■■きまぐれ日記■■

いらっしゃいませ♪ 闘病記は最初から読まないとサッパリ分からないかも・・・(^^ゞ

癌 闘病記

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主人の肺癌発病から・・・闘病の記録
そして その後の残された家族。元気いっぱい頑張っています☆
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治療

入院から6日目より やっと抗がん剤の治療が始まった。

痛みを止める以外 なんの治療もされないままの長い時間を過ごしてきたので
主人も私も ほんの少しだが 安心することができた。

前日に担当医の先生に呼ばれ 抗がん剤についての詳しい説明を聞いた。

今まで耳にしたこともない薬の名前を 次から次へと言われ
「どうしますか?」と最後に言われても・・・
先生にお任せするしか 成す術もなかった。

結局 30代半ばの主人には まだ体力もあると言うことで
副作用は非常に強いが 新薬の効果の期待できる薬を使うことにした。

12時間の点滴を4日続け 一週間休む。それを3回繰り返すと言うものだった。

なんとか この薬に効いてもらわなければならない。

一滴・一滴 ゆっくりと落ちる液体を見詰めながら祈る思いでいっぱいになった。

仲間

毎週 月曜日・・・入院患者は 全員 朝の検温の後 体重測定をして看護婦さんに報告する。

主人は 強い痛み止めのお陰で 体調は みるみる良くなっていった。
なんせ 腰痛を除けば 他には なんの症状もないのだから・・・

本当に 残りの命短い末期癌なのか?と疑いたくなるほどだ。

当然 体調が良いと食欲もあり しかも 憎っくき癌と闘おうと言うのだから
体力をつけなければと 一生懸命 食べていた。

毎週・毎週 着実に体重の増える主人。。。

周りの入院患者さんから「がん患者は 痩せてくもんじゃないのか〜?」などと
笑われながら過ごしていた。

こんな会話を笑いながらできるのは・・・皆 同じ癌と闘う人達だからだろう。

同じ苦しみや辛さを抱えている者同士 仲良くなるのに時間は掛からなかった。

年齢層は幅広かったが すぐに意気投合し 入院中は お互い励ましあい
時には一緒に涙する 深い絆で結ばれた仲間となっていったのでした。

忙しない朝

昨日 主人と約束した通り 子供達を送り出して病院へ行くため

朝は いつも以上に慌しかった。

上の子は小学校へ行き その後 下の子を幼稚園バスの迎えに来る所まで

送って行かなければならない。

私は 自宅に戻らず そのまま駐車場へ向かい病院へ行く。

果物を用意し 昨夜 母が作ってくれた夕飯の残りのおかずをタッパーに詰め

主人へ持って行ってあげることにした。

毎朝 欠かさず新聞を読んでいた主人 新聞も忘れずに持って行かなければ・・・

8時15分には家を出なければならない。

洗濯物を干して 部屋をざっと片付け 身支度をする。

手のろな私には 掃除機まで掛けている余裕はなかった。

いつもなら家族を送り出した後 呑気に済ませていたことを

バタバタと こなさなければならない。

子供達の帰宅に合わせ 実家の母が来てくれることになっている。

この目まぐるしい生活は 主人が入院している間 ずっと続くこととなる。

母娘

私は 一人でどのくらいの時間 泣いていたのだろう・・・?

少し落ち着いてから 携帯電話を取り出し自宅へと電話を入れた。

留守の時間 子供達の面倒を見に実家の両親が私の家に来てくれていたのです。

何度か呼び出し音が鳴り 最初に出たのは 小学校3年生の娘だった。

「あっ お母さん?!もう帰ってくる?今ね おばあさんが晩御飯の支度してるよぉ」と

無邪気な声で言っている。祖父母が来てくれて楽しい様子だった。

「そう 助かっちゃうねぇ〜 ちょっと おばあちゃんに代わってくれるかな?」

娘の声を聞きながら これ以上話しをすると泣き声になってしまいそうで辛かった。

とりあえず 母に 無事に入院できたことを報告し 続けて 私だけが聞かされた

『余命宣告』の話を伝えた。私は泣きじゃくり声にならない・・・

母も 突然の報告にどう返事をしていいか戸惑っている様子だった。

安易な慰めの言葉が意味を持たないことを母は感じていたのでしょう。

そして 母自身も私が結婚して以来 本当の息子のように接してきた主人の余命宣告を受け

私と同じくらいのショックを受けていたのでした。

「遅くなっても構わないから 気持ちが落ち着くまで運転しないで
   ゆっくり帰ってきなさい。危ないから運転中だけは余計なこと考えないでね。」

母は そう言って電話を切った。

恩恵

入院初日 主人の夕飯が終わるのを待って 私は帰宅することにした。

主人は エレベーターホールまで見送りに来てくれた。

「明日は何時に来る?」と子供のようだった。(笑)

「ん?面会時間って何時だろ?^^;」しおりに書いてあった気がするが憶えていなかった。

主人をエレベーター横の長椅子の座らせて 私はナースステーションに戻った。

婦長さんが私に気付き出てきてくれたので 面会時間について聞いてみた。

すると「本来は平日は午後1時から7時30分までだけど・・・
    時間外面会の許可を出しますから いつでも会いに来ていいわよ。」と言ってくれた。

有難いと思いながら 私の心中は複雑だった。。。

結局 もう一緒に居られる時間が短いのだから できるだけ会っていいと言う恩恵なのだろう。

私は お礼を言って主人のところへ急いだ。

主人へは 子供が居て時間の都合がつけにくいと無理を言って 時間外も面会できるように

してもらったと 嘘をついた。。。

翌日の予定は 子供達を学校と幼稚園に送り出したら すぐに来ると約束をして別れた。

エレベーターに乗りドアが閉まると私は全身の力が抜けて崩れそうになった。

一人になると同時に張り詰めていた糸が切れたようだった。

なんとか駐車場の車に乗り込んだものの 動くこともできない。

私は 声を出して泣いた。

悔しくて・・・悲しくて・・・ ただ一人で嗚咽した。

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