アメリカに連れ去られた黒人たちは、ジャズやブルース、ラップやゴスペルを生み出した。
セネガルのグラミー賞受賞歌手、ユッスー・ンドゥールが辿る黒人音楽の魂の系譜。
監督 ピエール・イヴ・ボルジョー
出演 ユッスー・ンドゥール
モンセフ・ジェヌ
制作 ジャン・ルイ・ポルシェ
Youssou Ndour: I Bring What I Love - New Africa
この映画の企画は、セネガルの国民的歌手であるユッスー・ンドゥールの思いつきが発端となっています。
ユッスーは、今を生きる黒人たちが、苦痛に満ちた過去をどう受け止め、生きていくかを示すため、音楽を通して黒人の記憶を辿る旅をしようと思いたちました。
その過程をドキュメンタリー化したのが、この映画です。
旅の同行者は盲目のピアニスト、モンセフ・ジェヌ。
2人はアメリカに渡り、ジャズやブルース、ゴスペルやラップなどの現地の音楽に触れ、アフリカの音楽の魂が500年経った今でも、受け継がれていることに驚きを感じます。
そして、旅の途上で出会ったミュージシャン達と共に、彼らの先祖が旅立った場所であるゴレ島へと、魂の帰郷を果たすのです。
15世紀から19世紀までの約300年間。
アフリカの黒人たちは、ヨーロッパ人によって捕えられ、すし詰めの船に載せられ、遠くアメリカ大陸へと売られていきました。
その数、およそ1500万〜2000万人。
船中では、約600万人が亡くなったと言われています。
15世紀にアメリカ大陸を征服したヨーロッパ人たちは、当初、農場や鉱山での労働力として現地のインディヘナを使っていました。
しかし、彼らは白人の持ち込んだ疫病や、白人による過酷な労役によって、その数が激減してしまいます。そこで、ヨーロッパ人たちは、彼らの代わりとして、アフリカから黒人を連れてこようと考えたわけです。
その黒人奴隷を送りだす最大の港であったところが、西アフリカの国、セネガルのゴレ島でした。
ゴレ島にある「帰らずの扉」です。
黒人たちは、この扉から2度と帰ることのない旅に出ました。
彼らは別れを惜しみ、嘆きの歌を歌ったといいます。
ユッスーのガイドにより、500年の時を経て、アメリカの黒人ミュージシャンたちは、この場所に帰還します。
歌い、リズムを刻み、旋律を奏でる彼ら。
アメリカに渡った黒人たちの苦難の記憶。
セネガルの人々と、今や歓喜の島となったゴレ島が、その音色に静かに耳を傾けていました。
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感動しますよ、きっと
それとともに人間の独善性や世の不条理に苛まれます
見たい、見たくない、混乱します
ありがとうございました
2009/2/26(木) 午前 8:03
初めて知りましたが、心が力強く澄み渡るような歌声ですね。
猿耳さんゴレ島にも行かれたのですか、
青い海が目に沁みます。
[ ☆chikori☆ ]
2009/2/26(木) 午後 11:19
スーニーさん、感動しましたよ。
この映画は音楽ドキュメントなので、演奏のシーンが多いんですけどね。
それにしても、アメリカ大陸征服といい、黒人奴隷貿易といい、ヨーロッパキリスト教世界ってどれだけ人を殺してきたのか想像もつかないですね。
2009/3/1(日) 午前 1:17
ちこりさん、いいでしょう、ユッスー。
ゴレ島、行きましたよ。ゴレ島は今や世界遺産にも認定されています。今は芸術家が多く住む島のようです。
2009/3/1(日) 午前 1:19