫(カメムシ科)
イメージ 1
2017年6月18日 矢立峠・青森

終齢幼虫は、前回のツノアオカメムシにも似ている。
さらに、出現時期もほぼ一致するのだが、ツノアオ〜とは、
触角の関節部分の色の違いで、識別可能である。

 ⇒また、例えばブチヒゲカメムシや、
  オオトゲシラホシカメムシの終齢幼虫とも、
  印象が似ているが、上記の点を詳細にみると、
  いずれかの項目で違いが認められるようだ。








トゲカメムシ幼虫(カメムシ科)
イメージ 6
2017年6月26日 座頭石・青森

もちろん、分類学的な根拠があるわけではないが、
トゲカメムシ終齢幼虫の特徴をまとめると・・・

 ① 触角の関節部分が白い
 ② 6脚全てに、目立つ白班がある
 ③ 前胸背側角はやや突出する
 ④ 前胸背前縁部に白いギザギザはない
 ⑤ 終齢幼虫は6〜7月に見られる

今回は、⑤の出現時期では見分けられない場合がありそうだが、
③と④の部分が微妙に違うようので、識別可能だ。




以上、まとめてみると、成虫越冬したクサギカメムシは、夏まで生存し、
交尾と産卵を繰り返して、秋の初めまでに次第に死亡するとされる。
産卵は6月から7月にかけて、宿主植物の葉の裏側で行われるので、
終齢幼虫の出現時期は、それ以降となる。


一方のトゲカメムシの方は、越冬した幼虫は5月には、
林縁部の下草などに移動し、6月〜7月にかけて、
大部分が老熟幼虫となり、7月中旬には全て成虫となる。
したがって、北国では9月になっても交尾が観察される。

このことは、前回の2種と同様に、成虫の交尾時期にも関係し、
さらには越冬ステージの違いにも表れてくるのだ。

 ⇒さらに、成虫が晩秋のダムサイトに集まるか否かにも関係し、
  成虫越冬のクサギカメムシはダムサイトで見られるが、
  トゲカメムシの成虫がダムサイトに来ることはないのだ。





【注】もちろん、成虫が互いに似ているクアオクサカメムシと、
   ミナミアオカメムシでは、幼虫での比較同定はさらに困難になるだろう。
   例えば、3種のクヌギカメムシ類や、多分数種のシラホシカメムシ類も、
   同様なことが言えるのかもしれない。

   以下の記事を、ご覧いただければと思います。

   【本当に衝撃なの? ミナミアオカメムシの幼虫???
      ↓   ↓   ↓
    http://blogs.yahoo.co.jp/sallygenak/archive/2017/10/30







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まだまだ、北国では本格的な「虫のシーズン」にはならない。

もう少し待てば、カメムシ類の幼虫を撮影する機会が増えるはずなので、
写真同定に備えて、よく似たカメムシ類の終齢幼虫を比較してみた。


今回はとりあえず、よく間違えやすいツノアオカメムシの終齢幼虫と、
ヨツボシカメムシの終齢幼虫の見た目の違いについて、検討してみた。

 ⇒両種とも、弘前市周辺では、まあ普通に見られるが、
  関東以西では、かなり珍しい種になると思う。
  特にヨツボシカメムシが、だんぶり池周辺で頻繁に見られ、
  最初はちょっとだけ感激した記憶がある。
  




念のため成虫の写真から・・・


成虫比較:
イメージ 1
左: ツノアオカメムシ成虫 2016年7月25日 扇沢・長野
右: ヨツボシカメムシ成虫 2014年6月21日 白岩森林公園・青森

ツノアオカメムシ成虫とヨツボシカメムシ成虫の見た目の違いは、
体色もサイズもh組めて、誰が見ても明らかであり、誤同定などはあり得ない。

 






ところが、よく似ている幼虫の写真は!!


幼虫比較:
イメージ 6
左: ツノアオカメムシ幼虫 2013年6月12日 安曇野・長野
右: ヨツボシカメムシ幼虫 2016年9月2日 だんぶり池・青森

この写真では色彩が異なるような印象だが、実際には、
終齢幼虫は、プロでも間違うほどよく似ているし、
ネット記事の中にも、ときどき誤同定の写真が見受けられる。







まずは、ツノアオカメムシ幼虫を詳細に見てみよう。


ツノアオカメムシ幼虫(カメムシ科)
イメージ 2
左上: 2015年5月10日 安曇野・長野
右上: 2013年6月12日 安曇野・長野
左下: 2016年6月18日 白岩森林公園・青森
右下: 2016年7月 3日 白岩森林公園・青森

この4枚の写真は、それぞれ別個体で、多少の個体差はあるかもしれないが、
いずれも、よく似た特徴が見られる。








ツノアオカメムシ幼虫(カメムシ科)
イメージ 3
2014年6月30日 豊浦森林公園・北海道

もちろん、分類学的な根拠があるわけではないが、
ツノアオカメムシ終齢幼虫の特徴をまとめると・・・

 ① 触角先端の後ろ半分が白い
 ② 前胸背側角は突出する
 ③ 6脚全てにかすかに白班が1〜2か所ある
 ④ 終齢幼虫は5〜7月に見られる【注】







一方のヨツボシカメムシ幼虫は・・・


ヨツボシカメムシ幼虫(カメムシ科)
イメージ 4
左上: 2010年9月8日 白岩森林公園・青森
右上: 2016年9月2日 だんぶり池・青森
左下: 2016年9月3日 白岩森林公園・青森
右下: 2017年9月9日 西蔵王公園・山形

この4枚の写真も、それぞれ別個体で、多少の個体差はあるかもしれないが、
いずれも、共通の特徴が見られると思う。







ヨツボシカメムシ幼虫(カメムシ科)
イメージ 5
2016年9月11日 だんぶり池・青森

もちろん、分類学的な根拠があるわけではないが、
ヨツボシカメムシ終齢幼虫の特徴をまとめると・・・

 ① 触角先端の後ろ半分が白〜黄色。
 ② 前胸背側角は平たく突出する
 ③ 脚が白っぽいことが多く、細かい黒い点刻がある
   6脚全てに白班が1か所ずつある
 ④ 終齢幼虫は8・9月に見られる





・・・ということは、

この2種の終齢幼虫の場合は、①〜③の形態比較だけでは、
写真での同定はできないことになってしまう。

しかし、幸運なことに、終齢幼虫の出現時期が、
特徴④のように明らかに異なる(ダブらない!)ので、
写真の撮影時期を確認すれば、両種の識別が可能なのだ。


これは成虫の交尾時期や越冬ステージの違いにも表れてくる。

 ⇒そして、成虫が晩秋のダムサイトに集まるか否かにも関係し、
  成虫越冬のヨツボシカメムシはダムサイトで見られるが、
  ツノアオカメムシの成虫がダムサイトに来ることはない。





既にお気づきの方もおられると思いますが、実は話が全く逆なのです。

 よく似た終齢幼虫の写真を見比べて、多少とも悩んでいるときに、
 両種には、越冬ステージに違いがあることに、ふと気が付いて、
 撮影年月日を確認した結果なのです。






【注】ツノアオカメムシの越冬は、少なくとも長野県では若齢幼虫である。
   ケヤキの樹皮の間などで集団越冬し、5月上旬までそのまま潜伏する。
   幼虫は5月中旬には、越冬場所から脱出し、
   クヌギ・ナラ・ケヤキなどの若葉に移動するようだ。

   私は、ツノアオカメムシの若・中齢幼虫を写真撮影したことはない。
   いや、見かけたことはあるのかもしれないが、同定はできないだろう。
   一般的には、若・中齢幼虫は、非常に目に付きにくいのかもしれない。

   越冬後、6月下旬には、大部分が老熟幼虫となり、7月には全て成虫となる。
   8月下旬になると、交尾する個体が確認され、9月上旬には産卵が始まる。

   このようなツノアオカメムシの老熟幼虫と、成虫の交尾写真の撮影時期は、
   上記の生活史(発育ステージと時期)に、ほぼ一致する。




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北国の早春(その3)


まさかの北国の早春(その3)まで、引っ張られるとは・・・?

やはり、こればかりは、どれだけ待ち焦がれても〇〇〇〇のだろう。






・・・それでも間違いなく、北国にも春は来ている!!!


北国の早春(その3)
イメージ 2
2018年4月29日 だんぶり池・青森

今年になって4回目の訪問となるだんぶり池は、まだまだ・・・

しかし、10日前【北国の早春(その1)】のときには全くなかった、
地面の緑色がようやく目立つようになってきた。







こんな状態の中で、今年の写真で最初の緑色が写っている


ツマグロオオヨコバイ(オオヨコバイ科)
イメージ 3
2018年4月29日 だんぶり池・青森

まばらに見える植物の新葉に、ようやく虫たちの姿が見られるようになった。
長い間、雪の下に埋もれていた成虫越冬した虫たちだ。

 ⇒この子は、普段ならカメラを向けることもないのに・・・・

それでも比較的活発に動き回るし、人の姿にも敏感に反応する。
ただ、飛んでからの飛距離は、夏に比べて明らかに短いようだ。







オオトビサシガメ(サシガメ科)
イメージ 4
2018年4月29日 だんぶり池・青森

晩秋のダムサイトの常連で、秋遅くまで活動し、
ゆっくりではあるが、早春から活発に動き回る習性(行動パターン)は、
いわゆる人間の「虫マニア」たちと全く同じだ。

その他にも、だんぶり池の管理棟などには、侵入したクサギカメムシや、
ナミテントウ、オオカメノコテントウなども、チラホラ目に付いた。







キタテハ(タテハチョウ科)
イメージ 5
2018年4月29日 だんぶり池・青森

やはり、成虫越冬したチョウが飛び回るには、まだちょっと早いのか?
写真は撮れていないのだが、他にも多分キチョウが飛んでいた。

 ⇒もう少し経つと、ルリタテハやヒオドシチョウも飛び出すだろう。
  そして、新成虫となったモンシロチョウやスジグロチョウも・・・







ハネビロアカコメツキ(コメツキムシ科)
イメージ 1
2018年4月29日 だんぶり池・青森

前々回の【北国の早春(その1)】でも被写体となったが、
今回はカメラ(レンズも!)を替えて、もう一度撮影した。

やはり気温が高いためか動きが活発で、人の気配を感じて、
飛び立とうとするが、慣れないのか(?)動きがギコチナイ。

 ⇒さりげなく飛び立つ前のこのような動きを見ていると、
  ハムシやゾウムシ類に見られる、眼の前から突然消えてしまうように、
  さりげなく落下した方が、自然なのかとも思ってしまう。







そして、整備されつつある池の中には・・・


多分ヤマアカガエル幼生(オタマジャクシ)
イメージ 6
2018年4月29日 だんぶり池・青森

小さな池に、まばらな集団を形成するヤマアカガエルのオタマジャクシ。

今年はいつものような大集団は見られないが、
このような集団があちこちで見られるので、まばらとは言え、かなりの迫力である。

 ⇒ちなみに、以下の写真は2012年に撮影されたもので、
  確かにこの年は、大発生と言う雰囲気だった。

  ヤマアカガエル幼生(オタマジャクシ)
  イメージ 7
  2012年5月2日 だんぶり池・青森

  こんな集団が小さな池のあちこちで見られると、
  この先どうなってしまうのだろうと、ちょっとだけ心配になってくる。


少なくとも、このようなオタマジャクシの集団を見る限り、
このブログで何度も紹介しているような調節的な「外敵に対する防御手段」は、
備えてはいないようで、ヤゴやその他の捕食者の餌食となっているようだ【注】







その噂の天敵! 今年、ようやく写真が撮れたが・・・へたくそすぎ!?


種名不明のトンボ幼虫(ヤゴ)
イメージ 8
2018年4月29日 だんぶり池・青森

上の写真のようなオタマジャクシの大集団の数を、
最終的に制御する捕食者が必ずいるはずなのだが、
実は、なかなか写真を撮ることができない。

写真中央の青丸の中に、よく見るとヤゴがいるのだが、
これをサーチングイメージにして付近を探すと、集団のそばには、
必ずと言ってよいほど、トンボの幼虫(ヤゴ)が見つかる。

 ⇒昔テレビで見たことがあるアフリカのシマウマの集団の外側には、
  ライオンが必ずいて、ナレーターが恐ろし気に紹介していた。
  それと全く同じで、集団の外側にヤゴがいる状況は、
  今ではあまり使われなくなった「弱肉強食」という言葉が・・・ 







多分ヒメアメンボ(アメンボ科)
イメージ 9
2018年4月29日 だんぶり池・青森

この子はいつでも見られるイメージがあるが、
今の時期でも、人の気配に敏感に反応し、
カメラを構えても、すぐに移動してしまう。

 ⇒近くにオタマジャクシが写っているが、
  肉食とはいえ、おそらく小さなオタマジャクシでも、
  捕獲することはできないだろう。






【注】しかし、あまりにも集団の構成数が多いため、
   全て食べつくされてしまうことはないのだ。

   このような現象を「天敵からのエスケープ」と呼ぶことを、
   以前のブログ記事で紹介し、日本で見られる集団の写真も掲載した。

   以下の記事を、ご覧いただければと思います。

   【虫たちの生き残り戦略⑬ 集団形成・天敵からのエスケープなど 】
      ↓   ↓   ↓
    http://blogs.yahoo.co.jp/sallygenak/archive/2017/3/31





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北国の早春(その2)


個人的な感想として、徳島に住んでいた頃よりも、
春が来るのが待ち遠しくなったように感じる。

その理由を冷静に考えてみると、
 ①単に年齢的に月日の経つのが早く感じられるようになった、 
 ②北国なので、周りの風景に雪解けという劇的な変化がある、
 ③ブログを開始してから普通の人よりも虫たちの出現時期が気になる、
 ④自然の中で生活する機会が増えて季節の変化を肌で感じるようになった、

などが重なった結果、そのように感じるようになったのかもしれない。


今回は、前回のだんぶり池から1週間ほど経過して、
3日ほど降り続いた雨が止んだ日に、弘前市内の公園に行ってみた。






北国の早春(その2)
イメージ 2
2018年4月27日 弘前市・青森

だんぶり池よりも、ちょっとだけ標高の低い場所にある公園は、
桜も咲いて、地面に緑色が目立つようになってきた。

 ⇒今回は、外気温がそれほど高くなかったので、
  残念ながら、成虫越冬したチョウの姿を見ることはなかった。







そんな市街地の公園で、どこかに虫の姿が見えないか、必死に探してみると・・・


ヒメアカボシテントウ(テントウムシ科)
イメージ 3
2018年4月27日 弘前市・青森

最初に目に付いたのは、ケヤキの幹にいた小さなテントウムシ。
おそらく、樹皮の裂け目の中で越冬していて、ようやく歩き始めたのだろう。

 ⇒図鑑によると、食べ物はアブラムシではなく、カイガラムシ類であり、
  中でも重要なリンゴの害虫であるクワシロカイガラムシを好んで捕食する。


ナミテントウの2斑型やフタホシテントウに似ているが、
この関係は、ミュラー型擬態の範疇になるのかもしれない。







マミジロハエトリ雄(ハエトリグモ科)
イメージ 1
2018年4月27日 弘前市・青森

通常は写真同定しにくいクモの仲間だが、この子は、
比較的簡単に・・・というか、絵合わせで種名が分かった。

 ⇒雄の腹部は茶褐色、頭胸部が光沢のある黒色で、
  前面には、よく目立つ白色の横帯がある。


最初は、見た目からマエジロ〜と間違えてしまった。
正しくはマミジロで、マミとは「目見」と書いて、
目の周辺という意味らしい。






以下の3種は、種名を特定できなかった・・・?


多分ヤマトゴキブリの幼虫
イメージ 4
2018年4月27日 弘前市・青森

剥がれかけのケヤキの樹皮をそっと取り除いてみると、
あまり見かけたことがない得体のしれない虫がいた。

最初は昆虫だと思わなかったのだが、どうもゴキブリの幼虫ののようだ。

 ⇒右上のヒメアカボシテントウとサイズ比較ができるが、
  ゴキブリの種名までは、残念ながら全く分からないかった。
  地域的には、ヤマトゴキブリの可能性が高いかも・・・【注】







多分アカビロウドコガネ(コガネムシ科)
イメージ 5
2018年4月27日 弘前市・青森

ネット上の写真と比較すると、アカビロウドコガネが最も近い気がするが、
成虫の発生が5月から8月となっているので、微妙に違うかも・・・?

 ⇒よくみると、羽化直後の個体のようで、
  頭部付近に乾いた泥が付着しているのが分かる。








多分クロコメツキの仲間
イメージ 6
2018年4月27日 弘前市・青森

ただのクロコメツキはブナ樹林帯に見られるが、
ネット情報によると、青森では少ない種とされており、
おそらくそれ以外の種なのだろう。

 ⇒もちろん、クロコメツキ類以外の可能性もあるかもしれない。





【注】ゴキブリの仲間は、日本にも500種以上が分布しているが、
   ほとんどは、人間の生活とは関係なく生活している。
   そのうちの10種ほどが、家屋内に入り込むようになったが、
   多くは外国からの侵入種とされている。
   今回の写真のゴキブリが、在来種のヤマトゴキブリであれば、
   室内でも、屋外でも生活が可能な珍しい生態の種類である。

   
  

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