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お笑いコンビ、元極楽とんぼの山本氏が行った法令違反疑惑行為に基づき、彼の所属していた萩本欽一氏率いる野球チームを解散させるという。
責任の取り方としては、美学とも評価されうる可能性があるが、果たしてそうだろうか。
所属している他の選手たちに対して、失礼なのではないか。
責任を取るというより、ある意味無責任である。
もちろん彼の苦悩も分かる。
だが、本当の社会人として責任を取るのであれば、チームを解散させるのではなく、今後活動してゆく上でしっかりとした態度を世に表してゆくべきなのではないか。
選手たちのことをバックアップしてゆくとは言っている。
しかし、現在のように社会人クラブチームが続々と減っている中、どうやってバックアップして行くのか。
もともと、そのような状況を打開し、野球人気を復活させようという意思の元、球団を作ったのではないか。
彼の心意気に大いに賛同していたものとしては、解散とは、あまりにも残念であり、違和感を感じざるを得ない。
山本氏が本当に刑法177条やその他の法令に該当する行為をしているのであれば、それは許されざる行為であり、断罪されてしかるべきである。(このブログのメインは法律資格について論ずるところであり、法律家としては、確定判決がでるまでは、たとえほとんど事実が真実と確信できるような状況だとしても、推定無罪が働く状況では疑惑として扱わせていただくことをご了承願いたい。)
ただ、その責任を他の者に背負わせるというのは、単なる悪しき連帯責任になりえないか。
実は連帯責任というのは、その責任の所在をきわめて曖昧にしてしまうものなのである。
今回の件は、社会的・道徳的な観点から連帯責任としてチームを解散させるというものであり、憲法的、法律的な個人主義的観念とはかみ合わず、多種多様な意見が続出するであろう。
「ほかの人に迷惑をかけうるかもしれない」という危機感を抱かせ、抑止力を持たせるために、連帯責任が機能する場合もある。私もその有用性は否定しない。時として必要だと思う場面に直面するときもある。だが、それは1つ間違えれば恐怖政治に類似した支配体制を生ずる可能性がある。
日本を成熟した社会とするには、道徳的な面においても毅然とした個人主義を確立させる必要もあるのではないか。
今後も波紋を呼ぶと思われる今回の判断、しっかりと見守りたいところである。
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