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朝のタージ・マハルです。
芝生の上に座って下書きをしました。色は宿に帰ってから塗りました。
本物の色とは似ても似つかないかもしれません。
万人を虜にするタージ。その魅力は透き通るような白い姿態だけに留まりません。
タージ・マハルにはドラマが、それも、美しくも哀しい、人々をうっとりとさせてしまうようなドラマがあるのです。
ムガル帝国第五代皇帝シャー・ジャハーン(在位1628〜58)。彼は最愛の妃ムムターズ・マハルの死後、彼女への愛のために壮大な墓を建設しました。それが、タージ・マハルなのです。
ムガル帝国の技術の粋を結集して、また、帝国の莫大な財産を浪費して、22年の工期をかけてこの廟は完成しました。
ひとりの女性のためだけにこれほどの物を造ってしまう。
彼女にとってこれ以上の喜びはないに違いありません。最高にロマンチックなことです。
しかし、これを造らされる国民はたまったものではないでしょう。
しかも、です。
なんと彼は、信じられないことにタージの裏に流れるヤムナー川の対岸に、黒い大理石を使った自らのタージを造ろうとしていたというのです。困ったものです。
けれども、真っ黒なタージ・マハル。もし、これが建造されていたとしたら、白いタージに負けず劣らず、さぞ美しかったことでしょう。
見てみたかったなあ。と私は当時の民衆の迷惑を顧みずそう思いました。
結局、黒タージは夢と終わりました。
シャー・ジャハーンは息子のアウラングゼーブの反乱により捕らえられ、アーグラー城に幽閉されてしまうのでした。
アーグラー城の一角にある塔、ムサンマン・プルジュ(囚われの塔)。
ここからはヤムナー川のほとりに佇むタージ・マハルの美しくも哀しい姿が見えます。
彼は晩年、この塔の上から、自らの造営したタージ・マハルを、亡き愛妻の思い出を、夢と消えた黒タージの幻想を、ぼんやりと眺めながら過ごしたのだといいます。
そして、幽閉されてから七年後、彼はこの部屋で静かに息を引き取ったのだそうです。
美しくも哀しい、何ともドラマチックな話です。
こんなロマンチックでスケールの大きな恋愛談はなかなかないです。
妃への愛に貫かれたシャー・ジャハーンの人生。
これも男の生き方のひとつの極みであるのかもしれません。
タージ・マハルの写真です。
↓
http://blogs.yahoo.co.jp/samberasam51/1531902.html
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わぁ〜このタージ・マハルもステキ!!
2006/4/7(金) 午後 10:00
どうもです。真っ白な物を描くのはなかなか難しかったです。
2006/4/8(土) 午前 8:08
遅ればせながら読みました。純粋な愛だったのですね。悲しくて美しい。君主のわがままで作らせた物は芸術品ですよね。バイエルンのルードヴィッヒにしても、フランスのルイ王朝にしても。民衆は迷惑でしょうけど、私たちは感動します(笑)白い建物をこういう色彩で描くのもすてきですね。
[ ソフィー ]
2006/4/19(水) 午後 8:06
こんばんは!ソフィーさん。 このドラマを知っているだけで、見たときの感動の度合いが違いますよね。それにしても黒タージ、見てみたかった。
2006/4/19(水) 午後 10:16
さっきTVでタージ・マハルが映っていました。ここに来るまでは、それほどピンと来なかったのですが、さるみみさんのタージ・マハルだ!と思って思わず見入ってしまいました(笑)壁面に書かれた文字(?)や絵も美しいですね。文字のように見えたのは、何が書いてあるのでしょう?
[ ソフィー ]
2006/4/26(水) 午後 9:23
ソフィーさん。タージ・マハル、映ってましたか。見たかったなあ。 壁面の文字は、私もよくは知らないのですが、コーランの一節が書かれているのだと思います。
2006/4/26(水) 午後 11:26
おひさしぶりです
さるみみさんって ほんとに『才能豊か』ですごいですね
感心します ♡
[ - ]
2007/10/21(日) 午後 11:53
どんたこさん、お久しぶりです。
全然そんなことないんですよ。ヘタウマだから恥ずかしげもなく載せられるんです。
2007/10/22(月) 午前 6:49