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「芯がひねってしまいましてね」
そういって見せてくださったのは、カマゴンの三線。
正面から見ます。上から下へ見ていきますと、下へ行くほど弦が左に偏っていきます。芯が左に反ってしまったようです。
「胴を抜いてくださっていいですよ。よくわかりますから」
「いえ、このままでもわかりますから。でもまあ、なんとか使える範囲ではありますね」
「まあ、下の方はあまり使わないので、気にしなければいいのかもしれませんけど」
「そうですね。沖縄のことわざに、『曲がった木は使えるが、曲がった人間は使えない』というのがあったと思いますよ。人じゃなくて良かったですね」
木(きー)ぬ曲がいやちかーりーしが 心(くくる)ぬ曲がいやちかーらん (沖縄ことわざ事典・仲井真元楷)
でも、ある三線店の店主が言いました。
「たしかに、木は少し曲がってもまっすぐに直して使えるんだけど、つかっている間にまた曲がってくる。結局、人も木も曲がっているのはだめだね」
このことわざ、「曲がった木をまっすぐに直して使う」のではなく「曲がった木は、曲がったなりにうまく使えば良い」とも解釈できますね。そっちの方が合理的でしょうかね。
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