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書庫◆映画と本◆

あと20年もしたら世界は180度変わってしまうかもしれない。

http://ec3.images-amazon.com/images/I/31GinrG9bFL._SL500_AA240_.jpg
Googleの正体 (マイコミ新書) (新書)
この本「Googleの正体」のあとがきで、著者の牧野氏は、


「グーグルの未来を考えることは、私たちの未来を考えることである」

と言っています。


ほんと、そうですね!



グーグルはネットの世界のみならず、我々の現実世界をも変えようとしています。
「私はネットを使わないから関係ないや」という人でも、グーグルの影響によって現実世界が変わってしまうのだから、関係なしではいられないんです。

ネットの世界を題材にした多くの本でも書かれ、NHKスペシャルの「グーグル革命の衝撃」でも紹介されていたことですが、この本では、そんなことがわかりやすく書かれていますよ。



グーグルの核は「検索」です。
グーグルの生み出した、「リンクの集まる重要なページを上位に表示させる仕組み」や、「利用者が検索したキーワードに適する広告を表示させる仕組み」は、まさしく「革命」です。


グーグルの収益は、そのほとんどが、この検索結果に表示される広告料でまかなわれています。
これが年間200億ドルの売上だというのだからびっくり仰天ですよ、お母さん。
(クリック単価は1ドル以下がほとんど)

検索したキーワードに関連する広告だからクリックされる可能性も高いし、広告主は商品が欲しい人だけに効果的に広告を打てる。
しかも、テレビや雑誌の広告みたいに莫大なお金がかからないから、ちっちゃな零細企業でも広告を出すことができます。

だからみんな広告を載せようとするんですね〜、お父さん。


それに、検索するキーワードは無限にあるから掲載する広告スペースも無限。
グーグルはいろんなポータルサイトに検索エンジンの無料提供をしているし、世界でのシェアは65%にもなっているそうですから、ほんとすごいもんです。
世界中の人が日々検索してくれる度に、グーグルに細かなお金が膨大に入ってくるんです。




そういった莫大な収益があるために、グーグルは他の会社にはできないことをどんどんやっていくことができます。

それは、便利で高品質なサービスを次々に開発し無料で提供すること。
他の会社がお金を取っていたサービスをどんどんタダで提供していっているんですね。

無料で使える地図「グーグルマップ」によって印刷された地図はいらなくなりましたし、時刻表なくても無料の「乗換案内」で路線検索できるし、「グーグルニュース」を読めば新聞もいりません。

購入したパソコンに入っているメールソフトも、無料の「Gメール」があればいらないし、ワードやエクセル、パワーポイントの代わりになる無料の「グーグルドキュメント」もあります。

しかも、今度は独自のOS(パソコンの全てを動かしている基本ソフト)である「クロムOS」を無料で提供するつもりであるとのこと。
ウィンドウズも必要なくなります。


こういったグーグルの大盤振る舞いによって我々はますます便利になっていっています。
しかし、その代わりに、そういうサービスを提供していた多くの会社が窮地に追い込まれていっているんですね。



でも、この流れはグーグルだけではありません。
「ロングテール」や「フリー」の著者クリス・アンダーソン氏によると、これはデジタル時代の必然なのだとのこと。

そう言えば、ウィキペディアの登場で百科事典もいらなくなったし、ゲームもオンラインゲームの登場で無料で遊べるものができたし、ユーチューブによって映像や音楽も無料になりつつあります。

そして、その流れはオンライン上にとどまらず、オフラインの世界でも大きな位置を占めるようになってきています。
街中に溢れるようになったフリーペーパーが代表的な存在ですね!



グーグルは、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」ということを理念として掲げています。

本書の最終章で牧野氏は、グーグルとグーグルが創りだそうとしている未来の世界について述べています。


グーグルによって、OSやメールソフト、ワードやエクセルが無料になり、パソコンは格安になる。
そして、どんなに貧しい国の人々でも、ネットに自由にアクセスする機会が与えられるようになる(グーグルにとってあの理念は綺麗事ではなく、検索してくれる人が増えれば増えるほど儲かるから、それは望むべきことなんです)。


今まで先進国の人々によって独占されてきた情報や知識が、一気に世界中の人々に開かれるようになります。
今まで貴族の特権を享受してきた我々先進国人は、68億人の大競争の荒波に放り込まれることになるんです。
(そもそもグーグルやWEBの革命を待つまでもなく、中国・インド・ブラジル・ロシアを始めとした30億人以上の人口が同じ土俵上に登りつつあるので、先進国の経済は元のようにはなることはないと思われるんですけどね〜)



牧野氏は次のように語っています。


「つまり、貧困から脱する人が増えるほど、その分先進国の富は目減りしていくことになる。これは世界が均質化して、どの国にも適量の富裕層と貧困層が存在するようになることにほかならないが、先進国の視点から見れば「貧困の拡散」にしか見えないだろう」

「グーグルはこのグローバリズムの構築を目指している。なぜなら、世界の人にとってそれば公平なことだからだ。「先進国」という既得権益の上にのっかって一部の人だけが豊かな生活を楽しんでいるのはアンフェアなことになるのだろう」



20年後、ネットの発展により世界は、本当の意味でグローバル化するのかもしれません。
そして、もしかしたら、国という枠組みが今ほど重要性がなくなっていくのかもしれません。

けれども、そういう世界は決してパラダイスなのではなく、(先進国人にとっては)生存競争を賭けた熾烈で苛酷な世界なのです。


ほんと、フランス革命を超えるような大革命が始まろうとしているのかもしれませんね〜。

これは世界にとって喜ばしいことなのか、恐るべきことなのか……。


Wikipedia:Google



  • アバター

    さるみみ様

    おはようございます\(^o^)/
    とても興味をそそる記事。
    成るほどその通り!
    等と興奮しながら読ませていただきました♪
    お勧め本も読んでみたいな〜

    ※2枚目の画像?スライド?ユーチューブ?
    が見えないよ〜

    ポチ★

    幼児小学生絵画教室 三原色の会

    2010/2/15(月) 午前 10:34

  • 顔アイコン

    ご無沙汰してしまいました。

    「つまり、貧困から脱する人が増えるほど、その分先進国の富は目減りしていくことになる。これは世界が均質化して、どの国にも適量の富裕層と貧困層が存在するようになることにほかならないが、先進国の視点から見れば「貧困の拡散」にしか見えないだろう」

    なるほどね、昨今の日本の状況もこれで説明が付く気がします。

    今PCを持てない発展途上国の人たちがネット世界に参加したら、色々なことが起こるでしょうね。しかしグーグルのような会社の力がどんどん強くなって、結局世界の支配者は先進国の人たちってことになるのかもしれませんが。。ひとつの勢力があまりに強大になるのはちょっと心配です。

    [ - ]

    2010/2/15(月) 午前 11:18

  • 顔アイコン

    ぼやぼやしてられませんね・・・・ぽち。

    KOKO

    2010/2/15(月) 午後 3:20

  • 顔アイコン

    三原色さん、ポチ★ありがとうございます!
    本はすごく面白かったですよ。
    ユーチューブは、こちらです。
    http://www.youtube.com/watch?v=aCMQvNUkuds&feature=player_embedded

    さるみみの見た世界

    2010/2/15(月) 午後 10:07

  • 顔アイコン

    ノアローさん、ご無沙汰です。
    先進国に限らず、一握りの人が世界を支配するのは変わらないんでしょうね。
    先進国の上層部は残り続けて、中流以下が没落していくんだと思います。

    さるみみの見た世界

    2010/2/15(月) 午後 10:13

  • 顔アイコン

    KOKOさん、ぽちありがとうございます!
    ぼやぼやしっぱなしですが、していられませんね。

    さるみみの見た世界

    2010/2/15(月) 午後 10:14

  • 顔アイコン

    未だに 新聞を読んでいますが、、、
    購読 止めたくなります。
    もうほとんど 不必要品でゴミになりますから、、、

    [ Atsuko ]

    2010/2/17(水) 午後 11:34

  • 顔アイコン

    Atsukoさん、新聞は捨てるのが大変なんですよね。
    古新聞はいろいろ使い道ありますけど。

    さるみみの見た世界

    2010/2/20(土) 午前 7:42

  • 顔アイコン

    成る程!正直取り残されたくないって思いました。
    時代に取り残された田舎を見るにつけ色々考えさせられます。
    おかげでこの記事がとっても理屈抜きにひしひしと感じさせられます。

    [ mid**ino345 ]

    2010/2/22(月) 午後 3:52

  • 顔アイコン

    みどりのさん、地方の商店街はシャッター街がひどいですね。
    でも、シャッターの裏側でネットショップで成功しているお店もあるのかもしれないです。

    さるみみの見た世界

    2010/3/9(火) 午前 6:20

  • 顔アイコン

    すみません、ご無沙汰しております。お元気でしたでしょうか?

    googleのビジネスモデルやサービス自体は便利で画期的なものだと思うのですが、少々プライバシーを軽んじているような気がして不安でもあります。こないだもヤフオクである落札者の方の住所を調べたら、その方の家の駐車場に停まっている車種までわかってしまい、正直不気味ですらありました。
    不動産を調べたりする際、以前だとゼンリンと構図をもって足を運ばねばなりませんでしたが、googleで大方めどをつけられるようになり楽になりましたが。使い方によっては悪用が容易であるサービスの場合、小額でも有償化および本人登録制などを検討の余地があるように思えます。

    k3voy

    2010/3/14(日) 午前 5:59

  • 顔アイコン

    K3さん、こちらこそご無沙汰しておりました。
    そうですね。ストリートビューは便利だけどプライバシーの面でおっかないですね。
    それから、グーグルでログインして検索すると検索履歴が全て記録されますが、全てを握られているみたいで何だか恐ろしいですね。

    さるみみの見た世界

    2010/3/15(月) 午前 0:26

  • 顔アイコン

    グーグルに限らず、ネットの発展は大きいです

    日本のメディアは情報捜査されすぎていますが、賛否は別にして、
    多様な意見をうかがいしれます・・・

    個人的には、グーグルや youtube 以上に、winny の方が技術的にも、マーケット的にもインパクト強かったはずですが・・・

    かいざぁー

    2010/5/7(金) 午前 0:21

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    カイザーさん、ほんとここ15年ほどですもんね、ネットが普及したのって。
    情報操作というか、最大の影響力のあるヤフーのトピックスとニュース、あの掲載記事の取捨選択と、記事の下に掲載されているコメントがひどい。
    ネトウヨの集団書き込み&投票と、2ちゃんねる以下の罵詈雑言の嵐です。

    さるみみの見た世界

    2010/5/9(日) 午前 0:20

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