地球人が時代を読む

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一番目の客

 1114日に新米が手に入った。毎年の恒例であるがこの新米をお歳暮に配ることにしている。
 早くお届けしないといけないと焦りの気持ちが満ち満ちていた。倉庫から4俵を車に乗せ精米所へ向かった。
 精米所へ着いた。誰も居ない。無人の精米所だ、誰も居ないのは当たり前なのだが、先客が居なかったことでホッとしたことは事実だ。精米って結構時間を食うものですから待たされるのがちょっとね、苦手だ。
 早速、車から2俵を抱え降ろし運び込んだ。1俵目の精米に取り掛かった。1俵まるごと機械の投入口に袋から流し込んだ。そして操作盤の前に立って、まずはお金を入れる。10キロ単位で精米する。10キロ100円だ。1俵は30キロ、従って300円を入れた。お金をいれると機械が反応して次の物を選択するようにアナウンスが女性の声ではいる。モミか玄米か選択ボタンを押す。玄米を選んで次に無洗米・上白・標準・7ぶと選択ボタンが4個並ぶ、上白を押すと勢い良く機械が回りだした。
 投入した玄米が下から精米機本体の上方の受け皿に送り上げられる。送り上げられた玄米がある一定の量貯まると精米し始め白米が落下して来て目の前の米取り出し口のところに溜まって来る。自分はゴミや不純物が混入していないか最初から最後までその落下して来るコメを監視するのだ。
 不純物の中でも一番問題なのは小粒の石である。これが混ざっていると食した時に不愉快な思いをさせてしまうからだ。時々であるがこれが混入しているのだ。目が離せない。今回は精米の量が多い。1俵精米するのにどのくらいの時間がかかるだろうか?測ったことがないので正確なことは言えないのだが、10分以内で済んでいるとは思う。110分だとしたら4俵ですから40分となる。
 最初の1俵の精米に取り掛かった時に外を見ましたら次の精米の客が車で来ていました。これはだいぶお待たせすることになる。35分以上はかかる。
 2俵目が終わるとまた客が1人増えていた。3俵目の半ばに来るとまた1人増えてしまった。小心者ですので気が焦る。
 待ち客ですが一番目、二番目は車で来ていまして車の中で順番待ちをしていました。三番目の客は玄米を手に抱えて来て出入り口のところに持って立っていました。
 このように後になって三番目が存在することに気がついたのでした。最初は勘違いしていまして、三番目の客は存在しないと思っていました。待ち客は2人で一番目の客が車から降りて玄米を抱えて待っているものだと思った。
ですから三番目を認知したのは精米を終え、4俵を車に積み終わり車を出すときでした。一番目の客の車を見ると居ないはずの客はまだ車の中にいて私の顔を見て『長かったねぇ』と言っているような目つき。やっと自分の番が来たと思っていたに違いない。その客は三番目の客が来ていることには気がついていたのだろうか?
私が精米機の建物から出たら直ぐに三番目の客が中に入った。私は三番目の客にお待たせしましたと一瞥した。普通これほど待たされたら怪訝そうな顔つきになっているはずである。だがそういった様子もなかった。それはそうだろう長時間待たされたのではないからだ。
一番目の客は精米機の建物に入ったら三番目の客とバッティングだ。

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