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下り松六地蔵石幢

 下り松六地蔵石幢 さぬき市大川町富田中 さぬき市指定有形文化財(平成十四年三月七日指定)
 下り松(さがりまつ)庵の中に1体の石幢が安置されています。六面で各面の上半に地蔵が彫刻されています。六地蔵です。地蔵は地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人、天の六界を自由に行き来して、人々を救済するといわれており、6体の地蔵を表現します。今でも墓地の入り口には六地蔵があります。また、子供を守るといわれており、子供のお墓では地蔵が表現されたものが多くあります。
 さて、下り松六地蔵石幢は地蔵の表現の下に各面に妙法蓮華経の文字があります。妙法蓮華経といえば日蓮宗を連想される方もいると思いますが、経塚との関わりが考えたほうが良いと思います。
 経塚とは経典を埋納する風習です。12世紀の平安時代後期に流行しました。経典を埋める理由は、埋納する経典を書写することで功徳をもとめることと、それを埋め、釈迦入滅後の56億7千万年後に弥勒菩薩が出現して人々を助けるまで保存しておくことにありました。埋められた経典は法華経が多く、よって、妙法蓮華経の銘文は経塚との関わりが推測されるのです。経筒を連想させる筒野八面石幢や長尾寺の経幢など石幢は経塚と深い関わりがあることが解ります。
 下り松六地蔵石幢は経塚的な性格がある一方で、銘文を読むと、円性という人物の追善供養のために造立したことがわかります。
 この塔からいえることは、塔にこめられた意図は一つではないということです。六地蔵からは地蔵信仰が読み取れ、妙法蓮華経から埋経の信仰が読み取れ、銘文からは故人の追善供養が読み取れるのです。このような様々な信仰がからみあって下り松六地蔵石幢は造立されたと考えられます。
 下り松六地蔵石幢には応永八年の銘文があります。西暦でいうと1401年で、室町時代の前半に造立されたことがわかります。時代は足利義満の時代で地方では守護大名の力が大きくなりはじめた時代です。香川県では細川氏が守護大名で、その下の守護代として、西に香川氏、東に安富氏がいた時代です。
 石造物の特徴は、この頃から規模が小型化してきます。30年前の西教寺の六面石幢と比較すれば小型化が実感できるかと思います。
 以上の文は、さぬき市文化材保護協会HPより転載しました。
 
 下り松の地蔵庵の中にあって厨子に納められ、庵の本尊として祀られている。凝灰岩製で基礎と幢身はあるが、笠は失われている。土地の人々は「六地蔵さん」といっている。
基礎は六面六角、高さ27cmで台形をし、上面には外側近くで二重に輪郭をとっている。(幢身の高さは80cmである。) 西教寺の石幢の基礎の手法によく似た手法である。
 幢身の各面には、上部に蓮華座上に立つ地蔵を刻み、その下に妙法蓮華経を細字で陰刻してある。地蔵像の上半身の後ろには光背を造り出すためやや深彫りであるが、像そのものは線刻を強調した薄肉彫りである。
 「応永八年(1401)四月九日施工□□」の銘がある。
 六地蔵とは、釈迦入寂後、弥勒菩薩が出現するまでの間、無仏世界の六道の能化(のうけ)=指導者を地蔵が司るという信仰から、鎌倉時代から盛んに造られ、南北朝時代から石幢の各に六地蔵を刻むものが出現した。  
 仏教では、われわれの住む娑婆世界は、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天という六つの世界(六道)から成り立っていると考える。
 ここの六地蔵は合掌、右手錫杖左手宝珠、右手幡の三種の地蔵を各二体ずつの配列である。錫杖は、すべての人々を救うために俗界を遍歴することを表し、宝珠は人々の願いをえること表している。
 以上の文は、現地に掲げている本の写より転載しました。
 この地蔵は、お堂の中に安置されており、お参り見学は地区の人の許可が必要です。(施錠していると思います。)
 写真は、2012年11月21日撮影
 場所は、スポットノート『石塔や石仏などのmap』に投稿します。
 
左の建物の中に安置されています。(集会場)
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