ダカールのクラブ・チョサンでユッスー・ンドゥールのライブを見ました!!
ユッスー・ンドゥール。
セネガルが生んだ世界的なミュージシャン。
彼は世界で最も知られたアフリカのミュージシャンです。
けれども、セネガル人にとってのユッスーはミュージシャンという枠だけに留まらないもっと大きな存在。言わば国民的な英雄、国を代表する偉人なのです。
かねてからユッスーのファンであった私は、ダカール滞在中に是非ともそのライブを見たいと思っていました。
ダカール滞在時、宿のマネージャーに、
「ユッスーのライブに行きたい……」と言うと、
マネージャーは、毎週金曜と土曜の夜中、ユッスー所有のライブハウス『クラブチョサン』でライブが行われるのだということを教えてくれました。
フランス語がわからない私は「ユッスーユッスー!」と馬鹿みたいに連呼していただけなのですが、マネージャーは、ニコニコしながら頼みを聞いてくれました。
夜11時、マネージャーの計らいで、宿で働いている女の子が『クラブチョサン』まで送ってくれることになりました。
彼女がめかし込んでいく行き先がクラブチョサンの方向なので、ついでに乗せていってくれるというのです。
彼女、いったい何処に行こうというのでしょうか。
デートですかね。
夜の街を15分くらい走った後、車はまだ誰もいないクラブチョサンに着きました。
車を降り、「メルシー」とお礼を言います。
無表情に頷く彼女。
そして、すぐさまアクセルを入れると、車は赤い灯を残してあっという間に闇の中へ消えていってしまいました。
『クラブ・チョサン』
ガランとしたホールはクーラーが効きすぎていて寒いほどでした。
ぶらぶら内部を歩いていると係員らしき男が近づいてきます。
私が「ユッスーのライブを見に来たんだ」と言うと、彼は、ライブは12時からでチケットは3,500CFA(710円)するのだということを教えてくれました。
私はさっそくチケットを購入しました。
ステージの斜め横にあるボックスシートに腰を降ろし、ライブが始まるのを待ちます。
そのうちウェイターが来たのでコーラ1000CFA(203円)を注文して、ちびちびと飲み始めました。
(本当はビールを飲みたかったんだけど、酔っ払うのも危ない気がしたのでコーラにしておいた)
しばらくするとパラパラと人が現れ始めます。
私の隣のボックスには、ガタイのいい男とおしゃれな姉御風の女が座りました。
姉御が挨拶してきました。
「サラマリコム!(こんにちは!)」
挨拶を返します。
「マリコムサラ!」
彼女は「ここにはスリがとても多いから持ち物には十分注意するのよ」と注意してくれました。
しばらくすると前座が始まりました。
ブルース風の4人組が熱唱します。
けれども、客は全く聴いていません。。。
だらだらとした演奏が続きます。
そのうち徐々にホールに人が増えてきました。
ほとんど現地の黒人ばかりですが、ちらほらと白人の姿も見えます。
私はコーラをちびちびとやりながら、そんな人々の様子を眺めていました。
そうこうするうちに、ブルース4人組は演奏を終え、退場します。
パラパラとした拍手……。
前座は辛いです。
そして、二つ目のバンドが登場しました。
音がユッスーの音に似ていますが、ボーカルが違います。
ノリのいいパーカッションのリズム。タマ(手持ち太鼓)がアドリブを効かせています。
これはユッスーのバンド、「シュペール・エトワール」ではなかろうか、と思っていると、
しばらくして、ユッスーが跳ねるように現れました。
その時、時計の針は午前2時を指していました。
彼が登場した途端、既に超満員だった会場の雰囲気がガラリと変わりました。
まさにカリスマと言う以外無いほどの物凄い存在感!
ユッスーがその甲高い声を発しただけで、今まで静まり返っていたホールが一気に盛り上がったのです。
ユッスーはニコニコと飛び切りの笑顔で唄います。
意外と小柄でした。
派手なパフォーマンスやダンスはほとんどありませんが、小刻みに肩を揺すったり手を上下したりする動きが妙にかっこよく、ドラムやパーカッションのリズムと共に凄いグルーヴ感を生み出していました。
それにしても、やっぱりユッスーの声は素晴らしいものでした。
凄い声量、CDと全く同じでした。
美しく、そして、迫力がある。
その声は会場全ての人に有無を言わせないほど圧倒的なものでした。
会場はもうみんなノリノリで踊りまくっています。
隣の姉御もガタイのいい兄ちゃんも、前にいる学生風の娘二人組も、
ホールにいる白人の男も、もちろん私も……。
姉御と兄ちゃんは踊りがとても上手です。
姉御は前の学生娘二人に腰使いのレクチャーをしていました。
バンドのグルーヴは止まることを知りません。
ユッスーは終始ニコニコしています。
客もみんなニコニコです。私ももちろんニコニコ。
ガタイのいい兄ちゃんがタバコをくれます。姉御が水をくれます。ニコニコです。
さっきまで肌寒かった会場は熱気でむんむんとなり、私はもう汗びっしょりになってしまいました。
途中、客にマイクを渡し、フレーズを歌わせるパフォーマンスがありました。
音痴な客の歌声に場内大爆笑!!
客をステージに呼び、タマのリズムに合わせてダンスを披露させたりもしました。
みんな踊りがとても上手くて感心させられます。
前の席の学生娘二人がステージに行きたそうにもじもじとしています。
それを見た姉御は「行きたいなら早く行きなさい」とばかりに強引に背中を押しました。
ステージ上で踊り狂う学生娘二人!!
ニコニコのユッスー!!会場の拍手!!
午前4時、怒涛のライブは余韻を残すことも無くあっという間に終了しました。
物凄い時間でした。
やはりユッスーは最高だ。来てよかった、そう思いました。
私は姉御や兄ちゃんと別れ、くたくたになった体を引きずりながらクラブの前に大量に止まっているタクシーのうちの一台に乗り込みました。
そして、頭の中で反復して響き渡るパーカッションやタマのリズムを聴きながら宿へと戻りました。
街中をぶらぶらと歩くといろんな所にユッスーのCDのポスターが貼られています。
彼は大スターなのです!
ユッスーのポスターと同じポーズをする子供たち。
だけど、このポーズ、ユッスーオリジナルのものでもなさそうです。
どういう意味なんだろう?誰か知っている方いますか?
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どこの国でも前座は辛いですね…!このポーズ、意味知りません。何なんでしょうねー最高と思えるライブ、うらやましいです
2006/6/26(月) 午後 8:15
さとこさん、このライブを見るためにセネガルに行ったので、楽しめてよかったです。前座の人もそのうちスターになれればいいと思います。
2006/6/26(月) 午後 11:21
ダカールでユッスーなんて、最高っすね♪
[ カール(カヲル32) ]
2007/10/28(日) 午後 9:02
kaoru_aokoさん、最高でしたよ!
2007/10/29(月) 午前 0:13