モルグ巡礼。あるいは荒野に祈りを

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美術館、街に出た時の事など
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MUSEUMS BY YOSHIO TANIGUCHI 谷口吉生のミュージアム 
東京オペラシイティ アートギャラリィ 6/26まで
http://www.operacity.jp/ag/

 葛西の臨海記念館や土門拳記念館などを
設計し成功させた谷口吉生が
ニューヨーク近代美術館の改装を手掛けたのを記念して
まずはニューヨークで開催されたものです。

 自然光を多用し、しかもそれを強調するだけではなく大きな庇を使うなど、
制御し柔らかな光の空間を作り上げる。
水面とガラス壁を使って建物や借景を光景の中に反映させ、
建物自体はアルミやライムストーンなどでシンプルなラインで纏めているのに
目に映るものは驚くほど多様となってゆく。
そして、建物に人が向かうとき直線でストレートに招き入れる事はほとんどせず、
その光と反映の空間の影響を十分に与え、
建物の内部空間へと馴化させるべく意図されたファサードと回廊。

 建築家の設計や建物の展覧会というのは何度か見た事があるんですが、
印象としてこういう風に記憶に残ったというのは初めてな気がする。
 この人の建物には一度も行った事は無いんですが、
映像に写るそれぞれの建物を見ると
穏やかさと控えめで確かな主張が感じられて好きな建築だなと思いました。
あの都庁を建てた丹下健三みたいな俺様感溢れる建築とはちょっと違うなという感じでした。
(含む所はありません(註)ご冥福を祈ります。)
葛西臨海水族館は近いから今度行って見よう。 

アール・デコ展 〜きらめくモダンの夢〜 東京都美術館 6/26まで
http://www.tobikan.jp/

 上野まで足をのばして来ました。
何時もは黒船亭か美術館内の食堂でお昼を食べるんですが朝が遅かったんでパス。
あそこのストロガノフ好きなんですけどね。ちょっと味変わったし・・・

 非常に思想性の前に出た展覧会と言う気がしたです。
帝国主義と世界経済の発達がアール・デコの背景と言われれば全くその通り。
欲を言えば、万博の流行や博物館の発達と共通な背景と影響がある事を取り上げれば
もっと理解され易くなった気もします。
域外の文化の影響はそれ以前にもあったんだから、
それが文化的伝統的な背景と切り離されて
デザイナーの好みで選択可能な単なるモチーフの群れになったという点が
最初の現代的な装飾文化であるアール・デコの特徴だと思うからです。

 さらにアール・デコをアール・ヌーヴォーと(のみ)対比して
直線と幾何学模様を中心とした意匠の流行って
捕らえるていると流れの大きさを捉えきれないぞ、
と言う企画者の叫びがちゃんと伝わって来る構成はナイスでした。
実際商業デザインの大本はこのころ出揃ってますし、
その後一旦流行らなくなった意匠をもう一度取り上げて
アール・デコ調って言ってるだけじゃないか?
まあ、モダニズムとかアヴァンギャルドとか
結構取り込みまくって膨らませてるような気もするけど。
ちなみに最初の文章では、さも俺の発見みたいな感じでこの段落書いてました(笑)。
HP見たらそれが企画の狙いだって書いてやんの・・・まあ、いいや

 でも、これ結構キュレイターの人楽しんで(苦しんで?)
作ったんじゃないでしょうか?配置に色々遊び入ってました。
エアラインって名前のそんなに美術的に貴重でもない(?)と思われる椅子に
一ブース取って背景に飛行機とスポーツカーの並んだ一面の写真を
持ってくる展示はやった!って感じでした。
もちろん、そのデザインをもたらした美意識は一瞬で理解できました。

写真はものの見方をどのように変えてきたか 1誕生 4/2>>5/22
ナチュラリスト・田淵行男の世界 4/23>>6/12
超ヴィジュアル 映像・知覚の未来学 4/30>>6/5
東京都写真美術館
http://www.syabi.com/

目黒に行ったのと同じ日、恵比寿にも寄ってきました。

まずこれ。
そう、カメラ・オブスキュラの実物にお目にかかれるとは。
しかも、写像、実体験しちゃった(へへ)
暗室で暗幕に写された、
ぼんやりとして固定されたサイレント映画のような外の風景を眺めていると
本当、どこか別の世界を覗き見ているような気分になって来るです。
うーん、フェルメールもこれを使ってたのか・・・
(ご本人の使ってたのは穴が開いただけのこれより、もちっと進化した奴らしいけど)
 確かにこんな幻のような光景から絵を写し取ってたなら、
色彩を物固有の物体に張り付いたものじゃなくて、光のある相だって逆に気付くような気がする。
 思いっ切りぼんやりしました。写真美の三階窓際(お金は要りません)。

カメラ・オブスキュラについて
http://www5a.biglobe.ne.jp/~m-tado/statementexhib07jbis.htm

 二階でやっていた田淵行男展は
どっちかといえば自然には全く興味の無い(形容矛盾)自分には
期するものとか何にも無くて登る途中で寄ってみたみたいな形だったんですが、
この日、写真美で見た三展の中では一番のシロモノでした。
写真そのものも迫力はあったんですが、パイオニアとしての価値を考えなければ、
良い山岳写真だという感じでした。

 でも、この人、コメントが良いんですよね。
明晰かつ詩情にあふれた文章って言うんでしょうか。
写真の枠の外にどんな世界が広がっているか、
あるいはこの人が登った別の山の風景がどんななのか
写真とその文章をよむだけでイメージが湧いて来る気がするんですね。
 なんか途中でコメントが面白いことに気付いて、
前後左右コメントの付いた写真ばかり捜し歩いたので、かなり怪しまれた気がしたと同時に
まじめに導線に従って見ていたほかの入場者の方にはご迷惑をお掛けしました。
申し訳ありませんでした。

 他の展示については美術館のHPでご確認を。
詰まんないわけじゃ無いですが、書く余力が・・・

ジェームズ・アンソール展 東京都庭園美術館 4/23>>6/12
http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html

 本当のこと言うと、展示の内容は言い訳だったりする。
目黒の駅を降りて目黒通りを白金に向かって歩くと生垣に囲まれた
木々の豊富な公園としか見えないここに到る。
隣には自然教育園などもあり、その印象はあながち嘘ではない。
そして門を入り、チケットを買うと、
ここの名に冠せられた現代美術の彫刻の点在する庭園を通り抜ける事になる。
途中、幸せそうに遊ぶシロガネーゼ一家にかなーりムカついたりするけど、
建物の中に入ればそれも忘れる。

 アール・デコそのもののシンプルでも無機的でない内装と
ルネ・ラリックのガラス工芸を中心とした装飾に
展示の数々はまるで主のコレクションが来客の為に飾られているように思える。
一部の部屋にはテーブルなどの調度も残してあり
朝香宮家の生活の一端を伺えるようになっている。
この美術館は、かつて洋行という言葉がまだ特別な響きを持っていた頃の
日本の最も幸福な家庭の一つの姿を垣間見せてくれる。
平日に休みが取れた時にどうぞ。・・・いやー、GWには参った(笑)。

 そう、アンソールでした。
悪夢を見るときに手持ちの他にヴァージョンが欲しいなと思ったら、
この人の絵を見ておくとストックが増えていいと思う。
恐怖の対象と言うより、思いっ切り鬱が入ったときにダメ押ししてくれる系の。
この人は間違いなく不幸でしたでしょうね。

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