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行程を終えた帝は、自分に戻って、
「ぁ、わぁっ…!?」
焦った。
モモの顔がやたら近かったから。
「えと、良とリュウと侑は、わかるよね…?」
帝が真っ赤な顔で訊くと、3人は頷いた。
「顔は、近かったけど、ちゅーはしてなかったよ」
リュウが平坦な声で、言うとモモの後ろの3人は、ちょっとほっとした。
「まあ、予想はしてたけどね(副音声:もしそんなことあったら、兄さん殺してるから)」
ウラの台詞が終わると、帝は青ざめた。
「今、ウラの声がタブって聞こえたんだけど…」
「気のせいじゃない?」
そう言うウラは、やたらにこにこしている。
「だって、今、遊●声が…」
「みかちゃん…落ち着いて」
「今、言うたらあかんこと言うたで…」
帝は、完全に錯乱してしまっている。その、帝の
『べしっ』
「いたっ」
頭を、思い切り侑斗が叩いた。
「こんなことで、テンパるな」
「だって、副音声でもの凄いこと言ってたんだもん!」
帝は、むっとした顔で侑斗を見上げた。その途端、侑斗はそっぽ向いてしまった。
「侑…?」
「何だよ…」
「何で、そっぽ向いたの?」
「べ、別に…」
侑斗の声は揺れている。
「??」
帝が首を傾げていると、先輩が呼んだので、舞台の方へびょこぴょこと走って言った。
「みかちゃんって、ちっちゃい動物みたいだよね」
「そだね」
夕食。
今回、隣はキン。
「帝は、凄いなあ」
関心した声を出しながら、キンは帝の頭をぽんぽんと叩いていた。
「何扱い?」
帝が不服そうに言うと、ウラがやたら爽やかな声で、
「ペット扱い?」
「えぇー!?」
「食事中にでかい声出すな」
帝と野上兄弟が、座っているあたりから、2〜3離れたあたりに桜井兄弟が座っていた。
「ごめん…」
「にんじん残してる」
ぼそっと、侑斗が呟くと帝はぷつっとキレた。けれど、騒がすに侑斗と同じく呟いた。
「侑だって、しいたけ残してんじゃん」
侑斗は、うっとなる。
「『僕』は、頑張ってみたけど、だめだったからいいの」
「どう言う理屈だ」
「こう言う」
そこで、珍しく帝が喧嘩を始めた。
「ああっ!?2人ともっ」
デネブが、慌てて止めに入る。
「…みかちゃん、あいつと仲良いね」
「うん」
「と言うか、帝が喧嘩するなんて珍しいよね」
「せやな」
「…」
野上兄弟は、侑斗にヤキモチを妬いていた。
「ばーか」
「ちーび」
「なんだとっ」
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