イスタンブールは、かつて「コンスタンティノープル」と呼ばれた東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都でした。
この町は、4世紀末から15世紀半ばまで、1000年以上もの間、キリスト教文化圏に属していた。
いや、それどころか、この町はキリスト教文化の中心のひとつでもあったのです。
写真は、アヤ・ソフィア。
東ローマ帝国随一の聖堂として知られ、その後オスマン・トルコ時代にはモスクに改修され、現在では、博物館として一般に公開されている。
イスタンブールの重層的な歴史を象徴するような建物です。
紀元360年、ローマ皇帝コンスタンティウス2世によって建造されたのがはじまりとされていますが、その後2度消失。現在の建物は、ユスティニアヌス帝の命により、537年に再建されたものだそうです。
当時、アヤ・ソフィアは、コンスタンティノポリス大主教座の所在地として正教会第一の格式を誇る聖堂でありました。またここは、東ローマ帝国歴代皇帝の霊廟としても用いられていたといいます。
1453年、コンスタンティノープルを占拠したオスマン帝国皇帝メフメト2世は、アヤ・ソフィアをモスクに改造することを宣言。
十字架が外され、ミフラーブが造られ、4本のミナレットが建設されました。
聖堂内部は金地のモザイクで埋め尽くされていましたが、オスマン時代に全て漆喰で塗り固められてしまいました。
しかし、オスマン帝国は漆喰を破壊することなく上から塗り固めただけだったため、19世紀以降、漆喰を剥がした本格的な調査が行われ、現在ではそのいくつかを見ることができます。
この穴に親指を入れ、手を一回りさせることができれば、幸運が訪れると言われています。
アヤ・ソフィアは、集中式とバシリカ式を融合した建築物で、東ローマ時代、これに類した建物は建造されることはありませんでした。
オスマン時代、トルコ人は比類なき建造物としてこのアヤ・ソフィアを畏敬し、後のブルー・モスクやシュレイマニエ・ジャミイの手本としたのです。
これは、「イェレバタン・サルヌジュ」。通称「地下宮殿」と呼ばれる東ローマ時代の貯水槽です。
ユスティニアヌス帝によって建造されたもので、長さ138m、幅65mの空間に、高さ9mの336本の大理石円柱が立っています。
78,000㎥の水を貯えることができたそうです。
円柱は寄せ集めの流用品で、土台にはメデューサの顔が彫られた石材なども使われています。
「ヴァレンス水道橋」です。
コンスタンティノポリスを建設したコンスタンティヌス1世の時代に建造が開始され、378年、ヴァレンス帝の時代に完成した水道橋です。町の北西郊外の森から水を地下貯水池まで送っていました。
現在は1kmのうちの約800mほどが残っています。
ここは、ローマ時代に2頭立ての馬車レースが行われた競技場(ヒッポドローム)の跡地です。
写真の手前に見えるのは「テオドシウスのオベリスク」。
4世紀後半に、テオドシウス帝がこのオベリスクを運び込んだため、そう呼ばれています。
このオベリスクは本来、エジプト、ルクソールにあるカルナック神殿にあったものです。
紀元前15世紀、新王国第18王朝のトトメス3世によって建造されました。
碑文にはトトメス3世の軍事的な偉業が彫られているそうです。
後ろにあるのは、「コンスタンティヌス7世の柱」。
940年にコンスタンティヌス7世によって建てられた切石積のオベリスクです。
かつては、青銅で覆われていたそうですが、第4回十字軍の略奪によって剥がされてしまいました。
この広場にはもうひとつ柱があって、それは、「蛇の柱」と呼ばれるものです。
蛇の柱は、青銅製の3匹の蛇が絡まった形をした柱ですが、頭部は折れてしまっています。
ギリシャ、デルフィのアポロン神殿から持ち出されたもので、建造は紀元前479年です。
イスタンブールには、他にもローマ時代の遺構がたくさん遺されています。
私は未訪ですが、3世紀に造られた「テオドシウスの城壁」や、ビザンツ帝国時代のモザイクを集めた「カーリエ博物館」も東ローマ帝国に興味ある方にとっては必見ですね。
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そんな昔にこのような規模で貯水層をつくる、、、技術はもちろん、その権力にはいつも驚かされます。彫刻もすばらしい。
2008/2/16(土) 午後 8:20
PINKさん、第4回十字軍はエルサレム奪還のために向かったのに、このコンスタンティノープルをただ略奪していっただけなんですよね。
これがスペインのことにも関わってくるのですか〜。なるほど。
2008/2/16(土) 午後 9:07
たかさん、たぶん残っているものはかなり見れるようになっているんじゃないでしょうか。
2008/2/16(土) 午後 9:08
ねえねさん、クレオパトラですか〜。面白そうですね。
オベリスクはローマにもパリにも色んな所にありますよね。
どうしてなんでしょうか?
2008/2/16(土) 午後 9:17
OSOさん、メデューサ、順番待ちでしたか〜。
私が行った時は空いていました。
あそこは涼しくていいですよね。
2008/2/16(土) 午後 9:20
飛び回れさん、ローマの技術ってあの時代から考えると信じられないほどですよね。その頃の日本は古墳時代ですか。古墳もすごい規模なんですけどね。
2008/2/16(土) 午後 9:23
本当に、日本では絶対に感じることのできない世界がありますね★ 行ってみたいです。その「真実の口」みたいな、親指をいれて一回りさせることができれば、というもの、やってみたいです♪
2008/2/17(日) 午前 0:31
大杉さん、あの穴、何なのか全くわからなかったのですが、一応やっておきました。帰国してから意味を知りました。
2008/2/17(日) 午後 6:44
コンスタンティノープルってイスタンブールだったのですかぁ!!
世界史って同じ場所の地名がどんどん変わっていくので理解できず苦手だったのですが、さるみみさんの記事であぁ!と思うことが結構多いです。
[ モチコ ]
2008/2/17(日) 午後 9:26
スペインのコルドバにあるメスキータをなんとなく思い出しました♪
[ ちび太 ]
2008/2/17(日) 午後 10:47
ピノコさん?けやきさん……ですか?
そうなんですよ。コンスタンティノープルってイスタンブールだったのですよ。世界史はいろいろ地名が変わるからやっかいですよね。
私はそれも面白かったんですけどね。
2008/2/17(日) 午後 11:34
ちび太さん、コルドバに行かれたのですか。羨ましい。
メスキータ、一度は観てみたい建物です。
2008/2/17(日) 午後 11:34
まさに東洋と西洋の境目なんですね。
世界史の教科書に出てきたな〜、そういえば。
[ 高橋美香 ]
2008/2/18(月) 午前 0:42
メストさん、そうなんです。世界で唯一無二の町なんです。
2008/2/18(月) 午前 0:56
雰囲気ありますね。。世界は広い。。
2008/2/18(月) 午前 3:06
イスタンブール良いところですよね。しばらく行っていません・・・。また行きたいなぁ。でも、いろいろなものがユーロ建てになって?物価がすごく上がっているようですね。
2008/2/18(月) 午後 0:31
この宮殿ずっと興味があったんです。
水が怖い私なのですが、なぜか惹かれてしまうのですよ〜
こうゆうのってここ以外にもあるのかしら?
[ ☆chikori☆ ]
2008/2/18(月) 午後 2:16
写楽風さん、雰囲気あるでしょう〜。
2008/2/21(木) 午前 0:10
ひろえさん、トルコもそのうちEUに入るのですかね?
物価が上がっているのは、ちょっと旅行者にとっては辛いですねぇ。
2008/2/21(木) 午前 0:12
ちこりさん、埼玉県にこんなのがあります。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/samberasam51/30859374.html
2008/2/21(木) 午前 0:14