星と畑のシニアライフ

マルさんは天体写真6年生、野菜作りは8年生

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HD800は結露に弱かった

2月6日、春の銀河シーズン第一弾の撮影に花立山に遠征しました。
この日の関東は14過ぎまで雨。
機材の積み込みが遅れて花立山に着いたのは19時を過ぎた頃でした。
到着した時点で花立山は濃霧の中です。

この日ご一緒させていただいたぴんたんさんは設営を終えて天候待ち、もう一人のmdhn1999さんは設営の真っ最中でした。

私も、長距離砲HD800の設営を始めたのですが、オフアキのセッティングに手間取り設営を終えたのは21時前でした。

この日の撮影計画はEdge HD800+0.7Red(1,400mm)に冷却CCDを取り付けてM81のLRGB及びHαの画像取得です。

対象M81に近いおおぐま座ドウぺでアライメントと光軸確認を行ったのですが、なんだか画像がボケボケでしたので、シリウスで導入アライメントをと光軸確認、ピント合わせを行う事にしました。

いろいろ手間取りながらシリウスを導入し光軸をチェックしたところ・・・・なんと思いっきり光軸がズレています。
この前、あれだけバッチリ合わせたのに移動でズレてしまったようです。

フードを外して光軸調整にとりかかりました。
ところが今度はシリウスのバームクーヘン画像がボケボケに。

フードを外したことでドライエアも供給できなくなり補正板が結露してしまったのです。手持ちのDCドライヤーで乾かそうとしましたがなんと微力な事か。

見かねたmdhn1999さんがAC電源の強力ドライヤを貸してくださいました。ターボを使わなければ800Wですので、プリウスのAC1500Wなら余裕で使えます。
結露は一気に解消されました。
フードを取り付けドライエアを供給した状態で、なんとか光軸を修正することができました。その後もいろいろ手間取ることがあって、撮影を開始したのは日付が変わる前でした。

計画では21時からの撮影でしたが、出だしで3時間の遅れが出たことからHαの撮影は諦めて何とかLRGBだけの画像取得に切り替えました。
幸い、オフアキガイドはすこぶる安定していて星像も真ん丸です。
L画像の予定枚数の撮影を終えた時点で鏡筒は子午線を越えていましたので、RGBを撮る前に鏡筒を反転することにしました。
鏡筒反転を終えてドウペを導入、アライメントを取ろうというしたのですが撮像画面ではドウペらしい星像が確認できません。てっきり導入に失敗したと思ってあれこれ修正を試みたのですが・・・・
なんのことはない補正板の結露が原因でした。
反転した際にドライエアホースが捩じれてしまいエア供給が止まってしまったようです。
ここでもmdhn1999さんの力をお借りしてドライヤーで補正板を乾燥させて無事にRGBの撮影に入ることができました。

B、R、Gの順で撮影することにし撮影を再開、B画像の1枚目が上がってきたのですが星が丸くないではありませんか。
よく見ると星の伸び具合が場所で異なりmdhnさんに見てもらったら光軸がずれている可能性が高いと。
調整時に副鏡のノブの締め付けが弱かったのでしょう。
ここで光軸調整を始めるとまた時間をロスしますので、このまま撮影を続けることにしました。

その結果、L画像はまずまずのものが出来上がりましたがRGB画像は全く使い物になりませんでした。
撮影できなかったHαとダメ画像のRGBは別の日に改めて撮ることにします。

という事で、この日の唯一の収穫M81のL画像です。部分的に星像に難がありますが・・・

撮影データ
2019年2月6日、花立山にて
鏡筒/カメラ:Celestron Edge HD800+0.7Reducer/QSI583WS(-20℃)
オフアキシスガイド:Celestron CE93648/Lodestar/PHD2
赤道儀:EM-200 Temma2M
フィルター: Astrodon Tru-Balance Generation 2 E-Series L
L画像 8分×16枚

画像処理
Pixinsight、FAP、PSCC

イメージ 1


因みにダメダメRGBのヒストグラムです。Gがあり得ないことになっています。

イメージ 2

<この日の反省>
・シュミカセ系は結露に弱いことを十分に理解して計画、対策を
・長距離焦点の場合、極軸合わせは可能な限り正確に、ファインダーのアラインメントも可能な限り正確に
・光軸調整後の副鏡Bobs Knobは緩まぬよう十分に絞める。それでも緩むことを覚悟して。

ご一緒してくれたぴんたんさん、mdhn1999さん 大変お世話になりました。


銀河シーズンに備えて、我が大砲Edge HD800の調整中です。

1月23日には光軸調整について書きました。結果、もう少し追い込めるんじゃなかというご指摘をいただきました。

1月26日は潜在的にミラーシフトの問題を抱えるHD800のオートガイドを何とかガイド鏡を使ったガイドで対応できないかみたいな検証記事を書きました。ただ、使った赤道儀が非力なEM-11でしたのでオフアキガイドでも若干の流れが見られる状況でした。

どちらも中途半端な結果でしたので、2月1日、2日で光軸調整とオートガイドの検証をやり直してみました。
(本当は遠征したかったのですが、風邪気味でしたので。はい)

1.光軸調整(2月1日)
いーぐるさんにシュミカセ光軸調整の秘密兵器hoteck社 Advanced CT Laser Collimatorなる物をお借りして、室内で光軸調整を行いました。
このコリメータはシュミカセとコリメータを正対させて、円周上120度ピッチで照射されたレーザーの反射光を見ながら副鏡を調整するという方法ですが、望遠鏡とコリメータの正対精度が肝ですので、かなりしつこく調整しました。

イメージ 1


そして、最終的に写真の④のような形で調整を終えました。


2.ベランダでの光軸確認、オートガイド確認(2月2日)

2月2日、ベランダにEM-200とHD800を設置しました。

イメージ 2


私のHD800の足はもともとGP互換規格アリガタでしたが、HD800を支えるにはいかにも力不足ですのでドブテイルバーを対角に追加で取り付けて、GP互換アリガタはガイド鏡用に残してあります。

ガイド鏡はタカハシGT-40でダブルロックアリガタホルダーを使ってGP互換アリガタに取り付けています。

オフアキシスガイダーはセレストロンCE93648を使っています。
写真でご覧いただけるようにCSマウントのQHY5Ⅲ-174を取り付けていますが、そのままではピントが出ないので5mmと10mmの延長筒を挟み先端にボーグ【7511】 31.7→CマウントADを取り付けてオフアキのアイピース座に差し込んでいます。

オフアキに取り付けたEOS Kiss X5のライブビューで光軸を確認しました。

イメージ 3

ん? 微妙にずれていますね。
しぶとく追い込んで最終的には、ほぼ満足できるところまで来ました。
トライバーティノフで確認するとこんな感じです。
美しい!! (;^_^A

イメージ 4

そして、オートガイドのテストです。
オートガイダーQHY5Ⅲ-174はセンサーサイズが11.34mm×7.13mmとLodestar(6.45mm×4.75mm)に比べて1.5倍以上あり、感度も良さそうなのでオフアキ用として購入したものです。
ただ、使い方が良くわからなくて・・・・
今の設定は、QHYのマニュアルに従いドライバーがASCOM QHYCCD CAMERA CAPTUREでOn-cameraで使っています。GainやOff setですが概念が良くわからないままに同じくマニュアルで書かれた数値gain=1, off set=10を使っています。それと、2ビニングで使っていますがLodestarに比べて何か写りが悪いのが気になります。
この辺りのパラメータの設定、皆さんはどうされてます?

まず、ガイド鏡を使ってのガイドです。
Kiss X5でISO100、露光時間5分で撮影してみましたがガイドグラフは極めて安定しているにもかかわらず、星像は流れています。

イメージ 5

今回は、ガイド鏡を使った場合の流れの要因となりそうなガイド鏡の支持やオートガイダーの固定状況、赤道儀のクランプの確実性などを十分に確認しての結果ですのでやはりどうしようもないなというのが結論です。(販売店経由でメーカーへの問い合わせもしていますが)

次に、オフアキシスガイドです。

Kiss X5 ISO100 10分の露光です。途中、薄雲の通過などもありましたがガイドはピタリですよね。

イメージ 6

なお、オートガイダーの露出時間ですが以前の記事でいただいたコメントですとEM200は8秒が適正という事になりますが、オフアキでは8秒だと2秒角をオーバーすることが多々ありましたが、露光時間4秒だといい感じでガイドしてくれました。

余談ですが、Lodestarのオフアキも試してみましたが画面で見ている限りではQHY5Ⅲ-174よりもLodestarの方がコントラストの良い星像を結んでいました。QHY5Ⅲ-174のチューニングが悪いのかな??

未練たらたらで追いかけてきたHD800のガイド鏡ガイドは諦めました。
という事で銀河シーズンの準備は完了です。


1月も末になり、次の新月期は春の系外銀河狙いになります。

我が唯一の長距離砲Celestron Edge HD800、前回は光軸合わせについて書きました。
我ながらあまりぱっとしない結果でしたので、イーグルさんから光軸調整冶具をお借りして仕切り直しすることになりました。

もう一つ課題があります。それは、ミラーシフトとオートガイドについてです。
ご存知のようにシュミカセは主鏡を前後させてピントを合わせるという構造上、主鏡が微妙に動く(ミラーシフト)という欠点があります。HD800などEdgeシリーズは、主鏡にロック機構(クラッチと言ってますが)をつけてあります。ピントを合わせたら、このクラッチを絞めこみ主鏡を抑え込みミラーシフトを軽減するという事なのですが・・・
私のHD800はクラッチを絞めこんでも微妙にミラーシフトが発生するのでガイド鏡を使ったオートガードでは星が流れてしまいます。したがってオフアキシスガイドを使わざるを得ないような状況にあります。
ところが、系外銀河のエリアは天の川銀河の反中心部を見ている形になりますので視野に入ってくる恒星が少ない、10mmちょっとのプリズムを通過してきたエリアでガイド星を探すのは結構大変な事なのです。
これまで使っていたガイダーSx Lodestarは感度は良いのですが、センサーサイズが小さく(6.4X4.75mm)、ガイド星が見つからないためオフアキを回転してガイド星を探すような手間がありました。

そこで、昨年秋に新規に購入したのがQHY5III-174。センサーサーズが11.34x7.13mmもありピクセルサイズも5.6μ×5.6μといい感じです。

先日の光軸調整の後で、ガイド鏡ガイドとオフアキガイドの両方を試してみました。
ガイド鏡ガイドを試したのは、本当にダメなのか再確認する意味があります。
オフアキはいろいろ制約がありますので、ガイド鏡でOKならそれにこしたことはないのです。


冷却CCDで適当なエリアのHα画像(露光10分)で星の流れを見てみました。
因みに機器構成は、下記のとおりです。

鏡筒 セレストロン Edge HD800(8インチ、焦点距離2,032mm、F/10)
カメラ QSI583WS, フィルターアストロドンHα(5nm)
オフアキシスガイダー セレストロン CE96468
ガイド鏡 タカハシGT-40(口径40mm、焦点距離240mm)
オートガイドソフト PHD2
赤道儀 タカハシEM-11 Temma2M (北極星が見えないためドリフト法で極軸合わせ)

で、結果がこの2枚です。

ガイド鏡でのガイド

イメージ 1

オフアキガイド

イメージ 2

ガイドグラフはかなり暴れていました。
シーイングが悪かったことに加えて、過積載なうえにバランスがうまく取れない事や極軸の不正確さなどがありRECもDECも暴れました。オフアキの流れはこれらの要因の影響が大きそうです。
ガイド鏡を使ったガイドは、全然ダメですね。細かなゆるみやガタがないかしっかり確認しての結果ですので・・・・

やはり、今シーズンもオフアキですね。

いつの間にか1月も下旬に入り、夜半にはもう春の星座が巡ってきました。
今シーズンの冬の星空の〆はオリオン座で。

恥ずかしながら、フラットが合わなかったAPO-Sonnar/D810Aで撮ったエリダヌス座からオリオン座にかけての南半分です。

1枚目:エリダヌス〜オリオン南
撮影日:2019年1月9日20時2分〜 @千葉県いすみ市
機材:APO-Sonnar/D810A、EM-11/M-Gen
撮影データ:ISO1600、F/4、100秒×48枚
画像処理:PI,FAP,PSCC
星を押さえて背景を引き出した処理です。
(嘘っぽい色かも・・・)

イメージ 1

2枚目:エリダヌス〜オリオン南
撮影日:2019年1月9日22時22分〜 @千葉県いすみ市
機材:APO-Sonnar/D810A、EM-11/M-Gen
撮影データ:ISO1600、F/4、150秒×40枚
画像処理:PI,FAP,PSCC
一般的な処理です。

イメージ 2


モザイク:
1枚目、2枚目の輝度、色彩等を出来るだけ合わせてモザイクしました。

イメージ 3

Excuse:
オリオンは魅力的な撮影対象に満ち溢れています。 名前のついた天体の一つひとつを取り上げて作品にするもよし、準望遠レンズで広めに捉えるもよし、広角で全貌をとらえるもよし、いろいろな楽しみ方ができます。
願わくは、もう少しだけ北に位置していたらと思う事もありますが、贅沢という者でしょうか。
それと、APO-Sonnarのフラット問題はやや暗礁に乗り上げた感がありますが・・・
懲りることなく、またトライしていきたいと思います。

系外銀河シーズンが近いこともあって、唯一の大砲セレストロンEdge HD800の光軸合わせを行いました。

方法はいたってシンプル。
鏡筒に直焦点でデジカメKiss X5を取り付け、PCでライブビュー画像を見ながら副鏡の3本の調整ネジBob's Screwを絞めたり緩めたり。

焦点内(外)画像です。

イメージ 1

まずまずかなと・・・

もう少しピントを追い込むと・・・

イメージ 2


あら、まだずれてますね(´;ω;`)
ここまで小一時間かかりました。
最後は、かなり絞めこんだ状態で追い込んでますので右手人差しマメが出来そうです。あとは撮影前に追い込むことにして、これにて終了です。

最後に、トライバーティノフマスクでピント合わせをしてみました。

イメージ 4

トライバーティノフマスク、星見屋さんから購入したものです。


イメージ 3

ピントが追い込みやすいかと思いましたが、普通のバーティノフに比べて格別の優位性は感じませんでした。
これで見ると光軸もまずまずあっているようですね。

シュミカセの光軸合わせ、こんなやり方で良いんですよね(;^_^A

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