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帝は固まって、真っ赤になってしまった。
「気にすんな、な」
モモは自分に向かって背中を向けている帝の肩を叩いた。
「うん…」
帝は、振り返って頷いた。
だから、見えてなかった。
「亀ちゃん。何で、お箸とにらめっこしてるの?」
「あ、いや」
いつも沈着冷静なウラがわたわたしているのを見たモモがにたっと笑った。
「何だよ。やましいこと考えてたのか?」
モモにそう言われて、ウラはむっとした。
「このまま使うか、取り替えてくるか悩んでただけだよ。兄さんと同じにしない
で欲しいな」
「どう言う意味だ?それ」
「そのままの意味だけど?」
両脇の2人が喧嘩しているので帝は、わたわたしている。
「ちょっ、モモ…!ウラ…?」
「俺がやましいこと考えてたって言うのか?」
「だって昨日、帝のメイド姿見て壊れてただろ?」
「それは…。ってかてめえも人のこと言えねえだろ!!」
2人は、喧嘩中なので…
「あれ、壁にぶつけた訳じゃないんだ…」
「あ…!」×3
墓穴掘ったことに気づいてない。
「何だよ」
じーっと、自分たちをみる良太郎たちにモモが言うと、リュウが冷たい声で言
った。
「ホモ」
「ちっ、違う…」×2
モモとウラはやっと、墓穴を掘ったことに気づいた。
「男のメイド姿なんて見て、ドン引きしたってことじゃない?」
帝が静かに言った。
追求されて、女の子説とか浮上したら困るから。
「今、そう言う流れじゃなかったよね…?」
「せやな」
「うん」
「…」
誤魔化せそうにない。
「僕らは悪くない。ほら、帝が女の子みたいな顔してるから」
「そうだな。そう言うことだ」
「えーー!それって責任転嫁じゃん〜」
「そう言うことにしといてよ」
「え〜」
3人がギャーギャー騒いでいると、急にリュウがガタンっと派手な音を立てて
立ち上がった。
「リュウ…?」
「ごちそうさま」
リュウは、お盆を掴んで行ってしまった。
明らかに普通じゃないリュウの様子を見た帝は、急いであとを追った。
「待って、リュウ!!」
「…何?」
明らかに冷たい声。
「どうしたの、リュウ?」
「みかちゃんさぁ、亀ちゃんやモモタロスと話してるとき凄く楽しそうだよね」
「…え?そんなことないよ」
と、帝は思っている。けど、リュウには、そう見えてなかった。
「本当に」
「うん。リュウと…良とかキンとかと話してるときだって楽しいよ」
「みかちゃん」
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