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知られざるシリーズ。 今回は「SUNSET BEACH」です。 この季節にぴったりの曲です。 1982年5月発売のアルバム「Pineapple」の最後を飾る曲。 作詞松本隆、作曲来生たかお。 このアルバムも名曲ぞろいです。 「P・R・E・S・E・N・T」「レモネードの夏」「赤いスイートピー」とか。 でも個人的にはこの「SUNSET BEACH」は、このアルバムの中でも一番ではないかと。 いや〜まあ、レコード(CD)に収録されているの歌唱も素晴らしいのですが、 「振り向けば…聖子」のあのパフォーマンスを見せられると、 これは歴史的な名曲ではないかと思えるほどです。 オリジナルよりもスローなテンポとあのとてつもない情感豊かな表現力。 目線や表情、誰も真似のできないどこまでも伸びやかに響く艶のある美声、 すべてがこれ以上ない至高の名演と言えるほど完成度が高い。 その名演を成り立たせている舞台も素晴らしい。 スモークによる演出、これ以上ないシンプルなセット。そして素晴らしい演奏。 聖子ちゃんの魅力をこれでもかと引き立てている演出には、 さすが現在でも一線で活躍している秋元康の才能が。 さて、歌詞の世界はというと… 夏の夕暮れ。 太陽が沈みかけて物悲しささえ漂い始めたビーチ、否「渚」。 波打ち際を家路へと急ぐ人々の中で静かに語らう一組の男女。 そんな情景をこう体言を重ねた表現で描写する。 夕凪ぎ満しお足跡だけ 消し去る波 この短い名詞を連ねた表現でこうまで情景が思い浮かぶのか。 いや詞の力だけではない歌の力もあるのだろう。 「死のうか?」 と突然真顔でつぶやく彼。 一瞬答えに詰まり、言葉が出ない。 その彼女の表情を確認して、 「冗談だよ」 と笑う彼。 緊迫感漂う駆け引き。 もう周りの人たちの存在は消え去っている。 世界には二人だけ。 いま世界が終わろうが関係ない。 この人と生きていこう、いや生きてみたい。 そんな気がする、渚の果て。 世に聖子ちゃんの歌のカバーは多いが、この曲のカバーの存在は知らない。 もしあったとして、このパフォーマンスを超えられるとは到底思えない。 この曲だけではない。 この頃の松田聖子という歌手は、 アイドルとしてというよりも歌手として自身の一つの到達点に達していたのだろう。 もっと言うなら戦後の歌謡界の到達点とも言えるのではないか。 これは例えば歴史においてターニングポイントとなる出来事は事後的にそれと確認されるように、 後に巨視的な視点でもって眺めたときに初めて気がつくようなことだと思う。 おそらく当時本人もかなりの充実感こそ感じてはいても、そのことには気がついてはいまい。 もちろん個人的な努力才能だけではなく、 それを支えるブレーン、才能たち、環境や舞台が整って成立するような、 ある種奇跡的な瞬間なのだろう。 特にこの「振り向けば」の名演たちはそういった奇跡的な瞬間なのだ。 今回はその1983年の「振り向けば…聖子」の映像と こちらも素晴らしい前年82年に行われた神戸のコンサートの映像を。 音質、画質が改善されたものがニコニコにあったのでこちらもどうぞ。 |

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通販限定のCDBOXを持っていますが、この曲は入ってなかったので、初めて聴きました。名曲ですね〜!
「振り向けば・・・聖子」のほうを観ましたが、聖子ちゃん、とても若く見える!
2012/8/28(火) 午前 8:54 [ mako-met ]
たしかに若いですね〜。
まあ21歳になりたての頃ですから。
他の「振り向けば」シリーズもおススメなのでぜひ。
「君だけのバラード」「HERE I AM」「ENDLESS LOVE」とか。
2012/8/28(火) 午後 10:06 [ santa ]