元陽の風景、そして、バスで昆明へと向かいます。
元陽には3泊しました。 山道を歩き回り棚田の写真を撮ったり、哈尼族民族村で民族衣装の展示を眺めたり、屋台の焼きジャガイモや豆腐を頬張ったりして田舎での日々を過ごしました。 元陽から昆明までのバスは行きと同じバスでした。 見覚えのあるボロイ車体、無愛想な運転手。 車内には大勢の客が乗り込んでいました。 昆明へ出稼ぎに行く連中でしょう。赤ら顔の田舎者たちです。 彼らは同じ郷里の連中ということもあるのか、バスの中で大騒ぎでした。 大声を出し、鼻くそをほじり、痰を吐いています。 途中の茶屋では、みんなでアイスクリームを買い、笑いながらぺろぺろと舐めまくっていました。 バスは行きに通った山道をぐねぐねと下っていきます。 2時間ほど走った頃、バスはある畑の前で止まりました。 男が数人降りていきます。 しばらくして戻ってきた男たちは、手に何かを持っていました。 大量の細長い茎……。サトウキビです! バスが走り出すと、途端にみんなサトウキビをかじり始めました。 むしゃむしゃかじり、しゃぶり、ぺっぺとカスを通路や窓の外に吐き出します。 かなり喧しいです。カスがこちらにまで飛んでくるので結構迷惑です。 でも、彼らは私の存在などお構いなし。バスの通路はカスだらけになってしまいました。。。 トイレ休憩がありました。 巨大なゴミ捨て場らしき穴ぼこがあり、その先に簡易トイレがあります。 私は我慢していた放尿を済ませスッキリ! さて、とバスに戻ろうとしたその時、目の前の光景を見て唖然としました。ビックリ仰天です。 あの元陽の男たちが、先ほどの巨大な露天の穴に大勢で尻を突き出し、もりもりとウンコを吐き出し続けていたのです!! 彼らはウンコをブリブリしながら、大声でにこやかに喋くりあっていました。 連れションならぬ、連れウンでしょうか。。。 とにかくびっくり、カルチャーショックです。 ところが、そんな彼らの豪放磊落な態度も、時が経つに連れ次第に変化するようになってきます。 元陽を出発して8時間ほど、バスは省都昆明に近づいてきました。 車窓には高架の高速道路やガラス張りの高層ビルがちらほらと見え始めています。 昆明生活経験者でしょうか。彼らのうちの一人が得意げに建物を指差し仲間たちに説明しています。 「すごいだろう!昆明はあんなでかいビルが建っているんだぞ」 とでも言っているのでしょうか。 省都昆明は100万以上の人口を持つ大都会です。群れ集う車、林立する高層ビル、颯爽と歩くビジネスマンなど、出稼ぎの男たちが初めて見るであろう物が車窓を埋め尽くしています。 自分たちが住んでいた元陽とのあまりの違いに圧倒されてしまったのでしょう。 大騒ぎだった車内は昆明生活経験者を除いて急に静まり返ってしまいました。 サトウキビをしゃぶる奴はもう一人もいません。みな赤ら顔の口をぽかーんと開けて窓の外の景色に見入っています。 夕方、バスは昆明のターミナルに到着しました。9時間の行程でした。 彼らはこれから都会で働き、刺激的な都会の風物に触れ、たくさんの金を稼いでゆくのでしょう。 だけど、そのうち冷たい都会の空気に疲れ、「やっぱり故郷の方がいい」と、温かいふるさと「元陽」へと戻っていくのかもしれません。 とにもかくにも、都会の荒波に負けず、故郷に錦を飾ってくれたらいいですね。 雲南の花嫁(DVD) http://a248.e.akamai.net/f/248/37952/1h/image.shopping.yahoo.co.jp/i/d/starclub_bbbf-7358 |
・中国【雲南の里】



変化していく風景と変化していく人々のココロ。バスの人達がこれから先、どんな選択をしていくのでしょうか。読んでて自分自身も振り返ってしまいました。記事に傑作ポチ☆
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2006/9/22(金) 午後 10:53
たかさん、傑作ありがとうございます。あれから3年、彼らはまだ、昆明で働いているかもしれませんね。都会のクールさにまみれても、いつまでも豪放磊落さは失ってほしくないものです。
2006/9/22(金) 午後 11:18
私も以前出張で中国の田舎にバスで行ったことがあるのですが、その時私の隣に座ったのは・・・アヒルでした。人間以外の動物と乗り合わせたのは初めてだったのでかなり驚いたのですが、今となってはいい思い出です。猿耳さんの記事を読んでいてその時のことを思い出しました。
2006/9/23(土) 午前 0:43
sophieさん、アヒルが隣、笑えますね。人みたいに大人しく座っていたのですか?
2006/9/23(土) 午前 9:47
何気ない山村の風景ですがすばらしいですね。特に棚田は人間の知恵というのを感じます。日本人の常識は通用しないんですね、世界は広いです。
2006/9/23(土) 午前 11:27
トイレショッキングですね〜〜女性はどこでするんでしょうか;汗
[ mou*a*ue ]
2006/9/23(土) 午後 4:36
マゴマさん、棚田は日本にもたくさんありますよね。狭い土地をうまく利用しています。バリの棚田も見ましたが、とても綺麗でした。
2006/9/23(土) 午後 7:58
ピノコさん、びっくりしましたね〜。中国では、「大」をする所で、仕切りが付いていない、ただ溝があるというトイレもありました。一直線の溝に水が流されていて、お互い話をしながら用を足す……。不思議な光景です。女性は私がした簡易トイレでしていましたよ。
2006/9/23(土) 午後 8:03
わぁ! 絶景ですね♪ …それにしてもお手洗い、ビックリです(笑) 私もウズベキスタンで青空体験しちゃいましたが…(^^; アジアはお手洗いが不便ですよね。。。
2006/10/23(月) 午前 0:53
エリーナさん、中国やインドのトイレはとても汚かったです。青空、僕も経験しましたよ。
2006/10/23(月) 午前 7:24
僕はインド以降から、都会の喧騒にウンザリしている1人です。最近では、その土地には見えない風水があって、下手に工事でいじくると、気の流れが乱れて人が住みづらくなるのではと考えるようになりました。
ところで、雲南省は珈琲の産地で、年中暖かいところらしいですね。
2008/5/12(月) 午前 1:37
黒丸さん、雲南がコーヒーの産地とは初めて知りました。
雲南は寒いところもありますよ。麗江という町に行きましたが高地で肌寒かったです。
2008/5/12(月) 午後 11:04
こんにちは 旅行作家の杜泉新生です。
ゲストブックがないので、こちらへのコメントで失礼します。
私がファン登録している方々へのご案内です。
『憧れのシルクロード 〜熱き想いの旅2万キロ〜』
はほぼ毎日更新を続けています。
今日、絶対お勧めの「ヤルダン魔鬼城 〜自然がつくる造形の不思議〜」を公開しました。
ぜひ観に来てください。お待ちしています。
[ moriizumi arao ]
2009/12/11(金) 午前 7:54
杜泉新生さん、毎日更新とは頑張っていますね。
気が向いたときにお伺いさせていただきますね。
2009/12/20(日) 午前 1:21