ああ、素晴らしきベースボールの世界
私がなぜ、メジャーリーグベースボールを好きなのか。
もちろん素晴らしいプレーや真剣勝負が生み出す数々のドラマ、積み重ねられる記録やGMや監督などによるチーム運営を見るということも大きな魅力ですが、それだけではありません。
私がMLBを大好きな理由。それは「ナショナルパスタイム(国民的娯楽)」という言葉が象徴するように、ベースボールがアメリカという国そのものであるかのように思えるからなのです。
建国して250年に満たない歴史の浅いアメリカという国。
この国には日本やヨーロッパのような何百年にも及ぶ文化の積み重ねがありません。しかし、ことスポーツ、それもプロスポーツの分野に限っていえば、アメリカのベースボールは世界で一番長い歴史を誇っているのです。
全米初めてのプロ野球チーム「シンシナティ・レッドストッキングス」が誕生したのは1869年のことでした。
そして、初期のメジャーリーグは、移民たちがアメリカでのし上がっていく手段のひとつでもありました。アイルランドやイタリア、ロシアなどから年間100万人を越える移民が殺到した19世紀末から20世紀初頭のアメリカ。炭鉱や工場で働いていた移民労働者たちにとってベースボールのヒーローは、アメリカンドリームそのものだったのです。
2003年、私がニューヨークのヤンキースタジアムで初めてメジャーリーグの試合を観戦した時、とても印象的な出会いがありました。
6月17日のニューヨーク・ヤンキース対タンパベイ・デビルレイズ戦。この年は松井秀喜が入団した年でもありました。
私は三塁側の内野席に座り、巨大なビールやホットドッグを片手に試合を観戦していました。
私の隣に座ったのは白人のおばさん。
名前はメアリー、オハイオ州の出身だそうです。彼女はニューヨークでの用事のついでに時間があったので、ふらりと野球を見に来たのだそうです。
「ヤンキースのファンなの?」と聞くと、シンシナティ・レッズのファンなのだと言いました。けれども二番目にヤンキースが好きなのだそうです。
「好きな選手は誰?」と聞くと、ピート・ローズ(60年代半ばから80年代半ばに掛けて活躍した最多安打記録を持つ選手)という答えが返ってきました。
彼女、最近の選手についてはあまり知識はないようです。
あの投手の名前は何ていうの?と聞いてもおばさんは知らないようで、隣の男性に聞いていましたし、「マツイ」は知っているか?「イチロー」は?「ノモ」は?と日本人選手のことも聞いても色よい返事は得られませんでした。現役のヤンキースの選手のことも、ジーターなど有名な選手以外はあまり知らないようです。
そうなのです。おばさんは全然野球について詳しくないのです。
それでも、ヤンキースがヒットやホームランを打つ度に大はしゃぎ!
「マツイ」が打席に立つと、「ほら、日本人よ!」と言って一緒に応援してくれ、三振するとかなりのオーバーアクションで悔しがります。
7回裏の「セブンス・イニング・ストレッチ」では、「Take Me Out To The Ball Game」を立ち上がって歌い、「Y・M・C・A」も大袈裟な身振り手振りで踊りました(もちろん私も)。
花瓶のようなビールとポップコーン、ホットドッグを片手にヒットやホームラン、ダブルプレーに一喜一憂するおばさん。
まさにこれこそナショナルパスタイムである所以。野球のことなど何にも知らない普通のおばさんが、ふらりと球場へと足を運び野球を楽しむ。球場の雰囲気を、野球という娯楽を見るということそのものを楽しんでいる!
もちろん、野球に深い造詣を持つコアなファンもたくさんいますが、メアリーのような普通のおばさんが普通に野球を見に来るということが素晴らしい。私はそう思いました。
私は彼女との出会いで、アメリカのベースボールとはアメリカ国民の心の中に深く浸透している、まさに「ナショナル・パスタイム」と呼べる存在なのだと改めて感じさせられました。
最近はNFL(アメフト)やNBA(バスケット)の人気が凄まじく若者の関心もそちらへ行きがちだといいますが、そもそもNFLやNBAはMLBのオフシーズンに行われますし、アメリカの学生は夏は野球を、冬はアメフトやバスケをと、掛け持ちすることが多いと聞きます。
アメリカ人の男性にとって、野球は子供のころに一度はやったスポーツ(女性はソフトボールですかね)。ベースボールは現在も、そして、これからもアメリカの「ナショナルパスタイム」であり続けるに違いありません。
私はアメリカ人ではありませんが、こんなアメリカ文化そのものとも言えるMLBベースボールが好きなので、これからもファンであり続けたいと思っています。
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私も日本のプロ野球よりMLBの方が好きです。何かしてくれるはず!という期待を裏切らないあのダイナミクなプレーは、日本の選手には真似できない。MLBを全身全霊で本気で応援しているアメリカ人を観るのも好きですよ。以前、東京ドームに巨人VS阪神戦を観に行った時、阪神側の席に座ったのですが、あまりの大差負けに「江夏出せ!」「田淵出せ!」と怒っていた阪神LOVEのオジさんも楽しかったです。
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2007/2/3(土) 午前 8:38
アメリカでも子供たちは結構サッカーやっているみたいですし、若者はアメフトやホッケーに興味があるようですが、アメリカでの野球の位置づけは今後も変わらないのでしょうかね。
2007/2/3(土) 午前 11:00
猿耳さんの明るい色彩の絵を拝ませていただきました♡ 猿耳さんはほんと明るい色の使い方が素敵です!
[ MIY ]
2007/2/3(土) 午後 3:59
ごめんちゃい。野球の話は全くついて行けないです・トホホ><しか〜しせぴちゃんと同様、私この絵大好きです!人がとっても小さいのに何故か動きや表情までわかるよ。
[ hig*ma7*p ]
2007/2/3(土) 午後 9:58
クシピーさん、MLBは地元に密着している感じがいいですね。最近は日本でもパリーグが地元密着し始めていますけど。阪神LOVEのおじさん、いいですね〜。
2007/2/4(日) 午前 1:03
Bessaさん、アメリカでは黒人の野球離れが進んでいるみたいですね。MLBがもっと繁栄してくれることを切に願います。
2007/2/4(日) 午前 1:05
せぴさん、ありがとうございます。鮮やかな色が好きなんです。
2007/2/4(日) 午前 1:06
ひぐまさん、ありがとうございます。動きや表情までわかりますか。野球わからなくてもメアリーは大盛り上がりでしたよ。
2007/2/4(日) 午前 1:07
私もいち野球ファン(今はNFLのシーズンなんでそっちに行ってますけど…^^;)なんで、こう言うお話はイイな〜と思いますね。アメリカの人ってホント自分から楽しもうと言う気持ちが出てて、楽しむ事が上手いと言うか、何時も感心するんですけどね。日本だとやっぱちょっと退いてしまう感じで、お国柄の違いでもあるんでしょうけど、早く日本でもそう言う光景がたくさん出るとイイなって思ってますね。
[ ち〜こっ ]
2007/2/4(日) 午後 11:19
ち〜こさん、お国柄があるので仕方ない気もしますよね。日本は鳴り物の応援があるけど、あれは大人しい日本人に合った応援の仕方なのかもしれません。パレードで好き勝手に盛り上がる西洋人と祭りのお囃子で一斉に盛り上がる日本人の違いでしょうか。私は個人的にはメジャーの雰囲気の方が好きですね。
2007/2/4(日) 午後 11:53