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アケメネス朝ペルシアの首都、ペルセポリスは壮大な廃墟でした。

シーラーズの北東約60km、ミニバスとタクシーを乗り継いで1時間ほど走ったところにペルセポリスの遺跡はあります。

紀元前520年、アケメネス朝ペルシア第3代の王、ダレイオス1世の手によって建設が始められたといわれる遺跡、それがペルセポリスです。

アケメネス朝は紀元前6世紀半ば、キュロス1世によって立てられました。
帝国の最盛期は第3代のダレイオス1世の頃。その当時の版図は西はエジプトやマケドニア、東はインダス川にまで達していたのだといいます。

紀元前500年にはギリシアの征服も計画しペルシア戦争を起こしますが、アテネ・スパルタの連合軍の前にその野望は阻止されてしまいました。

ダレイオス1世は内政に於いても国を大きく改革しました。
帝国を20の州に分け、各州に知事(サトラップ)を置き、金貨や銀貨を鋳造します。そして、「王の耳」「王の目」という監察官に帝国中を巡察させ、「王の道」という国道を作って「駅伝制」を敷いたのだといわれています。


ペルセポリスは実際に政治が行われた場所というよりも、神聖な儀式の場としての色彩が強かったのだということが当時の記録からわかっています。
毎年帝国の新年祭がここで執り行われ、帝国中の諸民族が王に貢物を捧げたのだそうです。
神から授かった王権を確認する儀式、ここはアケメネス朝ペルシアにとって聖域でした。


アケメネス朝ペルシアはゾロアスター教(拝火教)を信仰していました。
ゾロアスター教は、この世を光の神「アフラ・マズダ」と暗黒の神「アーリマン」の闘争と捉える善悪二元論の宗教で、世界最古の一神教であるともいわれています。

ゾロアスター教は、隋唐時代の中国にも伝わり、そこでは?佩教と呼ばれていました。
イスラムの侵入以降、ゾロアスター教は衰退しますが、現在でもヤズドを中心に数万の信者が存在しているといいます。

信者の一部はインドにも逃れました。
インドのゾロアスター教徒は「パールスィー」と呼ばれ(ペルシアの訛りですね)、ムンバイなどを中心に現在でもその信仰を守っています。
インド最大の財閥のひとつ、ターターの創始者ジャムセトジー・ターターもパールスィー教徒です。

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イメージ 2
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遺跡の入り口にある「クセルクセス門」です。 2体の人面有翼獣が立っています。この門は「万国の門」とも呼ばれていました。 偶像を禁じるイスラムによって顔の部分は破壊されています。
イメージ 4

これは「ホマ鳥」の像です。
「ホマ鳥」とは、上半身が鷲、下半身がライオンの「幸福の鳥」とも呼ばれているもので、ヨーロッパでは「グリフォン」として知られています。イラン航空のシンボルマークにも使われていますよ。

イメージ 5
イメージ 6

ここはダレイオス1世謁見の間です。
ここで帝国中の諸民族たちが王に貢物を捧げたのでしょうね。

だいぶ崩れてしまっていますが、高さ約20mの柱が何本も並ぶ姿は壮観です。
かつて、この柱の上にはレバノン杉で造られた屋根が乗っかっていたというのだから驚きですね。

イメージ 7
「百人のレリーフ」と呼ばれる有名なレリーフです。 玉座に座る王を帝国中から集まった臣民が担いでいます。
イメージ 8
ダレイオスの臣下のレリーフでしょうか。見事な彫刻ですね。
イメージ 9

これは階段の壁面に彫られた、牡牛と戦うライオンのレリーフです。
手前には楔形文字が見えますね。



アケメネス朝ペルシアが滅んだのはダレイオス3世治世の紀元前330年のことです。
マケドニア(ギリシアの北)のアレクサンドロス大王の侵攻により、帝国は蹂躙され、ペルセポリスは徹底的に破壊されてしまいました。
ダレイオス3世とアレクサンドロスの戦いの模様は、イタリアのポンペイ出土の有名なモザイク画にも描かれていますね。

その後、アレクサンドロスはインダス川にまで侵攻します。
彼の治世の間にギリシア人が多く東方へ入植し、彼らの持ち込んだヘレニズム様式(ギリシア風)はインドのガンダーラ美術に影響を与えました。
そして、シルクロードを通って遠く奈良時代の日本にまでその様式は伝わっていくのです。



「・アジアンハイウェイ」書庫の記事一覧

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    ピノコさん、この時、日本人の熟年ツアー団体が来ていて、ちゃっかりその後に付いていってガイドの説明を聞かせてもらいました。おばちゃん、親切でしたね〜。

    さるみみの見た世界

    2006/12/2(土) 午前 7:55

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    Bessaさん、紀元前520年ですからね、不思議です。

    さるみみの見た世界

    2006/12/2(土) 午前 7:56

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    PINKさん、素晴らしいですよ。いつか行ってくださいね。

    さるみみの見た世界

    2006/12/2(土) 午前 7:57

  • ここも、10年前に行きました!また行きたいです^^楔形文字とか、百人のレリーフは、感動します。本当に不思議な感じがしてきますよね。。。

    [ - ]

    2006/12/3(日) 午前 0:35

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    かずさん、ここも行きましたか。レリーフが素晴らしいですよね。イランの歴史を見るとそのスケールの大きさに唸らされます。それに比べて日本は島の中でちまちまやっている感じ。でも島だったおかげで今の日本があるんですけどね。

    さるみみの見た世界

    2006/12/3(日) 午前 6:35

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    「百人のレリーフ」壮観ですね!下の部分だけ少し色が違うのは、そこだけ土に埋もれていたからでしょうか?一度でいいからこんな遺跡の調査をしてみたいなぁ^^

    とらばこ

    2006/12/3(日) 午後 10:07

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    懐かしいなぁ せぴも行きたいなぁ♡ ダイオレスとかロマン輝きますよね♡ せぴ時間があった時いっぱい書物読もうかなぁと検討中なんです♡

    [ MIY ]

    2006/12/4(月) 午前 1:58

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    ミトラは残ってますよ。イラン人の女性のなまえにミトラって言う名前があります。ミトラの神はハンサムな男の子なんですよ〜。ペルセポリスに着いたときは涙が出るほど懐かしく感じました。此処で倒れたのか?みたいな・・

    [ - ]

    2006/12/4(月) 午前 9:27

  • 中東の3Pは、本当に素晴らしいですね! しかも、想像以上に大きいです…!!!! やっぱり実物を見てみたいです(*^-^*)

    ☆エリーナ☆

    2006/12/5(火) 午後 6:17

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    虎箱さん、そう言われてみると色が少し違っていますね。この遺跡はレリーフが本当に見事でした。このレリーフを見るためだけでも行く価値があります。

    さるみみの見た世界

    2006/12/5(火) 午後 11:18

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    せぴさん、素晴らしいですよ。イランは歴史も波乱万丈だし、文学作品も偉大なものが多いし、読むと面白いとおもいますよ。

    さるみみの見た世界

    2006/12/5(火) 午後 11:20

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    しゃひんさん、ミトラありますか。イランはシーア派のイメージが強いけど、色々な宗教があるんですね〜。

    さるみみの見た世界

    2006/12/5(火) 午後 11:23

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    エリーナさん、中東行ったら3Pは外せないですね。3Pの最後のひとつもそのうちアップしますね。遺跡って本当に素晴らしいです。

    さるみみの見た世界

    2006/12/5(火) 午後 11:25

  • 見事な彫刻です。このような遺跡がケインの知らないところにまだまだ一杯あるんだな、と改めて思いました。大昔に我々となんら換わることの無い人々が生を営んでいたのだということが伝わってきます。

    [ MaxD ]

    2007/11/5(月) 午前 3:59

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    ケインさん、イラン人にとっては、この遺跡は誇りとも呼べるような遺跡です。ペルセポリスは世界史上でも重要な遺跡のひとつですよ。
    私も知らない遺跡がまだまだたくさんあります。今度ブログで遺跡記事巡りをしてみようかな。

    さるみみの見た世界

    2007/11/5(月) 午後 9:39

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    さるみみさん オハヨウございます ご訪問有難うございました
    ペレセポリス・・ペルシャ語でタクテ・ジャムシード懐かしいですね47年前1960年当時とあまり変わりませんね、すこし道路がきれいになったようですね、「クセルクセスの門」の前に立って宮殿の前の砂漠を見て建設当初は緑があったのかなーと考えていた事を思い出しました。一つ一つ素晴らしい写真で詩情がそそられます。有難うございました。

    [ hokaojisan ]

    2007/12/22(土) 午前 10:35

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    外さん、ありがとうございます。
    47年前のペルセポリスというのも興味を惹かれますね。
    パーレヴィ時代ですよね。
    昔はこの辺りは緑いっぱいだったのでしょうか。

    さるみみの見た世界

    2007/12/22(土) 午前 11:09

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    さるみみさん またお伺いしました。私のいっていない国の記事も多いので見るのが楽しみです。よかったら、拙ブログの「麗しのイラン」(イランの素顔)もどうぞ。

    [ moriizumi arao ]

    2009/7/17(金) 午後 4:31

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    moriizumi araoさん、ご訪問ありがとうございます。
    また、いつでもいらしてくださいね。私もお伺いいたします。

    さるみみの見た世界

    2009/7/20(月) 午前 9:53

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    見事ですね。

    一説には「この彫刻家」たちは

    交易:人身売買の「奴隷」が
    「隔離」され
    「食いブチをあてがわれ、子供時代から彫る事一筋」、

    結果、描写力抜群の無名の彫刻家となった__とか。

    寧ろ「名が彫り込まれたものの方が、王癒着のまがいものの可能性」

    1082001(紫音)

    2013/11/4(月) 午前 8:31

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