伝説『満濃池の龍』 むかし。満濃池に龍が住んで居りました。龍は蛇に変身して池の堤で日向ぼっこしておりました。そこに鳶がが飛んできました。鳶は目を輝かせて蛇になった龍神めがけて飛びかかりました。この鳶は滋賀県の比良山にすむ天狗でありました。鳶は比良の山の洞窟に連れ去り閉じ込めました。蛇は龍神になり天狗と戦おうとしましたが、水がなければ戦う事ができません。蛇は日一日と衰えてゆきました。 そんなある日の事、都の坊さんが手を洗おうと縁側に出た時に天狗にさらわれてしまいました。其の時に持っていた水瓶(手を洗う水を入れた瓶)には、僅かな水が残っていました。龍神の蛇は、「私は満濃池の主龍神です。その水があれば天狗を倒す事ができ、貴方をお寺まで届ける事ができます。どうかその水をくれませんか」と言いました。坊さんは快く水を体に掛けました。すると龍神は坊さんを背中に乗せて比良山から飛んで都に行き、坊さんをお寺に届けました。 寺では坊さんがいないので右往左往の大騒ぎをしていましたが、突然現れた坊さんに驚きました。
天狗は荒法師に変身して、都を闊歩しておりました。そこを、龍神は荒法師に襲いかかり、天狗は傷だらけになたそうです。
その後、龍神は満濃池に帰り、満まんと湛えられた水の面に静かに沈んで行きました。それから後は、讃岐の平野には豊かな実りが約束されたという事でした。 ふるさとお話の旅香川 さぬきの昔語りより転載しました。 |
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2012年06月28日
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