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書庫・西アフリカ灼熱日記


Mali - "Madan", Salif Keita

マリの首都バマコ、そこは耐え難い灼熱地獄でした。

着陸態勢に入った飛行機の窓から赤茶けた大地の姿が見えてきました。

まばらに生えた潅木、大地と同じ色をした泥造りの家々。
一切の風景が熱気のため陽炎に揺らいでいます。

その中を大きく蛇行して流れる泥色の大河、ニジェール。
私はマリの首都、バマコに到着しました。

イメージ 1

飛行機のタラップを降りると凄まじい熱気が体を包み込んできました。

暑い、というより熱い!
かつて経験したことの無い暑さです。



入国の手続きを済ませ空港を出ます。
しかし、タクシーが数台止まっているだけで他には何もありません。

バマコの空港は、ダカール以上に何も無いガランとした所でした。



私は一台のタクシーに乗り込み、市内へと向かいました。
窓を開けるとドライヤーのような熱風が吹き込んできます。

「熱っ!」

慌てて窓を閉めます。

何もなく乾燥しきった大地に生える潅木や家並み。
歩いている人々も、全てが干からびているように見えてきます。

まるで死の大地。
地獄とはこういう風景のことをいうのではなかろうか、と思ってしまいます。



タクシーは泥のニジェール川を渡ります。
半ば干上がったその川は、恐らくマラリア蚊の温床なのでしょう。
陽炎にゆらゆら揺らぐ大河は、とても不気味に見えました。

バマコ市街に入ります。
巨大な田舎都市と言われるバマコ。
高い建物はほとんどありません。

舗装されていない道も多く、埃っぽくごみごみして汚らしい感じがします。
何よりも、都会的な風情を持つ近代的なビルや商店が少しも無いということが、首都でありながらも、この街を田舎らしくしている所以であると思われます。

イメージ 2

この日、私はMission Libanaise というバックパッカー宿(2,500CFA 504円)に投宿しました。

この宿がまた凄かった……。

12ベッドのドミトリー部屋の中では、日中から無数の蚊が飛び回っている。
そういう宿でした。

宿に着くなり、私は早速ベッドに蚊帳を取り付けました。
ここバマコでは蚊帳なしで寝ることは自殺行為です。いつマラリアに罹るか知れません。

マラリアを媒介するハマダラ蚊は、通常夕方から翌朝にかけて活動します。
日中は休んでいて、普通は安心なのですが、暗い室内や涼しいレストランではこっそりと血を吸いにくるので注意が必要です。



この宿は、トイレやシャワー室も強烈でした。

シャワー室では、蚊が狭い空間を埋め尽くしていました。
私は蚊の活動時間である夕方にシャワーを浴びることを諦め、蚊の少ない午前10時に浴びたのですが、蚊の猛攻は止まるところを知りませんでした。

シャワー室が真っ黒になるほどの大量の蚊……。
結局、私は小刻みにダンシングしながらなんとかシャワーを浴びたのでした。。。

イメージ 3

宿には何人かの白人旅行者たちがおりました。
同室の、無精髭を生やした白人の若者に「シャワー室がひどい」と言うと、

「Bamako is difficult.」

と淡々とした口調で言ってきます。
イギリス人である彼は、この環境にもう慣れ切っているようでした。

他にいた旅行者たちも、いずれもつわものぞろいです。
ジープに乗り、テントを中庭に広げる中年の二人、精悍な風貌をした小柄な女性三人組、いつも上半身裸で長い髭を生やしている謎の老人……。



夕方、食事を終え宿に戻ってくると、先ほどの無精髭の若者が中庭に座っていました。
私が「バマコは暑くてたまらん」とうんざりしたように言うと、彼は、

「ここのドミトリー部屋は夜、物凄く暑いよ」

とニヤニヤしながら脅してきました。

勘弁してよ〜って顔をすると、彼に愉快そうに大笑いされてしまいました。





夜、既に室内には蚊の嵐が吹き荒れています。

私は、長袖長ズボンに靴下を履き蚊帳の中にそっと潜り込みました。
蚊取り線香を二つ焚きます。手足や顔に虫除けスプレーを吹きかけます。

完全武装です!

私は何匹もの蚊が蚊帳にぱちぱちとぶつかる音を聞き、汗びっしょりになりながら憂鬱な眠りについたのです。



翌朝、完全武装したはずなのに蚊帳の中には蚊が三匹、入り込んでいました。

まったくどこから入り込んだのでしょうか……。
早速退治しましたが、五箇所刺されていました。。。

マラリアの恐怖が頭を過ぎります。



朝食を食べに、市内に唯一ある冷房のついたパン屋に行きます。
ミートパイ、アップルパイ、コーラを注文し、ゆっくりと食ベながら現状について考えました。

あの宿で過ごすのは辛い。
夜だけでなく日中も蚊の蠢く部屋……。

けれども、酷暑のバマコでは日中、外を歩き回ると言うわけにもいかない。
やはり、部屋だけはそれなりに安心できる場所を確保したい。

そう思い、私は宿替えを決行することにしました。

イメージ 4
新しい宿の名は Lac De Bo (10,000CFA 2,028円)。 シングルルームでトイレシャワー付き、3泊するということで12,000CFAを10,000に負けさせました。 早速部屋に蚊帳を吊り、窓やドアの隙間にガムテープで目張りをします。 もちろん蚊取り線香を焚き、中にいる蚊を撃退することも忘れません。 とにもかくにも、これで蚊との戦いがかなり楽になる。 そう思い、私はホッとしました。 一安心したところで外出を試みます。バマコの街を探索しなくては……。 しかし、宿を出た途端、 「うぁぁ熱っ!」 ものすごく暑い! 昼前なのに手元の温度計は42℃を計測しています。 一気に気力が失せるのを感じました。

詳しい地図で見る

こちらに続きます↓
★マリ★バマコの地獄2


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    スゴイ旅ですね〜 蚊との戦い&熱さとの戦いですね〜

    かえっち♪

    2006/7/9(日) 午後 10:55

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    かえっちさん、ものすごい旅でした。マラリアにいつもびくびくしてました。

    さるみみの見た世界

    2006/7/9(日) 午後 11:28

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    蚊の攻撃、すごすぎる・・・

    [ - ]

    2006/7/10(月) 午前 1:03

  • 顔アイコン

    たかさん、ほんとすごかったです。

    さるみみの見た世界

    2006/7/10(月) 午前 7:16

  • さるみみさん、私もマリの旅行記書き始めました。
    見に来てくださいね!

    HIROE

    2007/10/23(火) 午後 0:31

  • 顔アイコン

    ひろえさん、後でお伺いしますね。

    さるみみの見た世界

    2007/10/25(木) 午前 7:51

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