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掬水月在手(水を掬すれば月手に在り) 弄花香満衣(花を弄すれば香は衣に満つ) 出典:『全唐詩』于良史「春山の夜月」より 一句目が秋の句で、二句目が春の句とされる有名な五言絶句です。 『虚堂録』という南宋末の禅僧、虚堂智愚(1185-1269)の語録に引かれています。 「ふと、水を掬うと、月がその手にあるかのように月影が写っていた」という句になります。 この月影(月の光)は、仏の教えを意味し、「いつでも、どこでも、見るもの、聞くもの、在るものすべてが何一つとして仏法の真理から離れたものは無い」ことを意味します。 茶道においてみれば、仏の教えは規矩にあたり「すべての道具の配置から、所作にいたるまで、何一つ規矩から離れたものはない」ということになります。 この禅語の書かれた掛軸は、多くが中秋の名月や後の名月などに因んで掛けられたり、「菊」と同音の「掬」という字が使われていることから重陽の節句(菊の節句=旧暦九月九日)に用いられたりします。 |
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