ここ最近、釣りから遠ざかっている私ですが、この日家族で今まで体験したことのない
ちょっと変わった釣りをしてきました。
それは奥松島縄文村で年に一度行われている「縄文の漁り(すなどり)」という企画で
かつて縄文人が使っていた鹿の角から削った釣り針を自分で作り、その釣り針で魚を釣り上げるという
現代人が縄文人の知恵に挑戦する2日間にわたる実に壮大な企画で、以前から私も参加してみたかったですし
息子も参加できる歳になったので、家族で参加してきました。
一日目は半日かけて鹿の角を砥石でひたすら削って自分の釣り針を作りますが、
これが思っていた以上に硬く、なかなか削れず大苦戦でした。。。
それでも極限まで軸の細い針にしようとひたすら削り続けたのですが、余りにも細くしすぎて
削っている途中で1本目は折れてしまいました。。。
気を取り直し残った時間でもう1本削ってみましたが、時間的にも強度的にもこれくらいが限界・・・
かえしもなくこんなに太い針が魚の口に掛かるものなのか不安ですがこの針で挑むことにします。。。
粘土を焼いた重りに糸を巻いただけの実にシンプルな仕掛けで、縄文時代は木の皮を編んだ糸だった
そうですが、さすがにそれは難しいので糸だけは現代のナイロン糸を使います。。。
さぁ、期待を膨らませて前日作った縄文針をもって松島湾内に船で繰り出します。
この日は天気は良かったものの、北風が強かったので風裏になる島と島の間で竿を出すことに。。。
多くの島が点在している松島湾ならではのポイントですね。
今日のメインターゲットはカレイとアイナメですが、エサはイソメではなくアサリの身を使います。
あの針の太さでは虫エサはどうしても付けられないので、やむをませんねぇ。。。
比較的浅いポイントなので、粘土の重りでも着底させられるので何とか釣りにはなるのですが
時折早く潮が流れるときには潮に乗って流されてしまうので、そんなときは岸に向かって投げ込んで
沈み根周りを攻めてみます。するとコツコツというアタリは毎回出るのですが、付けエサの
アサリがきれいにむしり取られて縄文針だけかえって来ます。。。
いつものクロダイ釣りならエサ取りはフグなのでしょうけど、
このデカい針では全ての魚がエサ取りになっている気がします。。。
それでも大きめの魚が針ごと飲み込んでくれれば何とかかかってくれるかも?
と粘るが、魚が居るのにただえさが取られるだけでもう心が折れそうです。。。
その状況に耐え切れず後半は現代の釣針に変えて勝負に出ましたが、時すでに遅し・・・
すっかり地合いも過ぎ全く反応もなくなり、時間切れで撤収。。。
初めての縄文の漁りは完敗で終わってしまいました。。。
現代の針を使った人にはボチボチ釣果があったようですが、さすがに縄文の釣り針で釣った人は居ない
だろう・・・と思っていましたが、なんと!こんな立派な38センチのマコガレイを釣り上げた人がいました!
これは毎年行って来た縄文の漁り企画にとって10年ぶりの快挙なのだそうです。。。
ただ極限まで小さく細く削った縄文針は折れてしまったそうです。。。
釣りにおいて針の大きさ太さがどれほど重要かを再認識させられましたが
物のないはるか昔の縄文人たちの釣りに対する知恵と工夫と情熱には正直感服した思いです。。。
また機会があったらこの企画に参加して、今度こそ釣れる針を作って今度こそ釣ってやろうと思いました。。。