「異邦人」久保田早紀
朝。
旧市街の路地をぶらぶらと歩きます。
商店には鎧戸が閉じられ、人の姿は全くありません。
昼間あれだけ賑やかだった街路はシンと静まり返っています。
春先のひんやりとした空気の中、小鳥の声だけがチュンチュンと聴こえていました。
そのうち、ぐるりとなった街路の向こう側から、眩しい陽光が斜めに差し込んできます。
つるりとした石畳の路面が一気に光沢を帯び始めました。
(中国、麗江)
日の角度が高まるにつれて、人々が徐々に広場に集まり始めます。
春先の高地の朝。
夜の間、冷気を十分に吸った石畳は、まるで氷のよう。
まさに、底冷えです。
中国雲南省麗江は、瓦屋根の載った木造建築が建ち並び、その合間を網目のように石畳の道が走る歴史ある町。
少数民族である納西族の町です。ここは世界遺産にもなっています。
(中国、麗江)
南米ペルーのアレキパの町。
スペイン風の街路には石畳が敷き詰められていました。
ヨーロッパには石畳の道が多いですが、それはかつて馬車や荷車、戦車を使っていた時、未舗装の道だと車輪が泥に嵌り、動けなくなってしまうため。
それを避けるために石畳を敷いたということらしいですね。
アンデス文明は車輪を知りませんでしたから、石畳もヨーロッパから持ち込まれたものなのでしょう。
ヨーロッパ、チェコのプラハの石畳です。
石畳はローマ時代にはすでにあったようですね。
ローマのアッピア街道やポンペイ遺跡も石畳で覆われています。
日本では、寺社の境内に石畳が使われることは多かったものの、フツウの街道が石畳で覆われることは多くありませんでした。
明治になるまで、日本では「車」が発達しなかったのでしょうね。
牛車はありましたが、戦闘に用いられる車はありませんでした。
中東、シリアのアレッポの町。
小雨のパラつく夜、石造りの建物が並ぶ路地にはオレンジ色の街灯が灯り、濡れた路面を艶やかに浮かび上がらせています。
誰もいない静かな路地。
不揃いの石の並びが、4000年にも渡る歴史の息吹きを感じさせます。
戦車の発祥はオリエントらしいですから、石畳の道もこの辺りが起源なのかもしれませんね。
石畳の道って綺麗ですけど、そこに住む人にとってはよいものであったかは疑問ですね。
今の綺麗に整地された石畳はいいけど、
不揃いの石畳の道って歩くと疲れるんです。
ヨーロッパは石畳が多いせいか、やたらと疲れる印象があります。
それに歩きづらい。
街全体が石畳だったら、女性はヒールの高い靴なんて履けないです。
写真は、プラハの夜です。
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ちこりさん、ありがとうございます。
人の足音がコツコツと……、絵になりますよね、石畳。
2008/4/13(日) 午後 9:34
確かに歩きにくいですよね(^^;でもその土地の歴史が染み付いているみたいで感慨深いものが…BGMの異邦人、ピッタリです♪
2008/4/13(日) 午後 10:13
異邦人好きな曲です。
で、石畳は日本ではなかなかお目にかかれないですよね。
異国の匂いがしそうですね。
[ dix*0*2331 ]
2008/4/13(日) 午後 10:33
石畳、とても綺麗ですね。修理とかはあまり必要無いのかな。
2008/4/14(月) 午前 2:29
石畳…好きですね〜♪なんででしょうか〜心が落ち着くというか…
度の写真も素敵です(*^-^*)P!
2008/4/14(月) 午後 4:51
流浪の民さん、アスファルトとは趣が全然違いますよね。
石畳があるというだけで絵になります。
異邦人、いいでしょう。
2008/4/15(火) 午後 11:40
Kさんも異邦人好きでしたか〜。
歩きづらいけど石畳の街はイイです!
2008/4/15(火) 午後 11:41
べっささん、石畳も修理はあるのでしょうが、かなり摩耗した石畳の道って結構ありますよね。
2008/4/15(火) 午後 11:42
つぶゆめさん、新品の石畳の道より、長い年月をかけて摩耗した石畳の道がいいですね。人の営みが感じられます。
2008/4/15(火) 午後 11:44
アレッポ、懐かしい。
私が歩いた石畳で印象的なのは、エルサレム旧市街、メキシコタスコです。すり減った丸みを帯びた歴史を感じる石がたまりませんね!
[ 高橋美香 ]
2008/4/17(木) 午後 8:01
石畳そういえばおっしゃる通り日本ではお寺さんなどでしか見かけませんね。
写真の磨り減って平らになっている石畳は代々続く人々の生活が刷り込まれている趣がありますね。
光のにぶい照り返しがたまらなくそういうことを思い起こさせる写真です。
[ MaxD ]
2008/4/17(木) 午後 8:43
メストさん、アレッポ行きましたか〜。
エルサレム旧市街はいつか行ってみたいですね。メキシコタスコも。
すり減ったところ、人の歴史が刻み込まれているところが魅力なのでしょうね。
2008/4/17(木) 午後 11:46
ケインさん、石畳はできた当初は角ばっていたのでしょうかね。
どのくらい大勢の人がこの道を歩いたのでしょうか。
2008/4/17(木) 午後 11:48
ヨーロッパは石畳多いんですか
プラハは夜あまり人が出歩かないんですかね?
[ guijiu ]
2008/4/19(土) 午後 9:35
Guijiuさん、石畳多いですね〜。
プラハ、夜でも繁華街は人がたくさんいますよ。
2008/4/19(土) 午後 10:36
我が家に来てくれた男の子は少数民族の方です。主人が聞いたけど、どこかは忘れてしまったようです。当時「昆明」の高校からの留学生さんで、とても優秀な方でした。1年間で日本語がとても上手になって帰られました。
娘の同級生3人は「黒竜江省」の方です。この方たちも勉強熱心。私にとって中国は良いイメージです。
2008/4/21(月) 午後 4:20
ANINANさん、雲南とか黒竜江省の方は実直で勤勉な人が多いみたいですね。田舎の人は素朴な人が多いですよ。どこの国もですが。
2008/4/22(火) 午前 0:34
石畳 日本語に直すとなんかイメージが違うのですが
でも その凄さには圧倒しますよね!
やんわりと歴史を感じさせてくれる 素敵な過去からの贈り物とでも言うのでしょうか^^
[ MIY ]
2008/7/15(火) 午前 1:49
せぴさん、人々の靴で磨かれた石畳は独特の味わいがあります。
アスファルトとは風情が違いますね。
2008/7/15(火) 午後 9:33
はじめまして。「世界の石畳」というキーワードで、このブログに辿り着きました。日本の石畳とはまた、違うのですね。写真も綺麗ですね。
[ kaburaemon ]
2009/7/3(金) 午前 0:58