「リキール・ゴンパ」です。
この端正な僧房にはいくつか見学できるお堂があります。
私はサングラスを掛けた若い坊さんの案内のもと、それらを見て周りました。
お堂の内部です。
お堂には極彩色の派手な壁画が一面に描かれておりました。
古ぼけた貴重なものと思われる「タンカ」や曼荼羅もいくつも垂れ下がっています。
お釈迦様もたくさんいて、にこやかに微笑んだりしかめっ面をしたりしていました。
壁画には様々な仏教説話や行者などの伝説が描かれていましたが、
中でも興味深かったのが男女交合の仏画です。
多くの手を持った鬼の形相をした仏が、女性(ではないのかもしれませんが)を抱き、男根を突き刺しているこの図。
多くの宗教、特にキリスト教やイスラム教などでは考えられない世界がここには広がっていました。
インド後期密教から派生したチベット仏教では、性行為を使う瞑想法が実践されていたそうです。
ヨーガ瞑想法の発展により、タブー視から解放された性秘儀。
体にある(チャクラ)に神経を集中し、そこに集まったエネルギーを頭頂に導くことで、梵我一如(ぼんがいちにょ)へと達することができる。
そのエネルギーを得るには、性秘儀によって下半身のチャクラを熱することが効果的と考えられたのです。
けれども、出家者が性行為をすることは戒律に反します。
しかし、悟りを得るためには性行為が必要。
そのため、ゲルク派の開祖ツォンカパは、イメージだけで性行為を行うことを定めたのだそうです。
それにしても、俗の極致ともいえる性行為を聖なるものへと転化させるそのコペルニクス的転換には驚愕させられます。
我々凡庸なる民にはちょっと理解が難しいですね。
性行為により我々はこの世に誕生するわけだから、あながち『セックスは聖』という考え方があるのもわからなくはありません。
けれども、このあまりにあからさまな壁画を見ていると、
「果たして凡庸なる民はこの壁画を見て真の意味を理解できるのだろうか。間違った解釈をしはしないだろうか……」
と、余計な心配をしたくなってきます。
聖の極致に誘われるか、俗の極致に転落するか。
紙一重の絵、教えですね。
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美しい建物と内装ですね〜 なんとなく日本にもみるようなものや模様がありますね こういう文化を自分も旅してみてみたいものです
2007/10/27(土) 午後 9:33
もん介さん、こういう表現は中国から伝わったのかな。それともここチベットから中国、日本へと伝わったのでしょうか。
2007/10/27(土) 午後 9:38
う〜〜ん、文章の意味する壁画が解りませんでした。
確かに、出家と性は密かに語られる重要な部分ですよね。
それをも、瞑想で・・とは。修行すれば、煩悩も無くなる訳では無いのですね。
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2007/10/28(日) 午前 11:29
ぼすさん、4枚目です。
いわゆる「駅弁」というやつです。。。
失礼しました〜。。。
2007/10/28(日) 午後 8:20
初めまして。コメントを書かせてもらいます。
ここはインドのリキールゴンパですか。
昨年に訪れたチベットのサムイエ寺には仏様が座位で接合されている姿で祀られていました。
仏像ですから立体的にって感じで。。。
チベット仏教の世界では普通なんですね。
2007/10/28(日) 午後 10:19
チベットのお寺に似てますね。曼荼羅は奥が深い…(^^;
この手はかなりエロティックですよね。こういう世界観は個人的には好きですけどー(≧▽≦)キャッ
2007/10/28(日) 午後 10:39
machine_xx2003さん、ご訪問&コメントありがとうございます。
チベット仏教にそのような思想があるみたいですよ。
今の主流のゲルク派では禁止されてしまったそうですけどね。
また、いつでもご訪問&コメントしてくださいね。
2007/10/29(月) 午前 0:16
流浪の民さん、奥が深いんですよ、チベット仏教。
こういう世界観は個人的には好きですかー。
エネルギーを下半身に溜める、いやはや、有り難い教えです。
2007/10/29(月) 午前 0:19
奥が深い壁画ですね。う〜ん、確かに一般の人達には意図している事が伝わったのかどうかが疑問ですが。。。
BGMがまた世界観を演出していていいですね。
2007/10/29(月) 午前 0:23
たかさん、そうなんですよ。
たぶん、一般の人にはわからなかったと思うんですねえ。
BGM、いいでしょう。
2007/10/29(月) 午前 0:27
予備校の世界史の先生が言ってました。仏教の話をしたら、昼間から
下ネタ連発だよ〜と。当時よく分かりませんでしたが、なんとな〜く分かりました(笑)下ネタから仏教絡めた話をされたら、教養ある人だな〜と尊敬してしまうかも?!
[ mid**ino345 ]
2007/10/29(月) 午後 3:42
みどりのさん、下ネタと仏教、一見全く結びつかないですよね〜。
そういう話をさらりと言えたら格好いいですね。
2007/10/29(月) 午後 11:19
こんな怖い顔の絵で妄想??できるんでしょうか( ̄▽ ̄;)
でもこれで悟りを開けるなんて・・・ほとんどの殿方はできちゃうようなww
[ モチコ ]
2007/10/29(月) 午後 11:21
ピノコさん、いえいえ、下半身に集まったチャクラを頭頂部に導かないと梵我一如には達しないんですよ(たぶん)。
煩悩だらけの我々じゃあ、きっと無理です。
2007/10/29(月) 午後 11:39
性と聖の教義>それはいいとしても、何もこんな恐い顔でなくても・・・と思いますけど。優しい顔だとただの春画になるからかな。
[ hig*ma7*p ]
2007/10/30(火) 午後 10:43
ひぐまさん、チベット仏教の壁画って、みんな恐い顔なんです。
確かに優しい顔でこれされたら春画ですね。
2007/10/30(火) 午後 11:43
そう言えばインドにはカーマスートラなどと言う経典もあるし、もともと性に大らかな民族なのでしょうか。
2007/10/31(水) 午前 6:11
豆鯛さん、カーマスートラありますねぇ。
キリスト・ユダヤ・イスラムの一神教が、特に性に対して厳しいのかもしれませんね。
2007/10/31(水) 午前 7:33
壁に直接描いているのではなく布地に描きそれを垂らしたり貼ったりしているのでしょうか?色が鮮明ですよね。
[ ちび太 ]
2007/11/1(木) 午前 10:35
ちび太さん、どういうやり方で描いているんでしょうね。
インドの神様も色とりどりなので、たぶん、かつてのインドの僧院の仏画や仏像は色とりどりだったのでしょうね。
2007/11/2(金) 午後 8:39