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テレビでは連日の桜の便り、皆さんはもうお花見に行かれましたか?
ここ熊本でも桜は満開、
花見だ〜、花見♪
と張り切っていた私でしたが、昨日の日曜は雨で花見はお預け。
今度の土日までは桜は持たないよね…とブルーになるも、
季節は待ったなしで、4月は目前です。
さて、銅版画教室に行って参りました。
今回から新しい技法を勉強します。
その名は「メゾチント」!
今までのエッチング、アクアチントは、銅板の表面を腐食して版を作る技法でしたが、
今度のメゾチントは銅板の表面を直接刻んで版を作る技法です。
長谷川潔さんや浜口陽三さんの作品などで有名なので、
知らず知らずのうちにご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
そして、ご覧になった方たちが口々におっしゃる、
「何て繊細な絵、版画なんて思えない!」
という言葉がメゾチントの特徴を物語っています。
なめらかな、ビロードのような黒を背景に浮かび上がる、
無限のモノトーンの諧調、
柔らかく、それでいて確実な線と形。
メゾ=「中間の」、チント=「トーン」、つまりメゾチントとは果てしない中間のトーンの連なりなのです。
しかし!
この色調を得るには大変な努力を要します。
まず、銅板の表面全体に均一な「まくれ」(傷のようなもの)を作らなければなりません。
この均一の細かい「まくれ」こそがメゾチント独特の、ビロードに例えられる黒となります。
この作業に使うのが上の写真にある、
ベルソー(berceau,フランス語で『ゆりかご』の意味)です。
なぜ「ゆりかご」というかというと、
この道具を使う時、柄を持って、丸くなった刃を左右にゆりかごのように揺らすからとか。
1回揺らすたびに ・・・・・ というまくれが出来ます。
これを銅板の全面に均一になるまで、縦・横・斜めに繰り返すのです。
なめらかでツルツルの銅板の表面がザラザラな紙やすり状態になるまで…。
その果てしないこと、
砂漠にジョーロで水を撒く感じとお思い下さい。
そうなのです、皆さん!
ゆりかごという優しい語感にだまされてはいけません!
今回の教室、このベルソーとの格闘で終わってしまいました。
ただ左右に揺らすだけでいいはずなのに、思うように動かせないもどかしさ!
腕が痛くなるだけで、ちっとも「まくれ」が作れやしない!
手が滑って変な傷は尽くし…。
「銅板の表面に、蛍光灯の明かりが映らなくなったらいいんですよ。」
と優しくおっしゃる先生に笑顔で応えて、心で泣いて。
とうとう時間切れで持ち帰りとなりましたが、
やってるうちに面白くなってきましたよ。
いや、意地になってきたというか…。
この銅板を私の「まくれ」で埋め尽くしてみせる〜〜!
やるど〜〜!!
Nunca he pensado que me iria a luchar contra la cuna.
Me duelen los brazos,los hombros y el cuello tambien,pero estoy muy feliz
por aprender la tecnica nueva,Tono Medio.
(自分がゆりかごと格闘するなんて思わなかったわ〜。両腕も両肩も、そして首まで痛いけど、新しい技法の
メゾチントを学べて、とってもうれしい〜♪)
ふふふ、下の写真を見てください。
ついにここまで「まくれ」が出来ましたよ〜♪
勝利の日は近い!
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