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2013年の日本経済は株高(年間上昇率は57%)と円安(対ドル26%の下落)のうちに幕を閉じた。日経紙(12月31日)はこれを「歴史的な値動き」と報じ、「大規模な金融緩和などで日本が長引くデフレから脱するとの期待が浮上。内外の投資家が取引を活発に膨らませた」と興奮気味に書いた。30日に東京証券取引所の大納会に現職首相としては初めて顔を出した安倍首相は「来年もアベノミクスは買いだ」と大はしゃぎを見せた(日経、同上)。 |
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米国の与野党の対立、その現れである上院と下院の対立のために、米国では10月1日に始まる新会計年度の予算は暫定予算さえも決まらず、その結果、予算ゼロで政府機関の一部が閉鎖を余儀なくされそうな状況だ。これまでも、米国のFed(連邦準備制度ー中央銀行)がその超金融緩和政策(その第3弾、QE3と略称)の縮小をいつ開始するかをめぐって、世界経済が振り回されてきたが、それに加えての財政の行き詰まりである。 |
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政府は8月26日から31日までの6日間、消費税率を予定通りに(法律で定められた通りに)来年4月から8%に引き上げるべきかどうかについて、有識者60人から意見を聞く「集中点検会合」を行った(当「診断録」8月28日号参照)が、その結果について甘利経済財政再生相は9月3日に安倍首相に対し報告、「出席者60人のうち7割超が『消費増税を予定通り実施すべきだ』と求めたことなどを説明した」(日経ほか、4日)。 |
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本題に入る前に、28日の東京株式市場で日経平均株価がまた203.91ポイント、1.51%急落したことに一言触れておきたい。この日の株価下落の主因は、シリア情勢の緊迫化と、それを理由とするNY株価(27日)の下落だが、このことは安倍首相・黒田日銀総裁主導の「異次元金融緩和」による株価押し上げ効果がすでに遠い昔の物語となってしまったことをあらためて示している。 |
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NY株式ダウ平均株価は、8月21日(水)も105.44ポイント下落し、これで14日(水)以来6日連続の下落(合計下落幅は553.46ポイント、下落率は3.58%)となり、ダウは7月3日以来の15000割れとなった(この事実を内外のマスコミは大きくは取り上げていない)。8月21日の終値14897.55は6月25日(14760.31)以来の安値である。 |




