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秋なのに気温が高くてTシャツでもいられるような週末。新しく手入れされた公園には、40人くらいだろうか、親子連れが集まっていた。

ベンチに腰掛け、女の子2人の様子を見守るお母さん。ちょっと話を聞いてみると、エコノミストだという。


「パートタイムで週に30時間働いているの。金曜日だけオフにして、週4日の勤務ね。以前は、20−25時間ぐらいで、週に3日の仕事だったんだけど、達成感がなくて、周りからもキャリアの仕事って見てもらえない感じがして、30時間に変えたのよ。今は、とてもハッピーよ。」


そういう場合、お給料とか、有給休暇はどうなるのだろう?


「一応年俸制よ。40時間だったら、という年俸を計算して、30時間分にしているだけ。だから、時給で計算しているともいえるけど。有給休暇も、フルタイムの4分の3ということ。まあ、フェアよね。」


彼女が仕事を減らした分、上司はその不足分をどうやって補うのだろう?誰かを雇ったりするのだろうか?


「いや、別に他の人を雇ったりしないわ。きっと、私が十分、フルタイム分の仕事をしているからじゃないかしら。金曜日に、突然仕事が入ったりしたら、まわりの同僚が助けてくれるし。」


イタリア系のとても美人なお母さん。物の言い方も、とても柔らかいが、その自信たっぷりの言い方に、正直驚いた。40時間の仕事を、自分は30時間でこなせる、と言い切れる自信。でも、そう言えるから、周りを気にせず時短で働けるのかもしれない。


「金曜日をオフにすると、その日だけは、子供の学校のボランティアができたりするの。今、下の子のクラスの代表をやっていて、楽しいわよ。」


日本では、学校にかかわる保護者といえば、PTA。ただし、なりたい人が少なくて困っている現状を伝えると、驚いた様子だった。


「不思議ね。私は、子供が学校でどんな様子か知りたいからボランティアしているのよ。家に帰ってきても、学校のことあまり話してくれないでしょ。私が行けば、友達とどんな様子で学校生活を送っているか、わかるから、ボランティアはやりがいがあるのよ。」


仕事に育児。忙しい日々を送っているようだが、ご主人の手伝いはどうなんだろう?


「よくやってくれるわよ。全体的に、家事は私が6割ぐらいかしら。基本的に、彼は、家の外回りを担当してくれるの。ゴミ出し、庭掃除、家の修理とか。料理も、週に3日ぐらいは担当してくれるのよ。それに、朝食は彼が毎日作るのが日課ね。冬は温かいシリアルを作ったり、週末はホットケーキを作ったり。」

ご主人の出勤時間が遅いのだろうか?

「彼もフルタイムだから、朝8時に出勤、5時半くらいに帰宅するわ。私は8時45分の出勤で、5時ぐらいに帰るの。」


あれっ?奥さんのほうが遅く出勤するのに、なぜご主人が朝食を?


「私は、朝ゆっくり寝ているの。夫と、私、寝る時間は同じだけど、夫は、6時半ぐらいに起きれるのよ。でも、私は、もう少し寝ていたいから。子供たちのランチは、私が作るけど、私のランチは、夫が作ってくれるの。いつも時間なくって。ターキーとか、ハムのサンドイッチだけどね。」


奥さんが寝ていても文句言わない。イクメンパパで、奥さんもだいぶ助かっているようだ。ご主人に手伝ってもらう、何か秘訣はあるのだろうか?


「その週が始まる前に、プランをきっちり立てるわ。誰が夕食作るか、誰が子供を迎えたり、スポーツの練習に連れて行ったりするか。忙しくって、掃除が行き届かなかったこともあるの。それで、業者に頼もうって提案したら、否定されたことがあったわ。『だったら、あなたやってくれるの?』って聞いたら、それも嫌だっていうの。それで話し合って、やっぱり外の力を借りることにしたのよ。お互いに何を優先したいか、しっかり議論することが大事ね。」


他に秘訣を聞いてみると、2つ挙げてくれた。


「一つは、やってくれたことに対して、きちんと感謝の気持ちを述べることじゃないかしら。どんなことでも、取り組んでくれることに、感謝する。ずっと昔だけど、失敗談があってね。彼がソーセージのパスタを作ってくれたの。でも、これがひどい味で!私の実家は、イタリア人で、レストランを経営していたから、彼のパスタ料理は、どうも受け入れられなくって、やんわりとだけど、やっぱり好きじゃないってこと言ったら、それ以降、一度もイタリア料理を作らなくなっちゃった。まあ、私はイタリア料理できるから、今は私が担当しているんだけどね。あのとき、もっと褒めていればよかったかなって、反省しているの。ただ、彼は本来、料理が好きなので、私には作れないアジア料理とかインド料理とかやってくれて、お互い得意分野を担当している感じなったけどね。だから、2人の間で競争することもないし、相手を気づつけることもなくなったわ。」


アメリカでは、気持ちを表現するのは当たり前。ただ、彼女はさらに、それを推し進めているようだ。


「誕生日とか、結婚記念日とか、お互いにカードを贈るでしょ。私は必ず、文字の書いていない、中身が真っ白のカードを買って、感謝の気持ちとかを書くようにしているの。普段感謝していても、その気持ちを伝えきれていない気がするから。『いつもありがとう!とっても感謝しているわ。あなたは素敵な夫。そしてパパね』って。」


アメリカのカードほとんどは、すでに文章が入っていて、名前を書けば終わり。でも、そこをあえて、空白のカードを買って、手書きでメッセージを伝えようとしている彼女の努力と想いが素敵だ。そして最後に、若いカップルへのアドバイスも教えてくれた。


「結婚して、新婚時代から、家のことなんでもやってしまう奥さんがいるけど、それはよくないわ。そういう生活に慣れてしまうと、ご主人は何もやらない生活が当たり前だと思って、子供が生まれても、手伝う必要性を感じないでしょ。子供が生まれる前から、家のことを分担する習慣をつけたほうがいいと思うの。子供が生まれても、一人目のとき、私は、いつも自分が子供にかかわりたくって、色々やっていたけど、2人目の時は、さすがに大変で、夫にも手伝ってもらったの。でも、よく考えたら、一人目のときも、もっと頼ってよかったのかもね。やってしまうと、手伝う必要性を相手は感じないから。夫にとっても、子育てにかかわることは、大切よ。それによって、子供との関係だけでなく、奥さんとの関係も深まるし、家族としての絆も深まるでしょ。子育てを奥さんに任せてしまう旦那さんは、なんとなく、家族の一員としての楽しみが減って損するような気がするわ。」


家事・育児の負担を分かち合うのは、スタートが肝心というわけだ。新婚時代から夫を甘やかさない。彼女の言葉には説得力があると思った。


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