GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記

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 平安時代、九尾の妖狐「玉藻前」の時代を舞台にした陰陽ドタバタギャグ。

「恐れながら、妖魔が帝の御寿命を縮めてございます!」

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 美麗な表紙イラストと冒頭(右側)からすると、まっとうな陰陽物に見えます。
 が、これは前振り。実際は盛大な平安陰陽ギャグ漫画なのです。

■陰陽頭 賀茂保憲
 実在の陰陽師「賀茂保憲」をモデルに、弟子にして後に安倍晴明を名乗ることになる少年、安倍信太丸
 陰陽寮の方々や坂田公時(いわゆる金太郎)などをメインに据えて
 百鬼夜行、妖魔が跋扈する平安の世のトラブルを
 それ以上のトラブルで解決する物語。

 掲載誌は「コミック乱」。
 全一巻なので決して長くはありませんが、薀蓄ページ含めて楽しみがいのある作品です。
 妖怪が出てきて、薀蓄語って、「いい性格をした主人公」が術式を用いてトラブルを払っていく物語。

 作者はこの手の作画と薀蓄に定評がある(と私は思う)伊藤勢氏。
 夢枕 獏の小説を原作にした「荒野に獣 慟哭す」や、同じく夢枕氏原作の「闇狩り師キマイラ天龍変」
 などが最近の代表作で、これも原作者公認で好き勝手やらかした面白い作品。

 季刊誌の「コミック乱」上で2007年から2011年にかけて連載され、2012年1月初版が発行。

解決編「九尾の えきのこっくす でござります!」

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 帝の病は妖狐、ではなく「妖狐で繁殖したエキノコックス(キツネや犬の寄生虫)が原因」でした。
 玉藻前もビックリだ!

 さて、これを退ずるべく彼が持ち出した切り札はというと
 まさかの関白藤原忠実卿。

「やむをえぬ! 関白藤原忠実卿の封印を解きます!」
「は!? まろ!?」
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 関白藤原卿の中に密かに育てていた巨大な広節裂頭条虫……要するにサナダムシ、の封印を解き放ち
 九尾のエキノコックスに抗うのであった……。
 というお話。

 全編こんなノリで、いい性格と凄腕を持つ陰陽頭、賀茂保憲がトラブルを更なるトラブルを以って
 解決していくというギャグマンガ。ブラックでこそあれダークではありません。

 表紙に見られるように作画についていい仕事をされる方ですし、ネタも私好みなので割とお勧め。
 しかしこの方、今はどんな連載をなさっているんでしょうか。

 掲載誌が潰れて俺たちの戦いはこれからになった「荒野に獣慟哭す」の続きを書いてくださいよ先生。

賀茂保憲

 陰陽師としておそらく最も著名な「安倍晴明」の師だったとされる人物。
 同様に、清明が追い出したとして一般に知られる「妖怪狐 玉藻前」のエピソードについても
 清明ではなく彼が追い出したのだ、とする説もあるそうです。

 ちなみにwikiを見ると、玉藻前は鳥羽上皇が院政をした1129年から1156年頃の人物とありますので
 900年代の賀茂保憲が退治しただなんておかしい、という人もいるかもしれませんが
 前述の通り清明も同世代の人物ですので、そこはまあそういう事で。

 この頃のエピソードは後の伝説化、舞台化などもあって色々からみあっているんでしょうね。

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