インドには現在、1億人以上の仏教徒が存在すると言われています。「佐々井秀嶺」というお坊さんをご存じでしょうか? 日本ではあまり知られてはいませんが、私は存命している日本人で世界の歴史に名を残す数少ない一人だと思っています。 佐々井師は、インドの仏教復興運動・不可触民解放運動の指導者です。 歴史の教科書やインドのガイドブックでは、仏教発祥の地であるインドには仏教徒がほとんどいなくなってしまったなどと書かれていますが、21世紀の現在、インドには約1億人もの仏教徒が存在していると考えられています。 その1億人の頂点に立つ指導者が、日本人である佐々井秀嶺氏なのです。 インドの仏教復興運動の始まりは、1956年に遡ります。 1947年のインド独立に際し、マハトマ・ガンディーと並び多大な貢献をした人物がおりました。「ビームラーオ・アンベードカル」氏です。 彼は、ヒンドゥー教のカーストでは最下層に位置する不可触民の出身でありながら、インド初代の法務大臣を務め、インド憲法の起草者でもあるすごい人です。 アンベードカル氏はその生涯を通してカーストの廃絶、不可触民の地位向上を訴え続けました。そのため、カースト制の存続を主張するガンディーとは鋭く対立していました。 氏は1956年10月、インド中部のナーグプルで50万人の不可触民たちと共にヒンドゥーから仏教へと改宗します。 カーストという差別制度と一体化したヒンドゥーでは、不可触民の地位向上は望めないと悟った結果の改宗でした(改宗の2か月後に氏は世を去っています)。 その後、指導者を失ったインド仏教徒の運動は停滞していましたが、そこに突如として現れたのが日本人僧侶である佐々井秀嶺師です。 岡山出身の佐々井師は1967年、インドのラージギルで修行中に(本人の弁によれば)夢のお告げによりナーグプルへ行くようにと伝えられます。 以後44年間、師は一度も日本に帰らずに一身をインド仏教の復興と不可触民の解放に捧げてきたのです(2003年から2006年までは、仏教徒代表としてインド政府少数者委員会の委員の1人ともなっています)。 その結果、現在ではインドの仏教徒は約1億人を数えるまでに膨れ上がりました。 (※1億人の仏教徒の多くを占める不可触民にとって、自らへの差別を肯定するヒンドゥー教から差別を否定する仏教へと改宗することは大きな意味があります。) また、師はヒンドゥー教徒に支配されていたブッダガヤの大菩提寺(マハーボーディー寺)の管理権奪還運動、大乗仏教の祖とされる龍樹菩薩の僧院があったとされるマンセル遺跡の発掘など、現在でも精力的に活動をし続けています。 そんな佐々井師がこの度、44年ぶりの帰国を果たしたそうです。 佐々井師は親や自らの師のお墓参りをするかたわら、各地での講演会を精力的にこなしているそうで、今後は5月20日に京都の種智院大学、23日は南禅寺、6月1日は名古屋、6月7日は都内、6月11日は広島市内で講演が予定されているそうです(山本宗補氏HP参照)。 今のところあまり大きなニュースにはなっていないようですが、今回の帰国はきっと書籍化・映像化されると思うので、今後は日本でも師と師の運動にスポットが当たることが期待されますね。 佐々井師についての詳しいことは、下記リンクと書籍を参照してみるといいと思います。 それにしても、佐々井師は御年74歳。 本当に、少しでも長生きされることを願わずにはいられません。 佐々井秀嶺(Wikipedia) 写真家、山本宗補氏HP◇インド:佐々井秀嶺・アンベードカル・インド仏教◇ フジテレビNONFIX「男一代菩薩道〜インド仏教の頂点に立つ男〜」 大日如来南天鉄塔記念協会 ビームラーオ・アンベードカル(Wikipedia) |
見ざる言わざる聞かざる





お久しぶりです。
佐々井師のことは以前から知っていましたが、そうですか。彼は帰国して講演したのですね。
もっと日本での知名度が上がることを願ってやみません。
2009/5/20(水) 午前 3:51
不勉強で、存じ上げませんでした。
TVなどで、インタビューされる予定でもあれば是非みたいですね。
ぽち。
[ 空への質問 ]
2009/5/20(水) 午後 11:28
知らなかったです…。すごい人ですね!!宗教の教えは根が深いから、一筋縄ではいかなかっただろうことを思うと、本当に溜め息しか出ないです。。
[ ぶよ ]
2009/5/23(土) 午前 10:12
山際氏の著作で知りました。
黙々と行動なさる方…痛いほど、胸に沁みます。
[ 高橋美香 ]
2009/5/23(土) 午後 10:37
スーニーさん、たぶん、佐々井さんの存在は、日本ではまだそれほど知られてないと思いますよ。
私もインドに興味がなかったら知らずじまいだったと思います。
2009/5/23(土) 午後 11:27
ギャンブラーさん、歴史上でもこんな人はめったにいないんじゃないかと思います。でも、ギャンブラーさんもかなり強烈な人生を歩まれているじゃあないですか。
2009/5/23(土) 午後 11:29
rigmaroleさん、お久しぶりです。
佐々井さんは、かなり破天荒な方らしいので日本の僧侶の中には彼のことをあまりよく思われない方も多いみたいですね。
日本で知名度が低いのはそのせいかもしれないですね。
2009/5/23(土) 午後 11:32
キョンさん、数年前フジテレビで佐々井さんのドキュメントが放送されたみたいです。
私は見逃してしまったのですが、来日を機に再放送されて欲しいですね。
2009/5/23(土) 午後 11:34
ぶよさん、初めて佐々井さんのことを知った時は、本当にびっくりしました。こんな人がいるんだ!と。
日本の枠には収まらない方だったんでしょうね。
2009/5/24(日) 午前 5:10
メストさん、佐々井師はかなり大言壮語を言ったり、はったりかましたり、インドの首相と対決したりと、黙々とと言うよりは豪快に行動されている感じですね。インドという場所だからこそ花開いた方なのかもしれないですね。
インドの問題というのは、決してインド人では解決できないことがありますね。マザー・テレサも佐々井秀嶺も外国人であるからこそ、あのような活動ができたのかもしれません。
2009/5/24(日) 午前 5:21
日本人とは思えない方ですね。お坊さんって葬式坊主とか豪遊してるイメージしかないですが。日本の仏教って祖先崇拝・怨霊対策を目的としてるから、本来の仏教活動を知ると大変驚きです。
[ mid**ino345 ]
2009/5/25(月) 午前 11:04
みどりのさん、そういう人だからこそ日本から外に出ていってしまい、日本の僧侶からは疎んじられてしまうのかもしれないですね。
2009/5/26(火) 午後 11:39
こんにちわ、はじめまして。
佐々井秀嶺師の記事をトラックバックさせていただきました。
[ okk*_b*bu ]
2009/5/28(木) 午後 1:04
okk*_b*buさん、はじめまして。
詳しい記事のトラックバック、ありがとうございました!
2009/5/30(土) 午後 10:39
お久しぶりです。それにしてもすごい日本人がいたものですね、異国の地でこれだけのことを成し遂げるとは大変なことだと思いますし、氏の不可触民解放運動はどんなものか興味があるので氏の本を読んでみたいですね。
2009/6/8(月) 午前 0:17
ナイス害さん、お久しぶりです。
昨日、佐々井師の講演を聴いてきました。貴重な時間を過ごすことができましたよ。
ぜひ、「破天」を読んでみてくださいね。
2009/6/8(月) 午前 6:49
始めまして、履歴より訪問いたしました。佐々井老師のことを、記事にしているのですね。佐々井老師はアンベードガル氏を日蓮大聖人の再誕と言っています。佐々井氏は、地涌の菩薩です。又、今、パイロットをしながら、僧侶でもある、土屋氏も佐々井氏と共にインドで、仏教の伝道をしている方がおります。是非<法華行者の会>で検索して見て下さい。今後も宜しくお願いいたします。鉄舟です。
[ 菩薩の会 ]
2009/6/8(月) 午前 8:05
鉄舟さん、はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。
佐々井師の講演聴きにいきました。
とても貴重な時間を経験することができました。
法華行者の会のページ、ご紹介いただきありがとうございます。
後でゆっくり見てみます。
こちらこそ宜しくお願いします。
2009/6/10(水) 午前 1:16
ナーグプルの佐々井先生のところで3週間ほど武術教練を
しました、1986年のことだった。今でも写真を大切にしています。
46年の人生最高の体験でした。
[ 加藤 ]
2011/2/16(水) 午後 7:10
加藤さん、佐々井師のところで武術教練をしたなんて、すごい経験をお持ちですね!
歴史に残る偉人とじかに接することができたなんて、羨ましい限りです。
2011/2/21(月) 午後 11:43