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 先日アナウンスを致しました、デジタルコミュニティ小電力無線のアンテナ比較実験を実施致しました。

 実験地 札幌市豊平区羊ヶ丘展望台
 有効協力局数 3局(交信ができなかった局長様申し訳ございませんでした)

 まず、相手局3局との距離及び高低差は以下の通りです。

イメージ 1
図1 いしかりAG11局

イメージ 2
図2 さっぽろAM39局

イメージ 3
図3 さっぽろOS330局

 実際、今回の実験で交信が行えた局の距離(横軸)及び海抜高度(縦軸)のグラフとなります。横軸が一定ではないのはごめんなさい。

 他、交信を試みてくださったハコダテHD299局、及び時間的にアウトになってしまったさっぽろJR294局、ありがとうございました。

 まず図1、図2に関しては10km超で高低差がしっかりある為、両局とも市街地の為見通しとは言い難いのですが、海抜高度だけ見ると見通しチックな感じです。
 図3は5km程の距離で、かつ直線上に障害があります。
 更に交信間には多数のビルやマンションが立ち並び繁華街がある箇所となります。特小RPTでは交信が不可の場所でした。逆に図2の方は特小RPTで交信が可能でした。図1の方は未検証です。

 実験に用いたアンテナ毎のレポートをまとめます。
 なお、IC-DRC1の受信レベル表示(MAX3)をレポートとし、先の数字を相手局のレポート、後の数字をこちらが受信したレポートとします。
 また基本デジタルでの交信ですので「メリット」の表記は省略します。

① サガ電子工業 AL-144HL 1/2λ 2.14dbi (アローライン)

 いしかりAG11 1-2
 さっぽろAM39 1-2
 さっぽろOS330 2-2(時折3-3)

②  第一電波工業 NR-760H 1/2λ 2.14dbi (モービルホイップ)

 いしかりAG11 1-1
 さっぽろAM39 1-1
 さっぽろOS330 1-1

③ コメット SB2 1/4λ 2.14dbi (モービルホイップ)

 いしかりAG11 1-1
 さっぽろAM39 交信不可
 さっぽろOS330 1-1

④ 第一電波工業 RH900 1/4λ 2.14dbi (ハンディホイップ)

 いしかりAG11 1-1
 さっぽろAM39 交信不可
 さっぽろOS330 1-1

⑤ 純正ホイップアンテナ 詳細スペック不明

 いしかりAG11 1-1(稀に途切れる)
 さっぽろAM39 交信不可
 さっぽろOS330 1-1

 という結果になりました。

 基本的に、1/2λと1/4λではやっぱり1/2λの方が良かった感じはあります。
 交信局数が少ないので、絶対とは言い切れないのですがあくまで今回の実験では、そういう結果だったよという事ですが。

 また、一番私が気になっていた「打ち上げ角」問題ですが、2局はそれなりに離れている為に打ち上げ角が低い方がよろしいでしょうが、近隣局でも結果的にマイナスの影響は出ずむしろ結果的には良かった事もわかりました。

 おまけ的にタマタマ発掘できたRH900というハンディホイップですが、これが思ったより健闘しました。
 同じスペックのモービルホイップとかわらず、むしろ途切れ等が一切無く交信できた(モービルホイップの方は気にならない程度で途切れがあり)点を考えても、悪いことはないって感じでしたね。

 さて、一つ気になる点があるかと思いますが、アローラインのレポートですが何故か受信っぷりが良い数字になっています。
 別にえこひいきをしたわけじゃないんですが、何か受信がよろしいんです。
 通常相手と同一スペックのモノを使っているとレポートも同じになるかと思うのですが、、、
 ともかく嘘偽りなくSが相手より1つ上がるんですねぇ。まさに神秘的(笑)
 
 また、近距離で高低差がある=打ち上げ角が高いと交信は困難な筈なのですが、それに当てはまる局とのレポートが同じ1/2λのモビホに比べて高い事も謎っちゃ謎なんです。

 という事で、もっと実験対象の局及びアンテナを比較する事でより質の高いデータとはなると思うのですが、今回の実験ではサガ電子工業のAL-144HLが最も飛ぶし、神秘的に受信出来たという結果がでました。
 別段アローラインはアレとして、基本的に設置場所が許されるならば1/2λのアンテナを選ぶよう心がけて頂きたく思います。
 まぁ1/4λでもそれなりには飛ぶっぽいので、車両に常設するのに邪魔とかであれば問題はないと思います。

 意外だったRH900も古参の方なら結構持っていたりするかと思いますので、移動運用時は使えるかも知れませんね。

 なお、受信だけの話ですが第一電波のDP-NR22L(5/8λ2段 6.5db)と比べると、明らかにDP-NR22Lの方が受信しまくります。全然違いました(笑)
 SWRも上限で1.3でしたから、アンテナとしては本当に優れているんですけど、法的に使えんものは使えんのでやむを得ません^^;

 とりあえず制限の中でどんだけ飛ばすかって事になりますから、今度ほぼ専用設計とも言える第一電波の業務アンテナやら、今後でてくる専用アンテナと比較してみたくなりますね、アローラインと。
 こいつに勝てるアンテナは出てくるのか楽しみであります。

 また一つ忠告といいますか、新しい車あるあるの問題。
 私が乗っているアリオンもそうなんですが、エンジンをかけている(ACCの時点でも)状態ですと、ノイズが発生してしまいます。
 アマチュアの144MHz帯もそうなんですが、何も対策をしていないと使い物になりません(最大でSが7くらいのノイズを拾う)。
 パッチンコアをアホみたいに入れまくって何とかS2くらいになるのですが、若干弱い局はノイズに埋もれてしまいます。

 この為にエンジンをかけたままの状態で、ハンディホイップを接続したIC-DRC1の電源を入れると何かを受信している状態になり送信不可、受信も2本くらいな状態に陥ります。
 そうならなくても、基本的に受信が非常にしにくくなる感じです。

 今回ハコダテHD299局もそうだったらしく、エンジンを切ってやっと交信ができた感じでした。距離的にはかなり近い場所でしたが、そういう影響は小電力ならではでモロに受けます。
 環境が許せば車のエンジンを切る等して運用をされた方がよろしい「場合」もありますね。
 その他、PCノイズにやられるとか、よくあるのがスマホ等の充電用アダプタからの飛来ノイズもあります。CBかよwって思う点も多々あり、デリケートなもんですなーって思いますがわかっていればどうにか出来るもので、覚えておいてくださいね〜

 機会がありましたら、もっともっと実験を重ねたく思いますので、各局様ご協力お願いします^^

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