小さい時からずっとかわいがってくれたいとこのお姉ちゃんの旦那さんが
山で小さなザゼンソウになって発見された
山歩きと新宿の末広亭が大好きだったにいちゃん
それでも今回はまだ雪が深く残っているのに
想定よりも軽装で山歩きをして日暮れを迎えたのが原因だった
遭難しかけて木のうろみつけて
そこまで滑り降りて雪を踏み固めて
小さなかまくらをつくり
そこで一番上のジャケットをザゼンソウみたいにかぶって
座ったまま眠ってしまった
にいちゃんはまだ赤城山で眠ってる気がする
眠ったままのにいちゃんが発見されて
検死を終えて旅立ちの支度して
それでも穏やかに静かに眠っていて
にいちゃんのお父さんお母さんも
ゆり起したら起きそうって全然実感がない
死んだって実感がない
捜索を待っていた時のように
呆然とたたずんでいる
出棺火葬の最後のお別れの時
警察や葬儀場や現実に振り回され続けて
涙こぼす暇もなかったいとこのお姉ちゃんが
Sさん、まだねてんの?
今度はちゃんと逝ってこい!
いつも
夫婦漫才ボケ突込みの突込み役だったお姉ちゃんが
そうつぶやいてわっと泣いた
男3人兄弟の次男だったにいちゃんは
小さい時長男3男が書道を習って
次男のにいちゃんだけピアノ習ってた
新婚の2人の家に遊びに行った時
私もピアノ好きだから
にいちゃんの電子ピアノの上にあったこの楽譜見つけて
弾く―ってパッとページ開けたら
あああああああ
大事だから丁寧に扱えよおお!!!!
そんな怒られた
でも弾いてたにいちゃんの心がよく見えた懐かしい曲
旅立つにいちゃんのお棺に入れてもらいたくて
背中のリュックに背負って私の楽譜を持って行った
また一緒に弾こうね!
静かに座るザゼンソウに
この曲が小さく流れてた気がする
相変わらずの一発どりへたくそだけど
久しぶりに弾いてみました
ザゼンソウにいちゃん
雪の中で最後にとりためた写真は本当に楽しそうにはしゃいでいて
私も冬景色いっぱい見せてもらったよ
ありがとう(*^_^*)
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