さいはての島、イニシュモア島。
港の近くは小さな集落になっています。キルロナン村です。
コンビニが一軒(ホットスパー)、カフェが一軒、そして、アランセーターを売る店が一軒ありました。
イニシュモア島は猟師の島でした。
猟師たちはカラハと呼ばれる黒いタールを塗った小船に乗り、アランセーターを着込んで漁に出ました。
アランセーターは彼らの仕事着でした。島の女性たちは漁に出る男たちの無事を祈ってセーターを編んだのです。
セーターの縄目模様はそれぞれの家系によって違っていました。
猟師たちが遭難し遺体が浜に打ち上げられたとき、その模様により身元を判別しやすくするためです。
アランセーターは、伝説では6世紀から代々伝えられてきたとされていますが、実は20世紀に生まれたものなのだそうです。
アランセーターは、イギリス海峡南部のチャネル諸島にあるガンジー島で生まれたフィッシャーマンズセーター「ガンジーセーター」をベースに、アラン諸島の編み手の技術と融合してできた作品なのです。
ガンジーセーターは肩や裾に柄が編み込まれているだけのシンプルなものですが、アランセーターは、全体に縄編みの模様が施された豪華なもの。
アランセーターも、当初はガンジーセーターと同様に紺色のものが主流でしたが、晴れ着用の白いセーターを島にやってきた外国の服飾研究家が偶然発見。
これが世界に広まっていったのだそうです。
お店には美しいアランセーターがたくさん並べられていました。
ちょっと高かったこともあり私は買わなかったのですが、今考えると無理しても買っておけばよかったのかなとも思います。
店を出た私は、島の南西にあるドン・エンガスの断崖を目指します。
島は南に進むにつれ徐々に標高が高くなっていきます。
私はあまり乗り心地がよいとはいえない自転車で、アップダウンの続く砂利道をキコキコと走らせていきました。
島の天気は移ろいやすいです。
冷たい雨と重く垂れ込めた雲が島を暗く沈ませたかと思うと、次の瞬間太陽が顔を出し、パァーッと光のラインを大地に浴びせかけます。
そして、空には雨上がりの虹が架かり、島を陽気にさせます。
雨が上がり、不意に晴れ間が覗いたときほどこの島が美しく見える瞬間はありません。
陽の光が濡れた路面を輝かせ、牧草の緑が途端に鮮やかになるのです。
暗く重いモノトーンの風景が瞬く間に明るく色鮮やかに輝く様、まさに劇的です。
雨でびしょぬれになっていた私の気分も晴れやかになってきます。
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こんなところもあるんですね〜ロマンを感じます^^
[ さくら ]
2009/5/6(水) 午前 11:58
本当に、妖精がふわふわと戯れていそうな場所ですね。
[ dix*0*2331 ]
2009/5/6(水) 午後 0:16
道路に空が映って、紺色の道になって素敵です
ウォーキングしたい
2009/5/6(水) 午後 0:27
アランセーターは編み方が人によって違い、海で死んでもセーターで見分けが付くためだった
と聞いたことがありますが。。。
高かったですよね。私達も買いませんでした^^;
2009/5/6(水) 午後 4:50
tuさん、こんな所もあるんです。
ロマン感じますよね〜。
2009/5/6(水) 午後 10:50
Kさん、アイルランドの人は妖精の存在を信じている人がいるといいますね。どっかから出てきそうですよね。
2009/5/6(水) 午後 10:51
スーニーさん、この時、ものすごくきれいだと感じたので即座にカメラを構えました。
雨上がりの島のウォーキングは最高ですよ。
2009/5/6(水) 午後 10:52
紫桜さん、そうなんです。そのように記事に書いております。
2009/5/6(水) 午後 10:53