時の守護者

チョタとわかしとか皇帝と達人が愛しい、今日この頃

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王子様を追って:18

 帝と野上兄弟の部屋。
 帰ってくるときぐらいから、野上家の5人は、なんかいらいらしていた。
「どうか、したの…?」
「別に…」
 モモは、むっとしている。
「みかちゃん…」
 最も毒々しいオーラを放っているリュウが睨む様な声で、帝を呼んだ。
「何…?」
 帝は、怯みながら応えた。
「みかちゃん、あいつと仲良いの?」
「あいつ…って?」
「桜井兄弟だよ」
 ウラが、冷たい声で言うと、帝は真顔で応えた。
「うん。いいよ」
 帝の言葉で、部屋の空気が戦慄する。帝は、それに気づかず帝は続ける。
「ずっと、一緒だったから…兄弟みたいな感じかな?」
 帝が、にこっと笑ったと同時に野上兄弟に笑顔が戻る。
「あぁ〜、そう言うことぉ」×5
 帝は、よく分からないので首を傾げる。
その時…
「うおぅ!!」
 帝のポッケの中の携帯が、激しくバイブレーションした。
「どうしたんや?」
「電話…侑からだ」
 また、野上兄弟はちょっとむっとした。
「ちょっとごめんね」
 帝は、苦笑してから携帯を握って部屋を出た。

 寮の裏庭。
「何、侑?」
 帝は侑斗に呼び出された。
「いや、ちょっと言いたいことがあってな…」
「別に、話なら電話とかでいいじゃん」
 侑斗は、少しだけ帝に近づいた。
「直接会って、話したかったんだ…」
 帝が首を傾げると、侑斗は更に帝に近寄った。
「俺は…」

 夜。
 帝は、眠れずにもぞもぞしていた。
「何やってんだ?」
 モモが、自分の布団から這い出てきて、忍ぶような声で帝に話しかける。
「…モモ」
 猫のように丸まっていた帝は、泣きそうな声で、モモを呼ぶ。
「ど…どうしたんだよ」
 そんな声を聞いたモモは、動揺してしまった。少し帝の様子を見るが、何もないので、ずるずると這って帝のところへ行って、帝の顔をのぞき込む。
「おい…帝?」
「あのね…」
 揺れて掠れている帝の声を聞いて、モモは首を傾げる。
「あたしは、みんなに…モモたちに会いたくて、ここに来たの」
「ああ」
 帝を怖がらせない、不安にさせないモモの芯の通った強い声。
 帝は、それを聞いて安心したのか…
「だから、あたしはずっとみんなと一緒にいたい…」
 声の揺れ幅が小さくなった。
 それで、モモも少し安心した。
「そうか」
 いつも話すときの明るい声に戻った。
「でもね…」


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笹藤沙羅
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