バングラデシュ南西部、クルナの街角です。インドへと向かう前日、私はクルナの街をぶらぶらと歩きました。 詳しい地図で見る |
・バングラデシュの川
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★ 豊饒の川をゆく 【バングラデシュ】
狭い国土に網の目のように河川が張り巡らされている「川の国」バングラデシュ。緑豊かな土地と人々の貧しさのコントラストについて思いを巡らせます。
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バングラデシュ西部、クルナ近郊にあるバゲルハットのモスク群です。クルナから南東へ約20キロ、バゲルハットはあります。 バゲルハットには15世紀に建立されたモスクがいくつも残っていて、それらは世界遺産にも指定されている貴重な建築物であるというのです。 私はそんな古いモスクを見るため、バゲルハットに行くことにしました。 街の外れにあるルプシャ・ガットの船着場まではリキシャで10TK(21円)、ほんの10分ほどの距離です。 ルプシャ・ガットから向こう岸のルプシャまでは渡し舟が出ています。 向こうからまるで鉄板のような船がやってきました。 屋根のない赤い錆びた一枚板。その上に何台かの車と大勢の人々が載っています。 やってきた人と物が降り切ると、我々は船に乗り始めました。 そして、ひと通り人と物を載せ終わると、鉄板船はゆるゆるとルプシャヘと向けて動き出していきました。 茶色のルプシャ川を静かに進む鉄板船。 しばらくすると、そのうち向こうからこちらと同じような鉄板船が近づいてくるのが見えてきました。 色んなものを山積みにした鉄板と鉄板がゆっくりとすれ違います。 鉄板の上に突っ立ってお互いの鉄板を物も言わずに眺め合う人々……。何だか妙におかしな光景でした。 ルプシャに渡るとそこには何台ものバスがひしめきあっていました。 私はバゲルハットへと向かうバスを探します。 「バゲルハット、バゲルハット!」とそれぞれのバスの客引きに訊いて回ると、ほどなくバゲルハット行きのバスを見つけることができました。 料金は20TK(42円)。私はそのバスに乗り込み、20分ほど掛けてバゲルハットへと向かったのです。
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ロケット・スティーマーに乗り、美しい河を眺めながらこの国について考えます。バングラデシュ。 この国の名を聞いてまず始めに頭に思い浮かぶ言葉、それは恐らく「貧困」という言葉なのではないでしょうか。 たぶん皆さんが想像されている通り、バングラデシュは世界最貧国のひとつです。 この国には多くの貧しい人たちが暮らしています。そして、国自体も世界中の国家やNGOなどの団体から多くの援助を受け、それが社会の中で大きな位置を占めています。 しかし、ここ東ベンガルの地が有史以来ずっと貧困に喘いでいたというわけではありません。ここはかつて、インド世界で最も豊かな土地として知られていた場所でもあるのです。
こうした貧困から抜け出せないバングラデシュの救いようの無い状況。 それを変えようと一人のバングラデシュ人が立ち上がりました。 以前紹介したノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏です。 ↓ http://blogs.yahoo.co.jp/samberasam51/29161380.html?p=1&pm=l ユヌス氏は、そういった外国の援助に頼るだけでは貧困はなくならないと考えました。 彼は人々の自立を促すため、貧困者を対象に低金利の無担保融資をする「グラミン銀行」を立ち上げたのです。 彼は貧困を無くすためには人々が自立していくことが何よりも大事だと語っています。 長年続けられた先進国からの援助では全く変わらなかったバングラデシュの状況が、バングラデシュの人々自身の努力によって少しづつ変わろうとしています。 バングラデシュは政治的にも常に不安定さを抱え、毎年起こる水害など気候風土についても苛酷なものがあるため、貧困を撲滅するにはまだまだ長い年月が必要かとは思います。 けれども、このグラミン・プロジェクトという彼ら自身によって進められている自立への取り組みは、バングラデシュという国の将来に大きな希望を抱かせるものです。 あと50年後にこの国がどうなっているのか。そういった期待を抱かせる国にバングラデシュは変わってきているのです。
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