朝、3時半起床。
アスワンの町4時発のアブ・シンベルツアーに参加しました。
なぜ、こんなに朝早く出発するのか……。
それは、暑いからです。
夏の日中の南部エジプトは常人では耐え難いほどの暑さだからです。
運転手を含め、12人を乗せたライトバンは未明のアスワンの街を出発。
街中を抜け、アスワン・ハイダムを渡ります。
「アスワン・ハイダム」は、1970年にナイル川上流のアスワンに完成した超巨大ロックフィルダム(岩石や土砂を積み上げて造られたダムで、傾斜が非常に緩やか)。
高さ111メートル、全長3600メートルのスケールの大きなダムで、このダムの完成によりエジプトはナイル川の氾濫を食い止めることに成功しました。
しかし、ダムの完成は、かつて「エジプトはナイルのたまもの」と呼ばれる由来ともなった、肥沃な土壌を失わせるといった弊害ももたらしたのです。
また、ダムの完成は、巨大な「ナセル湖」も生み出しています。
ナセル湖の誕生により、周辺の気候はよきにつけ、悪しきにつけ、大きく変動したといわれています。
アスワン・ハイダムを抜けると、ライトバンは永遠に続いてゆくかのような砂漠の一本道をひた走ります。
前後左右見渡す限りの砂漠……。
そのうち、夜が明けてきました。
日の出です(上写真)!
アブ・シンベル神殿に到着したのは午前8時過ぎ。
砂漠を4時間、フルスピードでぶっ飛ばしての4時間でした。
アブ・シンベル神殿は「ラムセス2世」が建造した神殿です。
大神殿と小神殿があり、大神殿は太陽神「ラー」、小神殿は「ハトホル女神」を祭神としています。
写真は「大神殿」。
高さ33メートル、幅33メートルあり、正面に高さ20メートルのラムセス2世像が4体座っています。
ラムセス2世の像です。
ラムセス2世はエジプト新王国時代第19王朝の王。
在位は紀元前1290年から紀元前1224年とされ、その治世においてエジプトは繁栄を謳歌しました。
彼は、古代エジプトの王の中でも最も多くの建造物を残した人物として知られ、このアブ・シンベル神殿のほか、ルクソールのカルナック神殿やラムセス2世葬祭殿なども建造しています。
ラムセス2世は約90歳まで生きたといわれています。そして、180センチ以上の長身でもあったそうですよ。
神殿の内部です。
毎年10月22日と2月22日の2日間だけ、東から昇った朝日が神殿の奥にある至聖所に届き、4体ある像をオレンジ色に照らし出します。
その2日間は世界中から大勢の観光客が集まってくるそうです。
写真は「列柱室」。
「小神殿」です。
実はこのアブ・シンベル神殿は、もともとこの場所にあったわけではありません。
もともとあった場所は今はナセル湖の水の中。アスワン・ハイダムの建造によって水没した地です。
1960年代当時、ハイダムの建設により水没の危機にあった神殿ですが、その時「遺跡を守れ!」と立ち上がったのが「ユネスコ」でした。
ユネスコは遺跡を無数の小さなブロックに分断し、1964年から1968年の4年間をかけて、64メートル上方の丘の上にこの遺跡を移築しました
(現代の技術で移築されたため、大神殿の裏側は巨大なコンクリートのドームで補強されていて、そのドームも見学することができるようになっています)。
この移築劇が「世界遺産」創設のきっかけになったといわれています。
遺跡見学は2時間でした。
遺跡を見終わり、我々は午前10時にアスワンへと出発しましたが、もう既に耐え難いほどの暑さです。
気温も40度はゆうに超えています。
砂漠の真ん中を突っ走るライトバンに真上から差し込む直射日光。
地獄のような4時間でした。。。
写真はアスワンの街。
アスワンはヌビア地方に属します。
「ヌビア」とはアスワンからスーダン北部にかけての地方のことを言い、ここに住むヌビア人はエジプト人とは違った文化・風貌を持っています。
アスワンには、ヌビア人の文化を紹介する「アスワン文化センター」やコプト教の修道院「聖シメオン修道院」。
アブ・シンベル神殿と同様に水没したフィラエ島から、アギルキア島へと移築された「フィラエ神殿」。ナイル川の水位を測定するためにローマ時代に造られた「ナイロメーター」のある「エレファンティネ島」など、無数の観光名所があるのですが、私はひとつも行きませんでした。
なぜか……。
それは、暑いからです。
常人では耐え難いほどの暑さで、いるだけで頭がくらくらしてくるからです。
写真はアスワンの街です。
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クシピーさん、夜は日中に比べると格段に涼しかったですよ。
それでも暑いですけど。
日中はクーラーなしではいられないといった具合です。
2007/9/16(日) 午後 10:20
ダンスうさぎさん、うっとりですか。
でも、実際は暑くてぐったりなんですよ。
2007/9/16(日) 午後 10:22
ぼすさん、調子いいですか!
夏は暑いですけど、冬は結構涼しかったですよ。
2007/9/16(日) 午後 10:23
ソフィーさん、太陽光線に着目した遺跡って結構ありますよね。
メキシコのチェチェンイッツァとかアイルランドのニューグレンジとか。
あまりに暑かったので、クーラーの効いた店を求めて彷徨い歩いてしまいましたよ。
2007/9/16(日) 午後 10:26
ひぐまさん、遺跡を移築したユネスコには頭が下がりますね。
資金を寄付した世界中の人にも。
2007/9/16(日) 午後 10:27
バリーさん、エジプトは当時、もっと緑が多かったとよく言いますよね。砂漠化の進行具合はすさまじいです。
2007/9/16(日) 午後 10:29
ツアーだとどんなに遺跡観光がしんどくても涼しいバスが待っていてくれますから楽ですが(^^;個人旅行だと猛烈な暑さは、行動力&思考能力を鈍らせますよね。無理をしないで正解です。
2007/9/16(日) 午後 11:06
流浪の民さん、人間、耐えられない暑さっていうのもあるんだなぁ、と思いましたよ。
2007/9/16(日) 午後 11:43
私がエジプトに行ったのは、冬(年末年始)だったので、アスワンはとっても快適な温度で過ごしやすかったです。
行く時期で全然違いますよね。
私、インドのエローラ、アジャンタに行ったのが一番暑い時期で、40度をはるかに超えてました。石窟寺院を見学しては、寺院の中は涼しいのでそこで、ちょっと昼寝して・・・を繰り返して、ちゃんと動けるようになったのは夕方近くになってからでした。ほんと、暑いと動けませんよね・・・
2007/9/17(月) 午後 8:11
ひろえさん、やっぱり旅する時期は重要ですね。
世界一周の時もずいぶん悩みました。
暑いのもそうですが、雨季というのもやっかいです。
2007/9/17(月) 午後 11:02
そんなに暑くても…
ゼッタイ行ってみたいなぁ…バタ ヾ(≧∇≦)〃ヾ(≧∇≦)〃バタ
ほんと…すごい。古代エジプト…
2007/9/18(火) 午前 0:13
OYAKさん、古代エジプトは、まだまだ新たな発掘や発見がなされそうですね。
6000年の歴史というのは気が遠くなりそうです。
2007/9/18(火) 午前 7:02
すごーいwww
エジプトって秘宝のイメージでなぜか♪((O(*・ω・*)O))♪ワクワク しちゃいます☆
謎も多くて神秘的ですよね!!!
[ ライチ ]
2007/9/18(火) 午前 11:47
わたしもアスワンハイダムとアブ・シンベル神殿に行きました♪
もう、感動以外に何もなくただただこの空間にもっといたかったです。
ユネスコがこの神殿を上にあげてくれたというのを聞いたときは
あっぱれ!あげたくなっちゃいました☆彡
[ - ]
2007/9/18(火) 午後 3:18
遺跡にあまり興味のないままエジプト通いしてる私ですら、アブシンベルはまた行きたいです。私は冬の早朝に行ったのですが、神殿がオレンジに染まるあの景色は一生忘れません。
[ 高橋美香 ]
2007/9/18(火) 午後 6:18
らいちさん、インディー・ジョーンズやハムナプトラの世界ですよ。
わくわくしますよね。
2007/9/18(火) 午後 11:10
ねえねさん、私もあっぱれ!あげたいです。
ねえねさんは、涼しい時にいらしたのでしょうね。
羨ましい。
私は暑くて暑くて早く帰りたかったです。
暑すぎる日差しに喝!したかったですよ。
2007/9/18(火) 午後 11:13
MESTさん、神殿がオレンジ色に染まる景色ですか〜。
私の場合は、到着した時点で既に地獄のような暑さでした。
トホホ。。。
2007/9/18(火) 午後 11:14
エジプト1度は見てみたいですね。ラムセス2世の像風化しないで綺麗です☆ユネスコが4年をかけて遺跡を移築したのは頭が下がりますね☆そしてそれが世界遺産のきっかけになったなんて素晴らしいエピソードですね☆でも40度を越えるなんて凄い所ですね。それで、前に見たTVを思い出しましたが、各地のアフリカを男性リポーターが紹介する2時間の番組の中で、アフリカの炎天下の塩湖で働いている男性達を短時間取材してましたが、50度ありました^^;1人の男性に何故他の仕事をしないでこんな過酷な仕事をしているのか、と質問したら、「好きでやっているんじゃない、他に仕事があれば今すぐ辞めたい、これしか仕事がないんだ」と答えていました。隠れる場所もない広大な炎天下の塩湖の情景と男性の言葉が今でも時々思い出されます。
2007/9/27(木) 午前 1:35
まさおさん、そのテレビ番組のエピソード、重いですね。
どの場所に、どんな境遇で生まれるかだけは自分で選択できませんものね。その男性レポーターの質問は軽率でしたね。
それにしても50度とはすさまじい暑さですね。場所はどの辺なのでしょう?
2007/9/27(木) 午前 6:35