|
ハンガリーの首都、ブダペスト。
夜、ドナウ川に架かる橋の上から描きました。
ブダ王宮の丘の上からとうとうと流れるドナウを見下ろし、その向こうの永遠に広がっていくような平坦なペストの街並みを眺めたとき、自分がこのドナウの真珠と言われる美しい町にいるのだということを実感できます。
ハンガリーの首都ブダペスト。私はこの町にいました。
ブダペスト滞在中、所々で私はアジアの風を微かに感じることが出来ました。
ハンガリー人はヨーロッパで唯一、アジアの血を引く民族であるといいます。
ウラル地方から来た騎馬遊牧民族であったマジャール人、これが彼らの祖です。ですが、現在の彼らの容姿はヨーロッパ系白人そのものです。長い歴史を経た今、彼らにアジアの雰囲気を感じることは出来なくなっています。
もう1つ、ここハンガリーは1541年、オスマントルコの侵略を受けたという歴史を持っています。
150年に及ぶイスラム王朝による支配はブダペストにアジア的なものを数多く残したのでしょう。
私は街の片隅からゆらゆらと漂ってくるようなアジアの匂いに引き寄せられるようにしてこのブダペストの街をさまよい歩きました。
夜、ブダペストの街は華やかにライトアップされます。まさにドナウの真珠という言葉どおりにこの街の風景は美しく輝きます。
この夜景こそブダペストの最高の見もののひとつだといっても過言ではないでしょう。
それほどこの街の夜景は素晴らしいものです。
街を埋め尽くすオレンジ色の灯り、巨大な王宮やマーチャーシュ教会の尖塔が眩く光っています。
黄金の鎖と化したくさり橋が、その美しいフォルムを深い群青色に染まったドナウの川面にくっきりと逆さに映し出しています。
灯りに包まれた遊覧船が川を上下に行き交い、河岸ではトラムや無数の車のテールランプがぼんやりと赤く輝いています。
ヨーロッパを横断し、ここハンガリーのブダペストまで辿り着きました。少しずつイスラムの、そして、アジアの匂いが漂い始めてきています。取り澄ましたように都会的で洗練されたヨーロッパの都会を歩き続けていると、あのアジアの雑踏と喧騒がなぜかたまらなく懐かしくなってきます(やっぱり私はアジア人なのですね)。
私がこの街に居心地のよさを感じたのもそういった匂いが微かに感じられたからなのかもしれません。
そんなことを考えながら、私はこの夢のように美しいブダペストの夜景を眺め続けていました。ここにひとりでいるということを恨めしく思いつつ……。
|
美しいですね・・・。感動してます。さるみみさんのレポートは本当に素敵です。それぞれの場所がとても大切なのがよくわかります。プリントしてそばに置いておこうかな・・・。ひとりでいることを恨めしく?・・・訊かない方が良いのかな・・・(^^)
[ ソフィー ]
2006/4/18(火) 午後 9:56
ソフィーさん、どうもです。 稚拙な絵と文、褒めていただき嬉しいです。 ヨーロッパはひとりでいると寂しくなりますね。
2006/4/19(水) 午前 0:21
疲れているときにさるみみさんの絵を見て癒されようとお邪魔しました。私もさるみみさんのような雰囲気の絵が描けたらなーと思います。
[ mon**ys200*h19 ]
2007/10/22(月) 午後 9:25
モンキーさん、ありがとうございます。
癒されるなんて言っていただいて感謝しきりです。
2007/10/22(月) 午後 11:55