14世紀から16世紀にかけてイタリアを中心として起こった古典古代文化の復興運動。それが「ルネサンス」である。
ルネサンスは北イタリア、トスカーナ地方の中心都市「フィレンツェ」において、まず花を開かせたといわれる。
中世カトリック教会の権威のもとで、長らく忘れ去られていた「ギリシャ・ローマ」の価値。それを再発見し、「神」からの視点ではない「人間」からの視点を取り戻そうとした「人文主義」の考え方が、ルネサンスの精神の根本を成している。
宗教による箍をゆるめ、個人の自由な思想や価値観を認めるルネサンスは、後世に大きな影響を与えた偉人や、現代でも愛好される優れた芸術品を数多生み出した。
「神曲」のダンテ、「デカメロン」のボッカチオ、「君主論」のマキャベリ。そして、ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ……。
数え上げればきりがない。
写真は「ジョットの鐘楼」から眺めたフィレンツェの街。
このフィレンツェにおいてルネサンスが発展した最大の要因が、メディチ家の存在である。
14世紀に銀行家として台頭したメディチ家は、15世紀半ばにフィレンツェの実権を握った。
メディチ家はルネサンス文芸を愛好し、多く芸術家たちのパトロンとして惜しみない援助をしたといわれる。
花の都フィレンツェの象徴「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」(花の聖母教会)。
「ドゥオーモ」と呼ばれる聖堂と「ジョットの鐘楼」「サン・ジョバンニ洗礼堂」という三つの建物から構成されている。
「ドゥオーモ」は、フィレンツェの街のどこからでも見えるランドマークだ。
イタリアンゴシックとルネサンス様式のミックスで、巨大な八角形の大クーポラ(円蓋部分)はブルネレスキによる設計。クーポラの高さは100メートルを超える。
白と緑とピンクの大理石によって外壁が装飾されており、キリスト教の聖堂としては世界で4番目の大きさだそうだ。
内部の装飾は簡素であるが、その収容力は高く約3万人が一同に礼拝をすることができるのだという。
「ジョットの鐘楼」は高さ84メートル。464段の階段を昇ることが可能で、上からはフィレンツェの街並みを見渡すことができる。
これは「サンタ・クローチェ教会」。
アッシジを本拠とするフランチェスコ会の教会で、内部にはミケランジェロやガリレオの墓があることでも有名。
また、例年6月になると、この教会前の広場で「カルチョ・ストリコ」という古代サッカーが行われる。
16世紀、神聖ローマ皇帝「カール5世」の軍隊に包囲されていたフィレンツェで、市民の士気を高めるために行われたのが始まりだとされる。1チーム27人、1試合50分で行われ、基本的なゲーム内容は現代のサッカーと変わらないが、多分に格闘要素が強く、観客は選手の荒れ狂う様を観て楽しむのだという。
「ヴェッキオ橋」はアルノ川に架かったフィレンツェ最古の橋。
橋の両側には彫金細工や宝石を売る店がびっしりと並んでいる。
また、二階部分にはウフィッツィ宮とピッティ宮を結ぶ「ヴァザーリの回廊」があり、通りを歩いていると橋であるとは気づかないほどだ。
十字軍の聖地への遠征に端を発する東方貿易は、市民の力を強め、自由の気風を求める「ルネサンス」を生み出した。
また、同時にイスラム世界から「活版印刷術」「羅針盤」「火薬」が流入し、産業の発展を促した。
ルネサンス時代のこれらの「発明」は、後の世界史を大きく動かしていくこととなる。
「活版印刷術」はルターによる宗教改革を引き起こし、「羅針盤」は大航海時代をもたらす。「火薬」の与えた影響については今さら言うまでもないことだろう。
現在の欧米文化の隆盛の端緒。
それがこの「ルネサンス」にあるのだ。
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素敵な写真がいっぱいですね。フィレンツエは昔、仕事のあいまに寄っただけですが、私にとっても素晴らしい歴史の街でした。もう一度行ってみたいと思っています。
[ mog*m*13 ]
2007/8/5(日) 午前 5:18
MOGUMAさん、その歴史を知っていると町の魅力がグンと増しますよね。
2007/8/5(日) 午前 10:52
私がフィレンツェに行った時、ドゥオーモがちょうど修理中だったんですよね〜〜
でも治安が良くてとてもステキな街でした(´▽`)
さるみみさんのように歴史をふまえて街を見るとまた違う見方ができてよいですね♪
[ モチコ ]
2007/8/5(日) 午後 0:05
私も数年前フィレンツェに行きました。街全体が美術館のようですね。アルノ川、美しかったですが、ウチの町の「田越川」もなかなかいいです(笑)。
2007/8/5(日) 午後 3:12
フェレンツェの美術は無知なものでもその華やかさに「驚かせられました。メジチ家の功績は大きいのですね。
アルノ河のポンテヴェッキオはプチーにのオペラに出てきて(ジャンニ。スキッキ)思い入れがありカメラの収めました。
2007/8/5(日) 午後 7:54
ピノコさん、ドゥオーモ修理中とは残念ですね。旅行に行くと必ずどこかが修理中です。
2007/8/5(日) 午後 9:53
スターさん、海とか川とか湖とか、水辺のある町っていいですよね。田越川、どこら辺ですか?
2007/8/5(日) 午後 9:54
bbさん、オペラは詳しくないのでわかりませんが、ヴェッキオ橋ってオペラに出てきそうな橋ではありますね。
2007/8/5(日) 午後 9:56
フィレンツェ、頭が硬く成る前にぜひ行ってみたい街ですねー^^。1週間くらいかけてゆっくり見て回れたら最高ですね。
2007/8/6(月) 午後 7:18
きらりさん、1週間滞在したいですね。
街をぶらぶらするだけでいいですよね。
2007/8/6(月) 午後 11:51
フィレンツェ、秋はおいしいもの満喫ですからね♪サッカー好きのおいらには、イタリアの至宝ロベルト・バッジョです。
2007/8/7(火) 午後 7:53
カイザーさん、フィオレンティーナですか?
秋のフィレンツェも良さそうですね。
2007/8/8(水) 午後 11:51
フィレンツェと聞くと、世界的芸術の街と共にメディチ家が思いうかびますね☆日本にはメディチ家のような存在は中々出ないですね。あえて言えばその役割は天皇家が担っているのかもしれませんね。それにしてもアルノ川は綺麗ですね☆始めてこの川を知りました☆一度は行って見たいけど、廻るのに何日かいないと無理なぐらい見るところが多そうですね☆
2007/8/11(土) 午後 0:07
まさおさん、ひとつの家が文化と時代を作り出してしまうのだから大したもんですよ。
ダビンチやミケランジェロは天才ですが、メディチ家の功績はそれに勝るとも劣らないものですね。
2007/8/11(土) 午後 8:36
日本人の靴職人がフィレンツェで高級靴店を開いたらしいですね。先日TVでやっていました。単身イタリアに渡りイタリア伝統の高級靴職人に弟子入りして修行したそうです。以前に書いた記事ですが、TBさせてください。
[ BARRY ]
2007/9/3(月) 午後 5:00
バリーさん、TBありがとうございます。
見に行きますね。
2007/9/3(月) 午後 10:22
フィレンツェの記事をアップしたので、トラバさせて下さい(*^-^*)
とっても素敵な街でしたよね〜ヾ(=^▽^=)ノ
ヴェッキオ橋の風景、とても好きです♪
2007/12/15(土) 午後 2:04
エリーナさん、TBありがとうございます。
後ほど見にお伺いしますね。
2007/12/16(日) 午前 9:00
すばらしくて,驚嘆しています。こういうブログもあったのですね。教えてください。いろいろと。』まだ死んではいけないなと思いました。
[ 近い人 ]
2008/7/6(日) 午後 1:25
おろかもの!さん、ご訪問ありがとうございます。
ほめていただいて恐縮です。
まだ死んではいけないですよ。
2008/7/6(日) 午後 9:55