何かイヤなことがあったわけでもないのに、なんとなく機嫌が良くない日というのが、誰しもあるだろう。
とりわけ上司の精神状態などは、職場の雰囲気にダイレクトに影響するだけに、日々、戦々恐々としている人も多いかもしれない。
「人は年をとると丸くなる」というけれど、 年をとるごとに怒りっぽくなる人も多いように思える
のは気のせいか?
実際、更年期障害などはよくイライラの一因に挙げられもするし、加齢はむしろ、
人を怒りっぽくさせるのではないだろうか?
甲状腺機能亢進症、PTSD、低血糖、不眠症など、これらはどちらかといえば若年層よりも 中高年層の方が患いやすいものばかり。また、 認知症の症状にもイライラは含まれています」
高齢の女性が更年期障害でイライラしやすくなるのはよく知られているが、
男性にとっても決して他人事ではない。
実は食物アレルギーや花粉症の症状にもイライラは含まれているという。
イライラの原因は、思っている以上に多いのです。
また、中高年のイライラは、必ずしも疾患ベースのものばかりではない。
「社会的な責任が増し、慢性的なストレスにさらされていることも大きな原因でしょう。
仕事や家庭に関する悩み、老後への不安など、精神を圧迫されることで起こるイライラは決して少なくないはず」
年齢を重ねるごとに、脳内のエネルギーが不足し、コミュニケーションのための努力が煩わしくなってきます。
ときには、相手が発する情報によってみずからの脳の世界が崩されるような脅えさえ感じてしまう人もいます。
ですから、エネルギーを使い、煩わしさを感じるよりは、みずからの主観的な脳にこだわって
“閉じた世界”にいたほうが楽で、心地がいいのです。
自身が正しいと感じていればなおさら。そうなると、すべての努力を放棄してしまうのです。
その結果、自身の脳から情報を発信することや情報を受け取ることが極端に少なくなっていきます。
脳内の言語機能が低下し、相手の言葉に対しても耳をふさいでしまいます。
第三者がそれを見たとき、その人間を「頑固者」と呼ぶのです。
ただし、頑固者になるのは老人だけには限りません。
若い脳の持ち主も努力を惜しめば、「頑固者」と呼ばれたりすることもあるのです。
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