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5〜6年前だったと思う。
マレーシアの第4番目に大きな都市「イポー」という町に行った際、ツーリストインフォメーションでもらった地図上に温泉発見!!
クアラルンプールから「パンコール島」にローカルプロペラ機で飛び、パンコール島滞在後、旅程はタイへの国境越え「マレー鉄道の旅」ということになっていた。
そのパンコール島から船でマレー半島(本土)に渡ってすぐの都市… そこがイポー。
単に「たまたま立ち寄っただけの町」だった。
夜発の夜行列車の時間までは数時間あったので、それまでの「時間つぶしの観光」に過ぎなかった。
でもここが大ヒットだった!!
駅前でタクシーを拾って、「TAMBUN HOT SPRINGに行ってください」と言ったら、運転手さんはその存在を知らなかった。
地図を見せたらだいたいの方向で目星つけて走り出し、要所要所で道端の人に聞いてもらい、やっとたどり着いた所は開発途中の空き地の中を突っ切って行った先の「廃墟」のような建物。
「リゾートホテル建てようと思ったけど途中で財力尽きて計画中止になっちゃった」みたいな雰囲気。
周りには民家も店も何もないし、交通量も少ない。
「え?つぶれちゃったのかな?」って不安に思い、「ちょっとチェックしてくるのでここで待っててください」とタクシーの運ちゃんに待っててもらった。
このタクシーの運ちゃん、私たちのリクエストに一生懸命答えてくれ、とっても親切で大当たりだった。
ん… 何台か車止まってる。他にも人がいるっぽい。
そして入り口らしきところに近寄ったら、中からプールではしゃぐような人の声が…
うん。営業しているようだ。値段や営業時間も書いてある。
夜9時まで開いてるのか〜
でもここだと帰りのタクシーは拾えないぞ。
…そう思ってタクシーに戻った。
運転手さんに「ここに8時に迎えに来てもらえません?お金はその時に往復分払うから(そういうことにしとかないとすっぽかされたら終わり。電車に間に合わなくなると思ったので)」
運ちゃんは快く引き受けてくれた。
運ちゃんにとってもある意味リスキーですよね?
だって逆に私たちが帰り 他のタクシー見つけてどっか行っちゃったら行きの分の運賃も貰いそびれる恐れあるもの。でも、そこは道中の会話で生まれた「何となくこの人良い人そう。信頼できそう」という暗黙の信頼感」みたいなものかなぁ〜
それと「こんな僻地じゃ 俺が迎えにこない限りこの客 逃げられないだろう」という思いもあったのかしら?
待っててもらうという手もありだったのかもしれないけど、3時間ぐらいはそこでのんびり楽しみたかったし、その間拘束しなければ運ちゃんも他でちょこっと仕事して来れると思ったので、「じゃ、また8時にね」と別れた。
中に入ると結構人が沢山いる。
イスラム教のお国柄、女性の中にはマレーシア特有のスカーフ被って、服着て入ってる人も沢山いた。
皆が あまりにも普通にプールで泳ぐように遊んでいるので「ああ、きっとぬるいんだろうな」と、日本人好みの「温泉」はあまり期待せず、シャワールームでシャワー(これは水だった)を浴びてから入ってみた。
う… この体感温度は… 42℃はあるぞ! 確実に。
熱々の「温泉」だった。よく皆 そんなに長いこと浸かってはしゃいでられるなぁ〜ってくらい熱めだった。夕方だったから良かったけど、ここは南国だし…
しばし、「たっぷりのお湯に肩までつかる喜び」を堪能し、辺りの景色に目をやる。
緑の山と池が見える。(奈良の猿沢池ぐらいのサイズかな。もうちょっと小さいかな。)
のどかでいい風景だ。
山から南国っぽい鳥の声も聞こえる。
あれ? 池の中にも人がいる。
泳いでいるわけでもなく… 人が… 「浸かっている」
「え? もしかして?」
と思い、そっちに歩いていって、私も池に入ってみた。
(水は濁っていて足元は見えない)
あ… 足元の砂地からなんだかプクプクと温かい感触が…
更に奥へと進んでいくと、立っているのが熱いと思うくらいお湯が湧き出しているところも。
日本の温泉にある「千人の湯」なんか目じゃないくらいの「巨大な天然露天風呂」だった。
更に、写真には写っていないけれど、右の奥の方には天然の温泉の熱を利用したサウナ小屋もある。
そして… 日本人と感覚が一緒だな〜って思うのが…
「温泉玉子を茹でる設備」あり!!(一番下の写真)
売店で籠に入った玉子が売っていて、それをそこで茹でたら、醤油と皿とスプーンを貸してくれる。
チェンマイ郊外のサンカンペン温泉に行った時も、入り口で竹の籠に入った卵6個とビニール袋に入った醤油がセットで売っていたが、タイの溜醤油も温泉卵にピッタリで美味しかった。
やっぱ卵には醤油よね! マヨネーズとか塩もいいけど… 醤油が一番!
この温泉、かなり古い時代の日本人も訪れているという記録もある。
第二次大戦中の日本軍の兵士も、ここで疲れを癒したとか。
そして、後で調べてわかったのだけれど、行きに走ってきた「開発途中の空き地」なども含めて、20世紀終わりごろに「サンウェィ シティー イポー」という、テーマパークを中心とした開発の話があったのだが、アジア経済の崩壊で、一度その開発計画は中止になったそうな。
そして、さっき調べてみたら、計画は再開され、2004年に無事、ここに「タンブンの失われた世界(Lost
World of Tambun)」というのがオープンしたらしい。http://www.melma.com/backnumber_43159_2111105/
この写真の廃墟のような温泉施設も、きっと今は綺麗になっているんだろうな〜
でも 私は何となく「私の秘密の温泉」みたいな感じで「マイナーでいてもらいたかった」ような気もする。(^^;)
いつか新しくなったこのエリアに行ってみたいな〜
のんびりたっぷり温泉満喫した後、外に出たら、タクシーの運ちゃんは、少し早めに来て、ちゃんと待っててくれたみたい。律儀で真面目なその運ちゃんに本当に感謝です。
その後のマレー鉄道の旅に関しては、また気が向いた時にアップします。
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