魍魎の匣/ストーリー
戦後間もない東京。美少女バラバラ殺人事件が世間を騒がせている。
私立探偵の榎木津(阿部寛)のもとに人気絶頂で引退した
女優・柚木陽子(黒木瞳)に関する依頼が転がり込む。
一方、神田の出版社を訪れた小説家・関口(椎名桔平)はバラバラ殺人事件について
衝撃的な事実を聞かされる。さらに編集者の敦子(田中麗奈)は「神秘御バコ教」という教団の
黒い噂を耳にし調査を始める。やがてこれらの事件はあるひとつ事件へと結びついてゆくのだが…。
正直今回はちょっとわかりにくかったですね・・・・
原作はあまりにも浩瀚なのでよく2時間で作れたなと感心しましたが。。。
私は今回は原作は読んで無いんですが・・・・
あやしい人間はいかにもあやしく、登場人物の心の内面もなく、関口の悶々とした狂気もなく、
淡々と話が進むのですが、話が行ったり来たりでちょっと頭を使わないと難しいかな???
昭和の風景についてはまんざら作り物って感じではなくよかったですが。
今作では影に取り巻くうすらぼんやりとしたもの…と称されて題名ともなっている
"魍魎"という存在が、誰しもが心の根底に抱えているであろう"闇"に取り込まれて落ちてしまう事であり、今作は魍魎という名の匣に取り憑かれてしまった人々の悲しくも切ない物語として非常に分かりやすく描かれていたので、サスペンスとしての話の筋道や人間関係の複雑さに頭が混乱しても、
作品の核が見えている事で気を散らす事無く物語に集中して見る事が出来たからです!
もちろん、核に行き着くまでの間に描かれていた、冒頭部分に登場する作品の時代設定である
昭和初期の雰囲気を誰しもが抱くであろうイメージそのままに再現した自然な街並みは圧巻で、
本筋とは関係無く感動すら覚える程にリアルだったし、だからこそ自然と作品の世界観に入って行く事が出来て良かったし、本物と見紛うばかりに精巧かつリアルに作られた物語のキーワードとなる切断された肢体に内臓は、作り物だと頭では理解していても一瞬息を呑む程迫力に満ちており、映像ならではの強いインパクトがあったし、登場人物紹介の字体から登場人物の物言い、切断死体(もしくは肢体)、
幾何学的に作り込まれた研究所の装置などなど、作品全体をアングラかつ前衛芸術的に統一して形作ったこだわりの見せ方で作品の美意識が弥が上にも高まったし、作品の不条理な世界観を作り上げる小道具的役割も見事に担っていてましたね。
それから、時間軸を巧妙にズラして見せる事で、複雑怪奇な話の筋道をより複雑に見せ掛けて、
先が見えそうで見えない歯痒さで物語を面白く見せつつも、ラストになるにつれてバラバラの時間軸に
置かれた様々な布石が次第に理路整然としていく形を成していく見せ方にストーリー構成は見事だと
思いましたね、
これまた複雑に入り組んだ登場人物の関係性や特異なキャラ設定も分かりやすく描かれていたので、
主要の登場人物を始めとした面々がどういう立ち位置を担っているのかが原作を読んでいなくても
一目瞭然で理解しやすくて良かったし、前作では"腐れ縁"というような雰囲気で四人の関係性が描かれていたものの仲の良さを感じ取る事は出来なかったのですが、今作でも互いに思う事を言いたい放題やりたい放題、口を利く時も粗暴な物言いばかりなのだけど視線や台詞の端々で互いに気遣う様子が見て取れて、根底に流れている仲の良さが感じ取れて良かったです!というワケで、作品全体としては楽しめたのですが思う所が無かったワケではありません…。
一番気になったのは、サスペンステイストな今作に合っているのか非常に疑問に思う郷愁感漂わせる
雰囲気を多様化した音楽の数々です…。もちろん、全てが同じテイストでは無いのですが、内容が内容だけに、もう少し鬼気迫る緊迫感めいた音楽でも良かったように思いました…。それから、今作のキーマンとなる気鋭の小説家・久保竣公の行動に女優・柚木陽子の立ち位置の描き方が少々物足りなかったです…。多分、彼らを取り巻く細かな出来事の数々は原作に描かれていて、全てを描いていてはキリが無くなってしまうからこその取捨選択で描かれたのが今作だと思うのですが、もう少し突っ込んで描いても良かったように思いましたね!
山古志村に住む石川家は、役場職員である優一(船越英一郎)、長男・亮太(広田亮平)、
長女・彩(佐々木麻緒)、祖父・優造(宇津井健)の4人家族。
一家の愛犬・マリに3匹の子犬が生まれ、喜びに包まれたのもつかの間、新潟県中越地震が発生。
父・優一と亮太は難を逃れるが、彩と祖父・優造が倒壊した家の下敷きになってしまう。
マリは必死に倒壊した家の中から2人を助け出そうと頑張るが、
マリの力ではどうすることも出来ない…。
予告編を見る度に泣いていたので、泣くだろうなとは予想していたんですけど
見事に泣きっぱなしでした。犬を飼っている方はかなり感情移入できるんじゃないでしょうか。
犬と子役の演技がうまくて、その表情を見ているだけで涙がボロボロでちゃうんですよね〜。
別れのシーンなんか号泣。。マリを呼ぶ叫び声と、マリが必死にヘリを追いかける姿は
たまらなかったです。。そうせざるを得ないんだけど、やるせないです。。
自衛隊が救出に来るまでの間、彩と優造のそばを離れず守り続けたマリだが、
救助隊のヘリにマリたちを乗せることは出来ず、マリと子犬たちは村に取り残されてしまった。
餌もない中、必死に子犬たちを危険から守ろうとするマリ。
この作品を観て改めて地震の怖さが身に染みました。
犬を題材にすることですごく身近でリアルなことなんだなぁって痛感しました。
それに地震のときの映像も迫力があって恐しかったです。
家が崩れて閉じ込められるシーンはまるで戦争映画を見ているようで、
こんな事が起こっていたんだと今さら驚かされました。
こういう犬の映画で感動させられた一方で、
日本では毎年多くの犬が捨てられて殺されているというのも現実なんですよね。
避妊手術など飼い主のモラルの向上で、近年はその数が減ってきていますが、それでも
10万頭以上の犬が殺処分されています(猫はそれ以上)。
二酸化炭素ガスで殺されるので要するに窒息死させられているんですよ。。
苦しんで死んでいるんです。
可哀想な犬を増やさないためには行政の力も必要ですが、やはり飼い主が責任を持って
管理するしかないと思います。飼えないんだったら絶対に産ませない。
産まれたら責任を持って飼う。犬(猫)は人が世話をしないと生きていけない動物です。
処分される犬猫が0になることを願います
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