オールドダッカからスター・モスジットまで歩きます。
ショドル・ガットで舟たちの喧騒を眺めた私は、ぶらぶらと歩きながら市内の名所旧跡を見て周ることにしました。
オールドダッカ。
この細かい路地の続く迷路状の界隈には様々な店がひしめき合っています。
この辺りにはヒンドゥー教徒が多いらしく、寺院や神様の絵、腕輪や金細工などを売る店がいくつもありました。
そこを抜けしばらく歩いていると牛の解体現場に出くわしました。
牛が殺されているということはこの辺りはイスラム教徒の住むエリアです。
ムスリム帽を被った人々が大勢その様子を眺めています。その後ろには瓦礫の山と黄色いショベルカーが見えます。
建物の起工式でしょうか。
傍らにいた老人が言います。
明日またここに来れば捌いた牛を食べることが出来るぞと(牛の解体作業の写真もあるのですが、人によっては気分を悪くされる方もおられると思うので掲載は止めにしました)。
結局、私は牛を食べには来ませんでしたが。
オールドダッカの西の外れにはラールバーグ・フォートがありました。
これはムガール帝国支配時代の1678年に建設が開始された城砦です。
敷地内には広大な庭園が広がっており、開放的でとても気持ちがいいです。
オールドダッカの喧騒とはまさに別世界。人々の視線とリキシャのベルから逃れた私はほっとひと息吐いたのでした。
元来た道をしばらく東に戻っていくと雨が降ってきました。
結構な大降りです。私はアルメニア教会に入り、そこで雨宿りをすることにしました。
バングラデシュなのにアルメニア教会とは妙な話ですが、17世紀後半、祖国を追われたアルメニア人はこのベンガルの地にも移り住んできたのだそうです。
現在でもその子孫のひとりがこの教会に住んでいるのだといいますが、あいにくこの日は不在のため私は内部を見学することはできませんでした。
土砂降りの雨の中、中庭を見るとたくさんの墓石が置かれています。
アルメニア文字で書かれたその墓石を眺めながら、17世紀当時にここで暮らしていたアルメニア人たちの暮らしぶりをふと、想像しました。(写真は残念ながらありません)
アルメニア教会の近く、路地を少し北へ進むとごちゃついた界隈の中に白亜のモスクが現れました。
スター・モスジットです。
広い中庭、リズミカルなアーチとその上に乗っかる半円形の五つのドームの姿が美しいです。ドームの表面には星の模様がつけられていました。
私は靴を脱ぎ、中に入っていきました。
ムスリム帽を被った可愛らしい少年が二人、私の後をくっついてきます。
内部は花や草木の模様が描かれた美しいタイルによって彩られていました。
このモスクは日本とイギリスの援助によって造られたのだといいます。タイルの中には富士山の絵が描かれているものもありました。
少年らに「これは日本の山だ」と説明すると、彼らは「ふ〜ん」というような、わかったのかわからなかったのかよくわからない顔をしてそれを見ていました。
周りにはムスリム帽を被った人が大勢いました。
皆、真剣に祈っています。
バングラデシュは全人口の90パーセント以上がイスラムを信仰しているのだといいます。バングラデシュはイスラム国家です。
ヒンドゥー教徒が多数を占める巨大な隣人インド。その横にあるイスラムの小国バングラデシュ。
インドにもイスラムは大勢おり、バングラデシュにもヒンドゥー教徒はいます。
バングラデシュはイスラムを国教としており、国や社会の公式行事ではイスラムの導師が現れコーランを朗誦したりするのだそうです。
国がイスラムを軸として動いているのです。
私はスター・モスジットのピカピカのタイルを眺めながら、このイスラム教国に於いて少数派のヒンドゥー教徒が暮らすのは結構大変なことも多いのかもしれないなあ、などと思いました。
|
ダッカは色々と見所がありそうですね。
2007/2/12(月) 午前 9:49
ベッサさん、見所の数はそんなに多くはありません。それよりも喧騒に包まれた街そのものが見所であるといっても過言ではありません。
2007/2/12(月) 午前 10:01
バングラデシュってどこもかしこもゴチャゴチャしてんのかなぁ…って思ってましたが、こんなに立派で広大な城跡もあったんですね〜。ホントに喧騒から逃れられそうですね^^
[ cap*_*f_goo**hope ]
2007/2/12(月) 午後 1:22
ごちゃごちゃした通りから一変してこんなところが現れるのですね〜。素晴らしい装飾です。子供達もかわいいですね〜♪
[ aurora ]
2007/2/12(月) 午後 7:33
なんなんさん、街歩いていると本当に疲れるのでこういう場所は有り難かったです。落ち着くところですよ。
2007/2/12(月) 午後 8:00
オーロラさん、モスク、なかなかいいでしょう?新市街の方はオールドダッカほどごちゃごちゃしていません。人はどこも多いけど。子供たち、ずっと私の後を付いてきました。
2007/2/12(月) 午後 8:04
スター・モスジットの☆もそうですが、最後のお写真の鉄格子の☆の形も気に入りました。真ん中の子供は大人顔ですね〜もう何でも知ってそう。
[ - ]
2007/2/13(火) 午後 1:34
周りの建物はボロボロなのにモスクはピカピカですね☆やっぱりモスクはそれほど大切にされているのですね。
[ mou*a*ue ]
2007/2/13(火) 午後 5:55
バングラデッシュにこんなステキなトコロがあったなんてっ!!ビックリしました(*´∇`)ノやっぱり・・・モスク・・・美しいですねィ.。゜+.(´▽`)。+.゜+・タイルがステキです!!
2007/2/13(火) 午後 6:39
クシピーさん、鉄格子の☆は気付きませんでした。真ん中の彼はガキ大将キャラです。
2007/2/13(火) 午後 10:00
ピノコさん、モスクはイスラム教徒にとって最も大切な場所のひとつなんです。ピカピカでしたよ。
2007/2/13(火) 午後 10:02
OYAKさん、このモスク、結構小ぶりなんですが、ダッカ旧市街の中では一番綺麗な建物でした。トルコのモスクとは随分違いますね。
2007/2/13(火) 午後 10:04
とても美しいタイルですね…(*^-^*) ジックリ見てみたいです!
2007/2/14(水) 午前 0:56
牛の解体を見てイスラムと知る。イスラム教徒とヒンドゥー教が争い、旧インドから分離独立したのも、牛1つ見ても全く逆の扱いですから仕方ないのかな〜。?ガンジーは1つの国を願っていたけど。。。
2007/2/14(水) 午後 2:17
エリーナさん、タイル、ピカピカしてました!
2007/2/14(水) 午後 8:16
まさおさん、ムガル帝国時代はイスラムとヒンドゥーが争いもなく共存していたこともあったそうですよ。インドネシアの島でもキリスト教徒とイスラム教徒の殺戮があったそうですが、事件とかデマとか何かの切っ掛けで関係が悪くなってしまうことがあるんでしょうね。
2007/2/14(水) 午後 8:19
昔の王国の建物はほんとに素晴らしい眺めですね その中にいるだけで歴史を感じることが出来るのですもの 今現在建設されているものを数千年過ぎたとき どんな風に見られるのか・・・たまに考えてしまいます 素敵な財産を築くのは難しいですよね
[ MIY ]
2007/2/15(木) 午後 7:44
せぴさん、それは私もよく考えます。後世の人々は今のアホらしい建築物について色んな解釈をするんだろうな〜。
2007/2/16(金) 午後 10:33