たった1回の乱用でも命取り
覚せい剤や麻薬等は、それを乱用する人間の精神や身体をボロボロにし、
人間としての生活を営むことをできなくするだけでなく、
場合によっては1回の乱用でも死亡することもあります。
また、薬物の吸引による幻覚・妄想が、殺人、放火等の凶悪な犯罪や交通事故を
引き起こすことがあるなど、乱用者本人のみならず、周囲の人々、
さらには社会全体に対しても、取り返しのつかない被害をおよぼしかねないものです。
麻薬、覚せい剤等の乱用の害は、半永久的に続くと言われています。
薬物の乱用でひとたび幻覚や妄想等の症状が生じると、治療によって表面上は
回復しているかに見えても、これらの症状が再び起こりやすい下地が残ってしまうのです。
要するに1回でも乱用すると、中枢神経を冒されて脳や体がメチャクチャになります。
【主な心身の障害】
脳…大脳の神経細胞の死滅による脳の委縮
(意識障害、脳出血、記憶力低下、幻覚、妄想)
目…視力低下、失明
歯…歯が抜けてぼろぼろに
肝臓…細胞の一部が死ぬ
骨髄…赤血球がつくられなくなる
その他…心臓発作、呼吸不全、けいれん発作など
また、乱用をやめて、普通の生活に戻ったようでも、飲酒、心的ストレス等
ほんの小さなきっかけで突然、地獄のような苦しみを伴う幻覚、妄想等が再熱することがあります。
これを「フラッシュバック現象」といいます。
麻薬とは、脳内に作用し、多幸感・幻覚などをもたらす薬物のうち、
依存性や毒性が強く健康を害する恐れや社会に悪影響を及ぼすため、
国家等によって指定され、単純所持が禁じられている薬物です。
覚せい剤は、日本で麻黄(マオウ)という植物から抽出されたエフェドリン等を原料として、
化学的に合成して造られており、その人格破壊などの危険性、依存性、流行性から、
日本の薬物乱用対策上、もっとも有害視されている薬物です。覚せい剤、麻薬等の使用、
所持等は法律により厳しく禁止されています。
なお、日本で発見される覚せい剤はほぼすべて国外で製造され、
密輸入されたものです。
最近の薬物乱用の特徴としては、乱用者が従来の成人層から青年層、中高生に
広がっていること、携帯電話やインターネットを使った入手方法の普及などが挙げられます。
中高生には、特に同性の友人から「痩せられる」「寝ないで勉強できる」などと
誘われることによって広がる傾向があるといわれています。
覚せい剤等の薬物乱用は犯罪です
その罰則には国によって違いがありますが、乱用者個人の問題だけでなく
社会秩序を乱す問題であり、どの国でも大変厳しい罰則があります。
最高の刑は死刑という国も多くあります。
日本では法律で禁じられている薬物をたとえ1回でも使用したり、少量でも所持していたり、
譲渡したり、譲受けても逮捕されます。
覚せい剤の使用、所持、譲渡し、譲受けは、10年以下の懲役刑で重い処罰を
受けることになっています。
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